2013/06/27
ブルースロック好きなら避けては通れないアメリカン・ロックバンド、オールマン・ブラザーズ・バンドのオリジナルメンバーとして今現在も人気の高いギタリスト、ディッキー・ベッツが日本上陸。
1976年オールマン解散後に結成したバンド、ディッキー・ベッツ&グレート・サザンは、"サザンロック"の象徴的な特徴になっているツインドラム、トリプルギターを擁した総勢7人のビッグバンド。サザンロックとはカントリーやブギー、ブルース、R&Bなど、アメリカ南部の音楽を前面に押し出したロックサウンドではあるが、この日も3本のギターが奏でる巧みなアンサンブル、ボトムの厚いリズム隊、スイングするブルーズが最高に気持ち良い至極のブルーズライブになった。
会場は、かつてオールマンのアナログレコードを擦り切れる程聴き込んでいたであろうサザンロックファンの熱気に満ちていた。トレードマークとも言える赤いギブソンSGを抱えたディッキー・ベッツを中心にしたビッグバンドの演奏は、時間の経過とともに熱を増し、それぞれの長いソロパートが終わるごとに熱心な拍手と歓声が沸き起こる。オールマンの代表曲といえるインスト曲「エリザベス・リードの追憶」の長いインプロヴィゼーションを経て最高潮に達した会場は、これも屈指の人気曲「ランブリン・マン」の大合唱でハイライトを迎えた。
思うにブルーズとはロマンがぎっしり詰まった音楽である。テンガロンハットを被ったアメリカ南部の無骨なギタリスト、ディッキー・ベッツが「ああ、オレは生まれながらの放浪者(ランブリン・マン)」と軽快に唄う時、老いも若きも皆ロマンに身を馳せて、そのブルーズに魅了される。
東京公演はビルボードライブ東京にて、今週27(木)-28(金)の2日間。
Text:肥塚 学(sunnylamp)
Photo:Kenju Uyama
◎公演情報
【ディッキー・ベッツ & グレイト・サザン / Dickey Betts & GREAT SOUTHERN】
2013年6月26日(水)
ビルボードライブ大阪
2013年6月27日(木)-28日(金)
ビルボードライブ東京
More Info:http://www.billboard-live.com/
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