2024/03/22
かねてより互いのライブや作品でコラボレーションしてきた[ kei ] ×武瑠が、6月27日(木)東京・渋谷スターラウンジにて初の2マンライブ【MIDDLE BIRTHDAY】を開催することが決定。これを記念し、3月19日にふたりのスペシャルコラボ生配信が各FC会員限定で実施された。その内容の一部をここにレポートする。
<[ kei ] ×武瑠の出逢い「おまえのことは好きだよ」>
まずふたりは今回の各々の誕生日の真ん中に開催するツーマンライブ【MIDDLE BIRTHDAY】実現に至るまでの経緯を説明。また、ふたりが初めて出逢ったときのエピソードも披露してくれた。
[ kei ]:2022年11月に豊洲PITで開催された【武瑠 15TH ANNIVERSARY「STREET GOTHIC FES」】に出させてもらったり、僕のワンマンにも出てもらったりしていて。前々からどこかで一緒にツーマンライブをしたいねと話していたんだよね。そしたら「ロマンティックな男だな」と思ったんですけど、お互いの誕生日の中間の日に【MIDDLE BIRTHDAY】をやろうと。
武瑠:すごい楽しみ。俺の記憶だと最初に出逢ったのは、LM.CのAijiさんの紹介だったと思うんですけど……
[ kei ]:もう10年以上前だね。Aijiさんのバースデーパーティーか何かで初めて出逢って。ファンのみんなも知っての通りで、当時はそれぞれが所属していた事務所同士が仲良くなくて、公の場では絡めなかったんだけど(笑)。ただね、当時はあんまり他のバンドとかに注目していなかったんだけど、SuGのことは良く認識していて。共通の友達・THE KIDDIEの揺紗とかすごく熱心にSuGの話をしてきていて「ボーカルが超イケメンだからマジで会ってほしい」みたいな。
武瑠:バンギャ同士の会話みたい(笑)。
[ kei ]:それで「BAROQUEやkannivalismも好きらしい」と聞いていたから「あ、そうなんだ」と思って。その当時、武瑠は『KERA』とかファッション系の雑誌に出てたじゃない? BAROQUEも昔そういう香りはしていたけど、もっとブラッシュアップした新しい感じでやってると思って興味は持っていたのよ。だから後々会ったときに「知ってるよ」って。
武瑠:怖い人って聞いていたからフランクでよかったです(笑)。それでもまだギラついてましたけどね。「俺は気に喰わない奴がいたら無理だけど、なんかいろいろ話は聞いていたから、おまえのことは好きだよ」って。
[ kei ]:今とキャラ違ってた(笑)?
武瑠:でも「後輩とは思ってないから、普通に絡んできていいよ」って言ってくれて、それはすごく有難かったです。
[ kei ]:それは言った憶えあるな。武瑠に才能やセンスがあるのは分かっていたし、武瑠が創る世界観へのリスペクトもあったから、そういう意味では先輩も後輩もないと思って「友達になろうよ」みたいな。
武瑠:だから、ノリで「来週、一緒にラスベガス行きませんか?」と誘ったら、本当に行こうとしてくれて! 結局「さすがに調整すんのムリだった」って連絡あったんですけど、本当に一緒に行こうとはしてくれていたから。知り合ってすぐにラスベガスはヤバいですよね(笑)。
[ kei ]:そのあと、武瑠の家でカニ鍋を食べたりしたよね(笑)。
<V系バンドを始めた理由「BAROQUEに騙された!」>
さらにトークは、武瑠がBAROQUEやkannivalismの影響を受けてきた話。ふたりがどうして友達になれたかの話へ。
武瑠:バンドを始めたとき、高校生のときの友達から「なんでヴィジュアル系始めたの?」って聞かれたら「BAROQUEに騙された!」と答えていたんですよ(笑)。あの服装や音楽性でめちゃくちゃ人気あると知って「ヴィジュアル系でもミスクチャー系の音楽、ウケるんだ?」と思って自分も始めたら、全然ウケなくて!
[ kei ]:ハハハハ!
武瑠:でも、それぐらいめちゃくちゃ影響を受けていて。思い出したんですけど、kannivalismのO-EASTでのライブがスカパーか何かで放送されていて、あれを超観てました! 高校生のときにBAROQUEは聴いていたんですけど、紐解いていくとkannivalismの音楽にいちばん影響を受けている気がします。
[ kei ]:『Nu age.』とか?
武瑠:そうです!『Nu age.』がめちゃくちゃ好きで。あのアルバムがいちばん聴いたと思います。
[ kei ]:SuG始めた頃にこっそりライブ来てたんでしょ?
武瑠:yuji(SuG/g)と一緒に行きました。さっき話していた事務所間の問題で絶対に行っちゃいけなかったんですよ。でも、どうしても行きたいからyujiと変装して(笑)。kannivalismの渋公かな。BAROQUE復活のJCBホールにも行きました。そしたら、BugLugの一聖くんとかに入り口で会っちゃって。でも、空気を呼んで何も話しかけないでくれたりとかして、それで観ることができました。
[ kei ]:さっき「BAROQUEに騙された」と言ってたけど(笑)、ヴィジュアル系ってわりとその世界にしか影響を受けていない人たちが多くて。それもひとつの愛だし、悪いことではないと思うけど、武瑠や僕は音楽もそうだし、映画もそうだし、いろんな文化の好きなものを掛け合わせて作品にしてきたじゃない? そういう感覚が友達としても共通する部分があったから、今こうして一緒にいると思うんだよね。
<「gr8 story」の世界観が自分の魂とも通ずる>
ちなみに、6月27日に開催される2マンライブ【MIDDLE BIRTHDAY】では、互いにソロとしてのライブをそれぞれ行うだけでなく、このふたりならではのスペシャルアクトを用意。その内容が明らかにされた。
武瑠:ふたりでツーマン……って今回初めてですよね?
[ kei ]:そうだね。BAROQUEとsleepyheadでは絡んでるけど、個人名義のソロ同士では初めてのツーマン。
武瑠:ということで、今回は特殊なことをやろうと思っていて。コラボステージをやるんですけど、そこでただ1曲セッションするとかじゃなくて、俺は[ kei ]くんのBAROQUEとかkannivalismとか全部のキャリアの中から「これが歌いたい!」という楽曲を選んで、[ kei ]くんも俺のSuGとか浮気者とかsleepyheadとか全部のキャリアの中から「これのギターを弾きたい」という楽曲を選んでもらって、お互いにドラフト指名みたいな感じでコラボライブもしたいと思っています。と言いつつ、俺はまだ曲を選べてないんですけど(笑)。やりたい曲が本当に多すぎて!
[ kei ]:僕はピンと来ている曲があるんですけど、これからじっくり考えて決めたいと思います。
武瑠:ちなみに、俺が今の時点で候補曲として挙げているのは「ガリロン」と「monochrome」。「monochrome」は良すぎて、入りの3,4音の影響受けて違う曲を書いたことあります。シンコペーション的なクッと入るメロで、あの流れがめっちゃ良いから「これ使ってつくりたいな」と思って、SuG「dot.0」のサビの頭で使ってるんですよ。
[ kei ]:面白い。そんな繋がりがあったんだ。
武瑠:あと、やっぱり「ガリロン」はサウンド的に物凄く好きなんで。高校生のときに「自分がやりたいな」と思っていた音楽像だったんですよ。ああいうミクスチャーでメロもしっかりある感じ。あの曲に影響されている人たちは超多いんじゃないですか。
[ kei ]:「好きだ」ってよく聞くね。でも、不思議だよね。男らしい曲だけど、サビだけ「これぞサビ!」って感じじゃなくてクールな癖になるサビなんだよね。
武瑠:ちょっと空間的なサウンドスケープですよね。あと、言語感も面白い。我の理論で「ガリロン」とカタカナにするキャッチーな感覚とか、全体的にあの曲にも影響は受けています。あと、バラードとしては「small world」が超好き。あ、思い出した! 俺、カラオケで「small world」を歌ってて、それで「真ん中バースデーライブやりませんか?」って[ kei ]くんに連絡したんだ!
[ kei ]:じゃあ、やったほうが良いじゃん。
武瑠:でも、2曲ぐらいに絞らないと。やっぱりお互いに2曲、2曲ぐらいに収めなきゃいけないじゃないですか。だから、めっちゃ悩むんですよ。
[ kei ]:僕は今のところ「gr8 story」をやりたいなと思ってる。初めてSuGのライブを観たとき、SuGの活動休止前の代々木第二体育館だったと思うんだけど、あの日の武瑠のMCの感じも含めてパンキッシュな精神、自分らの道を切り開こうとしている姿勢、それでいて清涼感もある「gr8 story」の世界観が自分の魂とも通ずるなと思って。すごく共感した記憶があるんだよね。
武瑠:[ kei ]くんに合いそう! というか、BAROQUEやkannivalismの影響を受けているyujiが書いてるんで、そりゃ合いますよね!
[ kei ]:繋がる精神性をすごく感じるから、良くなりそうだよね。ツーマンライブはどんな編成でやるの?
武瑠:その日はドラムとギターと俺の3人。ドラムはいつもと違って、SuGのぺーさん(shinpei)に頼んだんですよね。ギターはtatsu(BLVELY)。
[ kei ]:tatsu、良いギタリストだよね。すごく上手だなっていつも思う。僕の今回のツーマンの編成はいつも通り。僕とドラムとベース、植木建象(dr)とThe Novembers/Petit Brabanconの高松浩史くん(b)とやらせてもらいます。
武瑠:普通のツーマンライブと違うんで、みんなに本当に観てほしい。というか、みんなからも「この曲が聴きたいです」みたいなアドバイス欲しいな。影響されたい。自分だけじゃ決められないから(笑)。
<[ kei ]と武瑠の濃厚な時間を楽しみにしていて下さい>
そんなふたりのファンからしても、ヴィジュアル系フリークにとっても貴重なツーマンライブとなりそうな【MIDDLE BIRTHDAY】。ぜひご覧頂きたい皆さんへ最後にメッセージを。
武瑠:ワンマンのほうがラクなんですよ、開催するほうからすると。いろんなリスクもあるし、対バンだと来てくれる人が減るパターンもあるし。でも、ラクとかそういうことじゃなくて「やりたい」と思えるすごく数少ないミュージシャンの先輩なんですよね。最近は盟友みたいな。友人という印象のほうが自分の中で強くなってきているんですけど、お互い本当に我流の道を進んでいるアーティストだからこそ、こういう機会を経てお互いのファンがお互いの世界を好きになってくれたらなって。それで、[ kei ]くんの渋公が最近発表されましたけど、そういう大事な日に俺のファンも遊びに行ってほしいなと思うし、逆に自分の勝負の日にも来てくれるような仲間が【MIDDLE BIRTHDAY】を通してできたら嬉しいなと思うんで、絶対に好きにさせるライブをします。なので、ぜひ遊びに来て下さい!
[ kei ]:お互いに20年近くキャリアを歩いていて、本当にヴィジュアル系とかジャンル云々の話じゃなくて、本当の意味でイチ個人のアーティストとして、今は自分の独自のキャリアを積んでいく時期だと思うので。そういった部分で共通しているふたりだし、僕たちがふたりで話していて「気が合うな」「この人、好きだな」と思うのと同じような気持ちをお互いのファンも感じてくれるんじゃないかな。武瑠とはヘンな馴れ合いとかではなく、今でも「良いな」と思うものをお互いにクリエイトしたり、表現したりしているからこそ、ずっと仲良くしていられるなと思うので、そんな兄弟のような、親戚のような、不思議な関係のふたりのキャリアを【MIDDLE BIRTHDAY】では体感してもらえたなと思います。[ kei ]と武瑠の濃厚な時間を楽しみにしていて下さい!
取材&テキスト:平賀哲雄
◎イベント情報
ツーマンライブ【MIDDLE BIRTHDAY】
2024年6月27日(木)東京・渋谷スターラウンジ
OPEN 18:30 / START 19:00
出演:[ kei ] / 武瑠
チケット:
VIPチケット 14,300円(tax in)※DRINK代別
[特典] 先行入場 / [ kei ]×武瑠サイン入りチェキ / オリジナルデザイン記念チケット
※VIPチケットはFC先行限定
通常チケット 7,150円(tax in)※DRINK代別
FC先行受付期間:3月19日(火)19:00~3月31日(日)23:59
一般発売日:4月6日(土)21:00~予定
※予定枚数なくなり次第終了
INFO:akubi Inc. / contact@akubiinc.tokyo
◎武瑠 Official SNS
site https://www.takeru-official.tokyo/
X @takeru_staff(https://twitter.com/takeru_staff)
Youtube https://www.youtube.com/@ta_streetgothic
武瑠X @ta_streetgothic(https://twitter.com/ta_streetgothic)
武瑠Instagram https://www.instagram.com/ta_streetgothic
◎[ kei ] Official SNS
site https://kei-official.jp/
X @kei_staff_ (https://twitter.com/kei_staff_)
TikTok @_kei_official (https://www.tiktok.com/@_kei_official)
Youtube https://www.youtube.com/@kei_official_
[ kei ] X @k_official_(https://twitter.com/k_official_)
[ kei ] Instagram https://www.instagram.com/_kei_official/
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