2013/06/25
デイヴィッド・リー・ロスをヴォーカルに迎えた編成では33年振りとなるヴァン・ヘイレンの来日公演が6月21日、東京ドームで行われた。
昨年11月に開催される予定だったが、ギターのエディ・ヴァン・ヘイレンが大腸憩室炎の緊急手術の為、延期、ようやく実現した待望の公演とあって大勢の観客がドームに駆けつけた。
開演予定の19:00を10分ほど過ぎた頃、会場は明るいのにドラムのアレックス・ヴァン・ヘイレンが登場、その姿に気付いた観客から歓声がチラホラと上がったと思ったら一気に客電は暗転、エディとその息子であるベースのウルフギャング・ヴァン・ヘイレン、フロントマンのデイヴィッド・デイヴィッド・リー・ロスが続々と登場し、SEでの演出もなく「Are You Ready?」というデイヴのコールの後、「アンチェインド」で一気にスタート。
東京ドームという音響的にリスクの高い大規模のスタジアム・コンサートながら、キャリアの長いバンドであること、更に息子まで加入した家族バンドの最強さを証明するように真っ向勝負で万単位の観客たちにぶつかっていく。爆音で繰り広げられるのは、デビュー作『炎の導火線』から『1984』までのデイヴ在籍時のアルバムと最新作『ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース』の楽曲たち。
「悪魔のハイウェイ」や「踊り明かそう」など大ヒット曲を観客と一体となってコーラス大合唱、新作からの「チャイナ・タウン」ではイントロで親子ユニゾンを披露。終盤にはデイヴが原案・主演のショートムービー『外人任侠伝~東京事変~』が上映され、会場が笑いに包まれる。こんな謎の展開を入れ込むあたりも彼ららしい演出だ。
再登場してからも「パナマ」でこの日のオーディエンスの熱狂を更に高みに引き上げ、「暗闇の爆撃」を主体とした10分強のギターソロで往年のギターキッズたちを虜にする。「叶わぬ賭け」でドーム中が拳を突き上げ、ラストは「ジャンプ」で銀テープが舞い、デイヴが巨大フラッグを振り回し、2時間の東京ドーム公演は大団円を迎えた。
最強の現役であることを証明したモンスターバンドは26日に大阪・大阪市中央体育館で公演を行う。
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