2024/05/17
ニッキー・ミナージュが今週初めに【ピンク・フライデー2・ワールド・ツアー】の北米日程を終えた。このツアーは、彼女のキャリアで最大の興行収入を記録しただけでなく、ヒップホップ界における女性アーティストとして新たな記録を打ち立てた。
米ビルボード・ツアー・チャート“Billboard Boxscore”に報告された数字によると、【ピンク・フライデー2・ワールド・ツアー】は6,700万ドル(約104億3,100万円)の興行収入と43万9,000枚のチケットを売り上げ、女性ラッパーのツアーとしてはBoxscore史上最高の興行収入とチケット売上を記録した。
このツアーは今年3月1日に米カリフォルニア州オークランドで開幕し、14,000枚のチケットから230万ドル(約3億5,800万円)を売り上げた。5月13日のオクラホマシティで幕を閉じるまで、全米とカナダのアリーナで34公演が行われた。
【ピンク・フライデー2・ワールド・ツアー】は4つのダブルヘッダーを含み、アトランタ、ボストン、ブルックリン、シカゴ、トロントで300万ドル以上(約4億6,700万円)の興行収入を記録した。4月4日と5月1日にブルックリンのバークレイズ・センターで行われた2夜公演は430万ドル(約6億7,000万円)、28,100枚のチケットで最大の興行となった。
ブルックリンでの2公演に加え、ニッキーはマンハッタンのマディソン・スクエア・ガーデンとニュージャージーのプルデンシャル・センターでも公演を行った。これら4つのニューヨーク地区での公演を合わせると、930万ドル(約14億4,800万円)の興行収入と54,000枚以上のチケット・セールスを記録し、MSG公演はこのツアーのこれまでの公演で単独最高の興行収入を記録した。
【ピンク・フライデー2・ワールド・ツアー】は、初日からニッキーにとって最大規模のツアーとなった。34公演からなる北米日程を通して、平均で200万ドル弱(約3億1,100万円)、一晩あたり13,000人を動員した。これは2012年の【ピンク・フライデー:リローデッド・ツアー】(776,000ドル、約1億2,000万円)と、2015~16年の【ザ・ピンクプリント・ツアー】の3倍近いペースだ(657,000ドル、約1億円)。
昨年11月に米ビルボードが発表した歴代ラップ・アーティストの興行収入ランキングで、ニッキーは唯一の女性アーティストとして20位に入った。【ピンク・フライデー2・ワールド・ツアー】からの最新興行収入で、彼女は11位に上昇する。
ニッキーの記録的なツアーは、ラップのツアーにとって、そして特に女性にとってとりわけ実り多き時期に到来した感がある。【ピンク・フライデー2・ワールド・ツアー】は、ちょうど5か月前にドージャ・キャットが打ち立てた記録を塗り替えたのだが、ドージャの【ザ・スカーレット・ツアー】は3,730万ドル(約58億1,000万円)を記録し女性アーティストのラップ・ツアーで首位となっていた。今週初めには、ミーガン・ザ・スタリオンがアリーナ・ツアーをスタートさせ、ミネアポリスで【ホット・ガール・サマー・ツアー】を開始した。そして7月には、ヒップホップ界で女性初の【ロックの殿堂】入りを果たしたミッシー・エリオットが、【アウト・オブ・ジス・ワールド:ザ・ミッシー・エリオット・エクスペリエンス・ツアー】を開始する。これは約30年にわたる先駆的なキャリアにおいて、初のヘッドライナー・ツアーとなる。
【ピンク・フライデー2・ワールド・ツアー】はまだ終わっていない。ニッキーは現地時間2024年5月23日にアムステルダムのジッゴ・ドームで公演を行い、ツアーの欧州日程をスタートさせる。数々のフェスティバルでのショーに加え、15のヘッドライナー公演を行う予定で、ツアーの記録的な総額にさらに1,000万ドルから2,000万ドル(約15億5,700万円から31億1,500万円)が上乗せされる可能性がある。報告された彼女の通算9,390万ドル(約146億2,600万円)の総興行収入、911,000人の観客動員数にプラスすると、1億ドル(約155億7,400万円)、100万人を超えることは間違いない。
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