2010/11/05
来たる11/14に予定されていたブロードウェイ・ミュージカル『SPIDER-MAN』のプレビューが、どうやら延期されることになったようだ。
これはTHE NEW YORK TIMESが伝えたもので、ブロードウェイ史上最高額となる6,000万ドルを投じて制作された同ミュージカルは、リハの段階で宙を飛ぶスタントを行った際に1人の俳優が両手首を骨折したことでニューヨークの労働局から調査を受けているという。そして今週水曜日、局の担当者が劇場を訪れた際にスタントの一部始終を見せることができなかったため、改めて査定の日を組み直さなければならない状況になっているそうだ。
ミュージカル『SPIDER-MAN』は、U2のBONOとTHE EDGEによる楽曲をフィーチャーしていることで注目を集めているが、労働局からの最終的なOKがない限りプレミア上演ができず、現在の予定では今月下旬にプレビューを行い、来年1月前半から公演がスタートする見通しとのことだ。
しかしこのショーに注視しているのはニューヨークの労働局だけではない。ステージでは様々なテクノロジーが駆使され、特に俳優たちが観客席の上を飛ぶという構成もあるため、俳優組合も目を光らせているという。すでに組合側は制作チームに対して危険な行為であることを勧告し、リハーサルのスケジュールを変更させるなどの措置を取っている。
当初ミュージカル『SPIDER-MAN』は、今年の2月26日にブロードウェイ・デビューを飾る予定だったが、プロデューサー陣が財政的な問題に直面したために今年12月に順延となっていたが、今回のスタント絡みの一件で更なる遅れを余儀なくされた格好だ。
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