2024/06/07
2024年上半期Billboard JAPAN作曲家チャート“Top Composers”で、大森元貴が1位に輝いた。
本チャートは、総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”の中から作曲家にフォーカスしたランキングだ。2023年年間“Top Composers”では、2023年年間“JAPAN Hot 100”に11曲をチャートインさせ、1位を獲得した大森元貴。指標別に見ると、今回はストリーミング、動画再生、カラオケで1位、ダウンロード2位、ラジオ3位、CD100位圏外となっている。週間の作曲家チャート“Top Composers”では、2023年12月27日公開チャート以降、23週連続で1位を獲得した。
2023年年間“Top Composers”ではMrs. GREEN APPLE「ダンスホール」を筆頭にポイントを稼いでいたが、今回は「ケセラセラ」が一番多くポイントを獲得。そして「ダンスホール」「Soranji」など、アーティスト最多記録となる14曲を2024年上半期“JAPAN Hot 100”に送り込んでいる。Mrs. GREEN APPLEは一曲一曲のポイントが多く、そして何より旧譜だけでなく「ナハトムジーク」「ライラック」といった新曲もしっかりと聴かれていることがストロングポイントだ。
Ayaseは2023年年間“Top Composers”に引き続き2位をキープ。YOASOBI「アイドル」だけでなく、TVアニメ『葬送のフリーレン』オープニング・テーマとして起用された「勇者」も多くポイントを獲得。YOASOBIは米カリフォルニア州インディオで開催された野外音楽フェスティバル【コーチェラ・バレー・ミュージック&アート・フェスティバル2024】に参加したことや、アメリカ単独公演を行うなど、上半期も音楽業界に多大な影響を与えた。下半期も新たなヒット曲が生まれ、1位逆転となるのか注目したい。
清水依与吏は3位に登場。指標別に見ると、カラオケ2位、ストリーミング3位、動画再生11位、ラジオ21位、ダウンロード22位を獲得した。2023年年間“JAPAN Hot 100”では、back numberの楽曲6曲がチャートインしていたが、2024年上半期“JAPAN Hot 100”では9曲を送り込んだ。2023年年末は「クリスマスソング」といったシーズンソングが旧譜「ヒロイン」「HAPPY BIRTHDAY」を引っ張ってポイントが上昇。2024年は新曲「冬と春」にバトンを渡しながら、楽曲全体のポイント底上げに繋げている印象だ。
その他、自身初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』をリリースした宇多田ヒカルは19位に登場している。2024年上半期は、デビュー時に放送されていたラジオのレギュラー番組『宇多田ヒカルのトレビアン・ボヘミアン』が一夜限りで特別復活したことや、楽曲のラジオオンエアが増えた。詳細を見てみると、週間の総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”のラジオ指標では「何色でもない花」や「Automatic」が首位を獲得。結果、本チャートのラジオ指標で1位を獲得している。
Text by Tatsuya Tanami
◎【2024年上半期Billboard JAPAN Top Composers】トップ20
1位 大森元貴(Mrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」「ダンスホール」「Soranji」)
2位 Ayase(YOASOBI「アイドル」「勇者」「夜に駆ける」)
3位 清水依与吏(back number「水平線」「高嶺の花子さん」「冬と春」)
4位 Vaundy(Vaundy「怪獣の花唄」「タイムパラドックス」「踊り子」)
5位 藤原聡(Official髭男dism「Subtitle」「SOULSOUP」「ミックスナッツ」)
6位 DJ松永(Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」「二度寝」「のびしろ」)
7位 常田大希(King Gnu「SPECIALZ」「カメレオン」「白日」)
8位 優里(優里「ドライフラワー」「ビリミリオン」「ベテルギウス」)
9位 あいみょん(あいみょん「マリーゴールド」「愛の花」「君はロックを聴かない」)
10位 tuki.(tuki.「晩餐歌」「サクラキミワタシ」「地獄恋文」)
11位 米津玄師(米津玄師「さよーならまたいつか!」「KICK BACK」「Lemon」)
12位 藤井 風(藤井 風「花」「満ちてゆく」「きらり」)
13位 Giga/TeddyLoid(Ado「唱」「踊」、9Lana「Let me battle」)
14位 n-buna(ヨルシカ「晴る」「ただ君に晴れ」「春泥棒」)
15位 藤井怜央(Omoinotake「幾億光年」「蕾」「EVERBLUE」)
16位 はっとり(マカロニえんぴつ「なんでもないよ、」「恋人ごっこ」「リンジュー・ラヴ」)
17位 穴見真吾(緑黄色社会「花になって」「サマータイムシンデレラ」「Tap Tap Dance」)
18位 Nakajin(SEKAI NO OWARI「最高到達点」「Habit」「silent」)
19位 宇多田ヒカル(宇多田ヒカル「First Love」「何色でもない花」「道」)
20位 草野正宗(スピッツ「美しい鰭」「チェリー」「空も飛べるはず」)
集計期間:2023年11月27日(月)~2024年5月26日(日)
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像