2024/06/03 09:30
テイラー・スウィフトの『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』が6週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
1位に初登場した2024年5月4日付から今週(6月8日付)まで、6週目の首位を獲得した『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』。初登場から6週連続で首位を獲得したのは、2023年3月18日~6月3日付まで12週間を記録したモーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(今週4位)以来で、自身の記録では2020年8月8日~9月12日付まで初登場から6週間をマークした『フォークロア』と同率の最長記録を更新している。
今週の集計期間(2024年5月24日~5月30日)には、ストリーミングが133,000(20%減少)、セールスが41,000(81%減少)、トラックによるユニットは1,000(30%減少)をそれぞれ記録して、累計175,000ユニット(54%減少)を獲得。アルバムの週間再生回数は、全31曲で1億7,365万回を記録した。登場6週目の週間ユニットとしては2016年1月16日付でアデルの『25』が363,000を記録して以来の最高値を更新した。
テイラー・スウィフトは、今週でBillboard 200での首位獲得総週を75週目に更新して、ソロ・アーティストとしては故エルヴィス・プレスリーのもつ67週をさらに引き離し、史上最長記録を塗り替えた。首位獲得総数としては、ジェイ・Zのもつ14作に並んでおり、ザ・ビートルズ(19作)に続く史上2番目、ソロ・アーティストとしては同率のトップに立っている。
先週、自己最高の週間ユニット339,000を記録して2位に初登場したビリー・アイリッシュの『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』は、今週も同位をキープ。初週から57%減少したものの、2週目としては高記録の145,000ユニットを獲得している。
続いて今週3位には、5月24日にリリースされたトゥエンティ・ワン・パイロッツの『クランシー』がデビューして、以下に続く4作目のTOP10入りを果たした。
『ブラーリーフェイス』(2016年 / 1位)
『トレンチ』(2018年 / 2位)
『スケイルド・アンド・アイシー』(2021年 / 3位)
『クランシー』(2024年 / 3位)
『クランシー』は、初週セールスが113,000(今週のトップ・セールス)、ストリーミングが29,000(3,864万回)を記録して、累計143,000ユニットを獲得した。ロック・アルバムとしては、週間ユニット、週間セールスいずれも現時点での今年最高の記録を更新している(ロック・アルバムの定義は、ロック・アルバム・チャートにランクインした作品、または対象となる作品とする)。
今年の2月29日にリリースされたアルバムからのリード・シングル「オーヴァーコンペンセイト」は、翌3月のソング・チャート“Hot 100”で64位、5月にオルタナティブ・エアプレイ・チャートで最高2位を記録した。
フィジカルは、アナログ盤が11種類、CDが通常盤とサイン入りの冊子が付いたジャーナル・エディション、ブランド・グッズが封入されたデラックス・ボックス・セットがあり、デジタル・アルバムは4曲のボーナス・トラックを収録したデラックス盤がある。
モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(73,000ユニット / 3%減少)は先週の3位から4位にワンランクダウンして、5位にはBTSのRMによるソロ2ndアルバム『Right Place, Wrong Person』が初登場。2022年12月に最高3位を記録したデビュー・アルバム『Indigo』に続くソロ2作目のTOP10入りを果たした。
『Right Place, Wrong Person』の初動ユニットは54,000で、その内訳はセールスが43,000、ストリーミングが7,500(1,016万回)、トラックによるユニットは3,500だった。初週の週間ユニット、週間セールスいずれも前作を上回る自己最高記録で、RMのソロ作のBillboard 200での初登場の順位としても、これまでの最高位を更新した。
5月10日にリリースしたリード・シングル「Come back to me」は、グローバル・チャート “Global 200”と米国のデータを除外した“Global Excl. U.S.”の両チャートでTOP30入りを果たし、アルバムのヒットに繋げている。CDは、グッズが封入された全13種類がリリースされた。
モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(45,000ユニット / 1%減少)は6位をキープして、フューチャー&メトロ・ブーミンの『ウィー・ドント・トラスト・ユー』(43,000ユニット / 11%減少)は5位から7位、ガンナの『One of Wun』(42,000ユニット / 25%減少)は4位から8位、ノア・カーンの『スティック・シーズン』(40,000ユニット / 4%増加)は7位から9位、ザック・ブライアンの『ザック・ブライアン』(37,000ユニット / 2%減少)も8位から10位にそれぞれ順位を下げた。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは6月7日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』テイラー・スウィフト
2位『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』ビリー・アイリッシュ
3位『クランシー』トゥエンティ・ワン・パイロッツ
4位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
5位『Right Place, Wrong Person』RM
6位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
7位『ウィー・ドント・トラスト・ユー』フューチャー&メトロ・ブーミン
8位『One of Wun』ガンナ
9位『スティック・シーズン』ノア・カーン
10位『ザック・ブライアン』ザック・ブライアン
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
【ビルボード 2025年 年間Top Lyricists】大森元貴が史上初となる3年連続1位 前年に続き5指標を制する(コメントあり)
2
【ビルボード 2025年 年間Artist 100】Mrs. GREEN APPLEが史上初の2連覇を達成(コメントあり)
3
【ビルボード 2025年 年間Top Albums Sales】Snow Manがミリオンを2作叩き出し、1位&2位を独占(コメントあり)
4
【ビルボード 2025年 年間Top Singles Sales】初週120万枚突破の快挙、INI『THE WINTER MAGIC』が自身初の年間首位(コメントあり)
5
<年間チャート首位記念インタビュー>Mrs. GREEN APPLEと振り返る、感謝と愛に溢れた濃厚な2025年 「ライラック」から始まった“思い出の宝庫”
インタビュー・タイムマシン







注目の画像



Billboard 200 全米アルバムチャート
テイラー・スウィフト、『TTPD』タイトル曲をリスボン公演でライブ初披露
トゥエンティ・ワン・パイロッツ、約3年ぶりニューAL『CLANCY』5月発売&「New Semester」先行配信
RM(BTS)、ありのままの姿とらえた「Groin」ミュージックビデオを公開










