2013/07/12
20世紀のオペラ作品の中で、異色の傑作である『青ひげ公の城』が、本場ハンガリーのソリスト、俳優・仲代達矢、指揮・井上道義によって、9月13日東京芸術劇場にて上演される。
『青ひげ公の城』は、吟遊詩人の口上から始まる。許婚を捨て、家族の反対も押し切って青ひげ公に嫁いだユーディトは、城に光をもたらすため、7つの開かずの扉を開けるよう夫に願う。第一の扉は拷問部屋、第二の扉は武器庫、第三の扉は財宝を隠した宝の部屋。さらに、第四の扉を開けると血に染まった土の上に花園が広がり、第五の扉を開けると青ひげの領地が広がっていた。さらに、第六、第七の扉を開けると…。
井上道義は、青ひげ公の世界について「オペラ『青ひげ公の城』は全ての男性の中に存在している記憶の城。同じ人間でありながら大いに違う生き方をしているらしい女性の持つ記憶と、男のそれとの違いが主題」。と語っている。男性の恋愛は「別名保存」で、女性の恋愛は「上書き保存」という、現代でも共感しやすい題材が、どのようにコンサートオペラの世界で描かれるのか、楽しみだ。
◎公演情報
バルトーク 歌劇【青ひげ公の城』】
Tokyo Metroplitan Theatre Concert Opera vol.1 Bluebeard's Castle
公演日:2013年9月13日(金)19:00開演
会場:東京芸術劇場 コンサートホール
曲目:オッフェンバック(ロザンタール編曲) バレエ音楽「パリの喜び」
バルトーク 歌劇「青ひげ公の城」※照明:足立恒
出演:
指揮 井上道義
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
青ひげ公(バス) コヴァーチ・イシュトヴァーン
ユーディト(メゾ・ソプラノ) メラース・アンドレア
吟遊詩人 仲代達矢
主催:東京芸術劇場
お問合せ:東京芸術劇場ボックスオフィス 0570-010-296 (休館日を除く10:00-19:00)
写真:(c)OrchestraEnsembleKanazawa(井上道義)
More Info:http://www.geigeki.jp/performance/concert018/
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