2010/11/08 00:00
TAYLOR SWIFTの『SPEAK NOW』の発売第一週の驚異的売れ行きは、悩めるレコード業界重役の間にずっと浮上していた様々な疑念を大きく覆すものだった。
いまだに1枚のアルバムが最初の1週間でアメリカだけで100万枚も売れるなんてことがあるのだろうか? 『SPEAK NOW』は10/25の発売に引き続き、100万枚を越えたのちも47,000枚売れている。
CDは死んだのか? うち769,000枚はCDアルバムの形で売れている。
カントリー・アーティストにデジタル・アルバムは売れないのではないか? SWIFTの『SPEAK NOW』は278,000件ダウンロードされている。
子供たちは音楽を買わないのではないか? 子供たちがSWIFTの大きくなったファンベースのコアを支えているのだ。
2006年のアルバム『FEARLESS』でカントリー・クロスオーバーのスターダムに登った20歳のSWIFTはいかにして否定的意見の持ち主たちを封じることに成功したのだろうか。そして低迷し続ける音楽業界にとってこれはどういう意味を持つのだろうか。
「ここに至るまで5年間マーケティングを続けてきました」とビッグ・マシーン・レコーズCEOのSCOTT BORCHETTAは言う。このレーベルは2006年10月にSWIFTのセルフタイトルのデビュー・アルバムを出したときは新興レーベルに過ぎなかった。
「『FEARLESS』を出したときでさえ、私たちはまだ弱小企業でした。誰も私たちがその年最大のアルバム出すとは期待していませんでした。あのアルバムのあと、みんなの目が私たちに対して開かれたことを知ったのです」
『SPEAK NOW』に取りかかるときにはすでに2枚のアルバムで信頼が培われていたという。「だからTAYLORがアルバムを作るとき、最初から最後まで楽しむことができるんです」
彼女のファンベースは10代の少女たちからスタートし、その後さらに若い層とさらに年上の総とに広がっていったという。だから、今や彼女のファンはトウィーンズ(10歳前後の子供)と大学生、さらに上の層(特に女性)カントリー・ファン、40代半ばの音楽ファンにも広がっている。
「彼女はアーティストとして完璧なんです。メチャクチャ頭が良く、メチャクチャ真剣で、自分のオーディエンスの価値を理解しています」と元ワーナーブラザースの重役は言う。「彼女は自分のカントリーのオーディエンスを維持するために必死で頑張っています。すべての授賞式に出かけていき、ラジオ局を訪問し、数え切れないほどのサインに応じているのです」
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