2013/07/17
スティーヴィー・ワンダーは当分の間、フロリダ州ではパフォーマンスをしないと発表した。これは、2012年2月26日に当時10代だった黒人少年トレイヴォン・マーティンがフロリダで自警団のジョージ・ジマーマンに銃で撃たれ死亡した事件で、先日、ジマーマンの正当防衛が認められ無罪となったことを受けてのものだ。ワンダーは、“スタンド・ユア・グラウンド法”(自分の身に危害を及ぼす可能性がある相手に対して武器の使用を認める法律)が廃止されるまでは、フロリダ及び同法律を認めている州では公演しないとしている。
7月14日、ケベック・シティーでコンサートを行なっていたワンダーは、「今日、私はスタンド・ユア・グラウンド法が廃止されるまで、フロリダでパフォーマンスしないことを決めた。実際、どこの州でも、世界のどこでも、あの法律があるところでは公演しない」と話した。
ジマーマンの無罪判決とこの法律は関係ないという説もあるが、アトランティック誌のTa-Nehisi Coatesは、同法律が陪審指導で引用されていたと指摘している。
なお、ワンダーはファンにこのボイコット活動を支持するよう求めており、「実際のところ、正義の闘いに敗れると、それが世界のどこであれ取り戻すことはできない。でも我々の声を届けることはできる。それぞれの国で変化と平等を求めて投票もできる。それこそが、私たちにできることだ」と述べている。
先週、陪審員が無罪判決を下して以来、ニューヨークやロサンゼルスなどアメリカの主要都市では抗議行動が起こっている。アーティストからも既に、ビヨンセ、ヤング・ジージー、ワイクリフ・ジーン、リル・スクラッピーなどがマーティンに追悼の意を表しており、ビヨンセは13日に開催されたテネシー州ナッシュビル公演にて、アンコールをトレイヴォン・マーティンにささげ、黙とうを呼び掛けた。
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