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2023/12/20

JUVENILE×鞘師里保×ASOBOiSM「3人の愛と血の通ったクリエイティヴが混ざり合った「SHINE」が完成しました」15000字鼎談オフィシャルインタビュー公開

 「From Tokyo To The World」を掲げ、RADIO FISH「PERFECT HUMAN」など手掛けてきた楽曲群のYouTube総再生数は1億回以上。独自のCity Musicを発信し続けるDJ/アーティスト/音楽プロデューサー/トークボックスプレイヤーのJUVENILEが、11月29日に自身3作目となるセッションアルバム『INTERWEAVE 03』を配信リリースした。

 本作には、コレサワ、Liyuu、Shin Sakiura、SSWのOoOo(オネット)、CIKI、符雅凝、claquepotなど豪華フィーチャリングアーティストを招聘。モーニング娘。時代から絶大な人気を誇り、現在はソロアーティストや女優とて活躍している鞘師里保も「SHINE feat.鞘師里保」なる楽曲で参加している。

 これを記念し、JUVENILEと鞘師里保に加え、同曲の作詞を担当した女性シンガーソングライター&ラッパー・ASOBOiSMの3人によるオフィシャル鼎談インタビューを実現。3人はどのように出逢い、どんなセッションを繰り広げ、新機軸とも言える新曲を完成させたのか。各々のルーツも含め語ってくれているので、ぜひご覧頂きたい。

◎JUVENILE×鞘師里保×ASOBOiSM「SHINE feat.鞘師里保」オフィシャル鼎談インタビュー

<JUVENILE×鞘師里保×ASOBOiSMのチーム結成秘話>

--自身3作目となるセッションアルバム『INTERWEAVE 03』完成おめでとうございます! 本作はどんな作品を目指して制作されたものなんでしょうか?

JUVENILE:元々『INTERWEAVE』シリーズは3作目まで制作しようと決めていて。1と2は夜のネオンのイメージだったんですけど、3に至るまでの期間に30代になって心境の変化もあったので、今作はめっちゃ昼っぽい印象の楽曲群になっていて。それを意図的につくったところはあります。

--2020年リリースの1作目『INTERWEAVE』から3年。ようやく夜が明けたんですね。

JUVENILE:夜が明けました(笑)。

鞘師里保:おはようございます(笑)。

JUVENILE:ま、朝よりは午後って感じなんですけど(笑)。

--その『INTERWEAVE 03』の収録曲「SHINE feat.鞘師里保」を共作したお三方に今回集まって頂いているわけですが、どんな経緯でこのメンバーで楽曲を制作することになったのか。JUVENILEさんのほうから説明してもらえますか?

JUVENILE:エピソードゼロとして、まず僕が平賀さん(この記事のインタビュアー)に毎回インタビューしてもらっていて。で、鞘師さんのこともずっと取材されていた平賀さんにまずこのふたりを繋いで頂きまして。その最初にお会いした会では、お互いがどんな音楽活動をしてきたのか話し合いながら「いずれ何かご一緒できたらいいですね」ぐらいの感じだったんですよね。それが2022年?

--そうですね。ちょうど1年前ぐらい。

JUVENILE:ですよね。で、その時点ではまだ『INTERWEAVE 03』の制作をスタートしていなかったんですよ。フィーチャリングアーティストのラインナップも決めていなかった。ただ、その後、本作の構想を練っていく中ですぐ鞘師さんのことが頭に浮かんで、オファーさせてもらったらご快諾頂いて。で、いつもそうなんですけど、僕は自分のつくった曲を送って「これを歌ってください」と言うんじゃなくて、必ず「どういう曲をつくりたいですか?」みたいな感じで話し合ってから制作に入るんです。なので、鞘師さんともまずはリモートで会議して、普段あんまり歌っていないタイプの楽曲をつくろうと。

--鞘師さんにとって、新機軸となる楽曲を目指されたですね。

JUVENILE:で、お互いの既存曲を送り合ったりしながらイメージを固めていって、最終的に2択までいったんですよね。ファンキーな感じか、2ステップのUKガラージみたいなオシャレな感じか。そしたら鞘師さんが後者のほうを選んでくれたんで、まずトラックを1コーラスつくって送ったら「良いですね」と仰ってくれて。で、その段階で「歌詞、どうしましょうか?」という話になったときに、鞘師さんから「ASOBOiSMさんはどうですか?」とご提案頂いたんですよね?

鞘師里保:そうですね!

JUVENILE:それでASOBOiSMさんの曲を聴いたら歌詞も含めてめっちゃ良かったので、すぐにお声掛けさせて頂いて、3人でどういう歌詞にするかリモートで話し合って。それで上がってきた最初の歌詞が素晴らしかったので、一発オッケー。で、レコーディングして仕上がった楽曲が「SHINE feat.鞘師里保」ですね。

<鞘師里保がJUVENILEとASOBOiSMに惹かれた理由>

--鞘師さん軸でもお話を伺いたいのですが、そもそも僕がふたりを繋ぐことになったきっかけって、まず鞘師さんがJUVENILEさんの音楽に興味を持たれていて。それでマネージャーさんから「紹介してもらえませんか」とご相談頂いて繋いだんですけど、そもそも鞘師さんはJUVENILEさんを何きっかけに知ったんですか?

鞘師里保:前作『INTERWEAVE 02』にも収録されていた、向井太一さんとご一緒されていた楽曲「GIMME THAT feat. 向井太一」ですね。私は元々所属していたモーニング娘。でファンキーな楽曲をよく歌って踊っていたので、あの曲を聴いたときに血が騒ぎまして(笑)。カラオケでもよく歌っていたんですよ!

JUVENILE:そうなんだ!

鞘師里保:で、私はマネージャーさんと「最近はどんな音楽が好きなの?」「今はこういう曲をよく聴いている」みたいな意見交換をよくしているので、そこでJUVENILEさんの名前を出させて頂いたら、マネージャーさんが「今後、何かご一緒できたらいいね」みたいな感じで動いてくれたんです。

--そして、JUVENILEさんと出逢うことになったわけですが、ASOBOiSMさんに作詞をお願いしたいと思ったのは、どのような経緯があってのことだったんでしょう?

鞘師里保:私の楽曲制作チームの中に杉本さんという方がいらっしゃって。今の私の楽曲制作の舵を切って下さっているんですけど、その方がいろんなアーティストさんをいつも紹介してくれていて、今回の楽曲の作詞を誰にお願いするかの話になったときに「絶対にASOBOiSMさんが良いと思う」と。それで、私も楽曲や歌詞を聴かせて頂く中で「この方とご一緒できたら嬉しいな!」と思って。ほとんど一目惚れというか、一聴き惚れでした!

--その一聴き惚れしたASOBOiSMさんの作品にどんな印象を持たれましたか?

鞘師里保:お二人に共通する部分だと思うんですけど、私もダンスがルーツなので、リズムが跳ねていたり、踊れる曲を歌いたい想いが根本にあるので、そこをサウンドでつくっていく。で、歌詞も歌うとサウンドになるので、どういう言葉を紡がれるかによってすごく影響を与えるんですけど、ASOBOiSMさんの作品は、歌詞だけでも踊り出したくなる。そういう表現をされている方だな思いまして。

--「歌詞だけでも踊り出したくなる」ってそのままキャッチコピーで使いたいぐらいじゃないですか?

ASOBOiSM:どデカい文字で使いたいです(笑)。

鞘師里保:あと、聴く人の気持ちをくすぐってくるような部分を書いてくれる方なんじゃないかなと思いまして。偉そうにすみません!

ASOBOiSM:いえいえ、ありがとうございます!

<ASOBOiSMが感じたJUVENILEと鞘師里保の魅力>

--ASOBOiSMさんは、鞘師さんにどんな印象を持たれていますか?

ASOBOiSM:今回のお話を頂いてから作品を聴かせてもらったんですけど、すごく素敵な声の方だなぁと思って。そこからすっごい堀りまくりました(笑)。あと、これまでも楽曲提供で作詞させて頂いたことはあるんですけど、元々アイドルさんとして活動してきた方たちの中で、自分の伝えたいことをここまで言ってくれる人と出逢ったのは初めてなんですよ。すごく芯があって、自分のアーティスト像があって、伝えたいことややりたいことがすごくハッキリ見えていたので、打ち合わせしている中で「そのまま歌詞にできるな」と思えるワードがたっくさん出てきて。それに触発されて「絶対に格好良い歌詞を書きたい!」と思ったぐらいだったんですよ。

--その打ち合わせではどんなお話を聞かれたんですか?

ASOBOiSM:初対面だったにも関わらず「私は自分にあんまり自信のあるタイプじゃないんです」って内面の話をしてくれたんです。そこにすごく共感できたし、そこから「自分が好きと思えるパラレルワールドへ行けたら」というワードが出てきて、その時点で「はい、もうそれ入れます!」みたいな(笑)。

--そこから実際にどのように歌詞を構築していったんでしょう?

ASOBOiSM:皆さん、鞘師さんのキラキラした姿をステージなどで観ていると思うんですけど、その裏側までさらけ出せるところに鞘師さんの強さや美しさを感じて。まずそこは絶対に歌詞にしたいなと。あと、打ち合わせのあと、鞘師さんが普段どんなことを考えていらっしゃるのかもっと知りたくて、いろいろ調べていたんですけど、ファッション誌か何かのインタビューで話されていた内容が刺さりまして。ニューヨークに行かれたときにいろんな人のメイクを見て気付いたことがあったと。で、自分はそれまで「釣り目にならないように丸みを帯びたメイクにしよう」とかそういうのが流行ってるからやってみたりしていたけど、ニューヨークに来たらみんな自分の顔を生かしたメイクをしていて、それに驚いて「良いな」って共感した話をされていて。私はそれに鞘師さんらしさを感じて「あ、メイクのこと書こう」と思って、それで「鏡の前 似合うメイク探してる」というところから物語をスタートさせることにしたんです。

--なるほど! 着眼点からして面白いですね。

ASOBOiSM:あと、今回は「自己愛」というテーマがあったので、サビの歌詞はすべて「ai」で韻を踏んでいるんですけど、そこにちょっとスパイスを入れてみたりとか。「One Two Three」というフレーズは、鞘師さんが初めてセンターを務めた曲から取っていて。

--モーニング娘。の「One Two Three」だったんですね。

鞘師里保:ふふふ。

JUVENILE:打ち合わせの時点でそういう会話もしてましたよね?

ASOBOiSM:そうなんです。「ファンの人たちにとっても大事な曲になったらいいな」というお話があったので、鞘師さんと言えばどんな人か、どんな曲かを調べていく中で「One Two Three」を使わせて頂いて。そこに「これから輝いていくんだ!」みたいな意味合いを加えたくて「開く未来」というフレーズを繋げさせてもらいました。

--なるほど。JUVENILEさんのことは、今回ご一緒するまでどんな印象を持たれていましたか?

ASOBOiSM:RADIO FISHの曲をつくられているということで、キラッキラなイメージを持っていました(笑)。でも、JUVENILEさんの楽曲をいろいろ聴いていくと、今回のアルバム『INTERWEAVE 03』が象徴的ですけど、すべての曲の色が違っていて「本当に多彩な方だな」と思って。ビートもめちゃくちゃ格好良いですし、センスがヤバい。やれることの幅の広さが凄いなと身に沁みて感じました。

--そんなJUVENILEさんと実際に共作してみていかがでした?

ASOBOiSM:曲の構成をメロディーラインと一緒に送って下さったんですけど、「自由に書いてもらっていいですよ」と言って下さったんで、本当に自由に書かせてもらって。そしたら一発オッケーだったから「ありがたい!」みたいな。今回、打ち合わせは1回だけだったんですけど、すぐに3人の意思が合致して、すごくスムーズに制作できたんですよね。楽しかったです!

<JUVENILEから見た鞘師里保とASOBOiSMの才能>

--JUVENILEさんから見たお二人のイメージについても話を伺っていきたいのですが、鞘師さんに関しては、初めてライブを観た時点で「自分と近いものを感じる」と仰っていましたよね。

JUVENILE:僕もそうだったんですけど、元モーニング娘。のイメージを強く持たれている方だと思うんですよね。でも、ソロになってからの曲を聴いて、実際にライブも観させて頂いて感じたことは、僕の曲を気に入ってくれていた理由が一発で分かったというか。同じ方向を見ている人だなって。例えば、ヒップホップって今いちばん熱いジャンルじゃないですか。だから好きっていう人もいっぱいいるんですよ。でも、鞘師さんはその下にちゃんとファンデーションがある。そこの違いはやっぱり分かっちゃうんですよね。他のアイドルとかの曲をつくっていると「今、流行ってるヒップホップの感じが好きなんだな」って感じることがあって、表面的とまでは言わないですけど……

--まだヒップホップが血や骨になっていないと。

JUVENILE:そうそう! それを感じる人もいるんですけど、鞘師さんはヒップホップのことを今の形になる前から好きなんですよ。それがライブを観ただけで、曲を聴いただけでも分かる。だから、こういう感じになるんだろうなって。その前提があって今を見てるし、その先も見ている人なんだなと。だから僕の音楽にシンパシーを感じてくれたんだなと分かったんですよね。

--鞘師さん、そこは海外で修行されていたときに培ったものでもあるんですかね?

鞘師里保:私は二十歳前後に海外に行っていて、たしかにそこですごく広がった部分もあるんですけど、元々、私の音楽の入りはヒップホップからだったんですよ。母親の影響なんですけど、ヒップホップのゴリゴリのところから私はダンスを踊り始めていて、それが良くも悪くも出ちゃうんです。でも、そこがちゃんと良い形で伝わっていて嬉しいです。

JUVENILE:「昔のヒップホップが良かった」おじさんにはなりたくないんですけど、でもやっぱり90年代や00年代のヒップホップを通ってるか通ってないかで、めっちゃ差が出るんですよね。それは僕の主観とかじゃなくて、絶対的事実なんです。

--ASOBOiSMさんやその作品にはどんな印象を持たれていますか?

JUVENILE:例えば「自分の機嫌は自分でとる」という曲があるんですけど、「自分はこうである」ということを歌詞にちゃんと書いている人だなって。それってすごくヒップホップだなと思うんです。J-POPは自分のことをめっちゃ言う曲ってあんまりないんですよ。共感性を重んじるところがあるから、誰にでも理解できるように個人的な話をダイレクトに表現しない傾向があって。でも、ヒップホップは「俺が、私が」みたいな話からメイクマネーして、アメリカンドリームを掴んで、地元も大事にする──みたいな世界観で始まってるから。ただ、難しいところで、それをやりすぎると誰からも共感されないんです。ASOBOiSMさんはそこのバランス感覚が絶妙で、自分のことをどこかで強烈に言うんだけど、共感もしっかり得ている。じゃないと、ここまで上に登ってきていないと思うんで。だから、巧いですよね。自分の話をちゃんとエンターテインメントに昇華できている。

<Newjeansでも話題!ジャージークラブ取り入れたコラボ曲>

--今、お三方にそれぞれのアーティストの印象について語ってもらいましたけど、全員が全員にシンパシーを感じていますよね。目指しているところが限りなく近い。なかなかこれだけ親和性の高いトライアングルって完成しないんじゃないですか?

ASOBOiSM:そう思います。だから、本当に有難いなって。普通に生活をしていたら交わらなかったかもしれない、別々の世界で活動していた3人だけど、こうして一緒に作品をつくらせてもらって、皆さんの話を聞いてみると「交わるべくして交わった3人だな」と思いますね。

--そんな奇跡的なトライアングルによって完成した「SHINE feat.鞘師里保」。仕上がりにはどんな印象を持たれましたか?

鞘師里保:みんなで何かを制作するとき「何か意見を言わなきゃいけないんだろうな」みたいな瞬間ってあると思うんですよ。何も考えていないと思われたくなくて「何かひねり出さなきゃ!」みたいな(笑)。でも、今回はトラックも歌詞も素晴らしかったから「どうしよう?何も言うことない!」と思って。「良いです! これを歌いたいです!」しか言えなかったんですよね。

--鞘師さんらしいエピソード(笑)。

鞘師里保:私はソロで3年ぐらい踊れる楽曲を中心に活動してきていて。その中でも幅を持たせて表現してきたつもりだったんですけど、おふたりと今回ご一緒させて頂いたことによって、明らかに今までの自分と違う私を感じ取ることができたんですよ。それはトラックからも感じましたし、私も自分のことを歌うケースが多いんですけど、その歌詞の部分もまた新しいところへ昇華して頂けて。なので、お二人のクリエイティヴに引っ張って頂いた部分が大きいなと感じているんですけど、ちゃんと自分らしさもありながら、新しい世界へ進めたことがすごく嬉しいなと感じています。

--鞘師さんにとっての新機軸となる楽曲。JUVENILEさん的にはどんなイメージを膨らませながら制作していったんでしょう?

JUVENILE:今回のアルバム『INTERWEAVE 03』は、最後のほうギリギリのスケジュールでつくった曲もあったんですけど、鞘師さんとは早い段階で動き始めていたので、時間とパワーを結構使える状況だったんですよ。で、自分の得意なダブステップとかエレクトロとかヒップホップとかいろんな曲調を考えていた中で、最終的に2ステップのUKガラージにしようと。自分はm-floがすごく好きで、☆Taku Takahashiさんともお仕事させて頂いているんですけど、00年代のあの感じがまた今来てるので、それを鞘師さんが歌ったら熱いだろうと思いながら。

--たしかに。

JUVENILE:でも、そのまんまやっても時代を一周するだけになっちゃうので、プラス何かを乗せたくて。で、EDM以前と以降ではダンスミュージックの作り方って全然違っているので、Aメロがあって、Bで1回落として、サビでまた上がって……みたいな構成も加えないと2023年っぽくないと思ったから、ソレを乗せて。あと、ジャージークラブというジャンルの音楽があるんですけど、Newjeansの「Ditto」とかですね。ソレも乗せています。そのふたつが行ったり来たりするのが2023年っぽいかなと思って。それで、ボーカルチョップも取り入れているんです。なので、この曲のエゴサーチとかしてると「2ステップ、2ステップ」って言われているんですけど、実はそれだけじゃないんですよね。これを機に今お話したいろんな要素も意識して聴いてもらえたら嬉しいです。

--その曲のタイトルを「SHINE」にしようと思ったのは?

JUVENILE:タイトルは最後に決まったんですよ。曲をつくっている段階から、早口でバァ~って歌える歌詞にしたいと思っていて、その希望通りの歌詞を書いてくれたこともあって、タイトルにしやすい1ワードを繰り返し歌うタイプの楽曲になってなかったんですよね。でも、ボーカルチョップで繰り返し使う1ワードは欲しくて、そこ以外すべて完成している音源を何度も聴いていたら「SHINE」というワードが乗せやすいと気付いて。それで試してみたら、まるであのボーカルチョップをベースにつくったかのような楽曲に仕上がったんです。その流れでタイトルも「SHINE」にしたんですけど、歌詞もトラックも歌入れも完成しているところから、そういう流れが汲めたのはギャンブル性もあって面白かったですね。

<3人に共通した「これが格好良いよね」というイメージ>

--そんな「SHINE feat.鞘師里保」。どんな風にリスナーに楽しんでもらえたらなと思いますか?

JUVENILE:3人揃って直接会ったのは、このインタビューが初めてなんですよ。なので、めちゃくちゃ深い仲ではない。でも、良い意味で、鞘師さんのことを外側から見ているからこそ出来たこと。それがいっぱいあったんだなって、今日ふたりの話を聞いていて改めて思いました。会ったこともない人だから雑誌のインタビューを読んでみて、そこから歌詞を構築していったり。だから、鞘師さんの大ファンで「鞘師のことなら何でも知ってる」と思っている人たちにも「まだ知らない一面がこんなにあったんだな」って感じてもらえたら嬉しいですね。パッと現れた人たちだからこそ新しい一面を引き出せることもあるんだなって。

鞘師里保:ボーカルディレクションとかも、私のことを知りすぎている人だったら「鞘師はこう歌うよね」ってなると思うんですけど、今回はそうじゃない視点のディレクションをして頂いたので、「わーお! 勉強になります!」ってずっと言ってました(笑)。

JUVENILE:でも、基本的には本人に決めてもらっているんですよ。初めてご一緒するレコーディングだったので、ということは本人のほうが分っていることは多いじゃないですか。だから「僕は今の歌を聴いて良いと思っているんですけど、本人的には何点ぐらいなんですか? あ、これで70点なんだ! じゃあ、もう1回歌ってみましょう」みたいなやり取りが多かったです。音楽的なことですよね。絶対的に「こっちのほうが正解だよね」ってことは僕から提案するんですけど、それ以外は本人に判断してもらって。

--JUVENILEさんってこれまでのフィーチャリングアーティストの曲も「この人でこういうアプローチするんだ!」「こんな歌い方は聴いたことなかった!」みたいなことだらけで。今回もさすがだなと思いました。

JUVENILE:それを最初からゴールが見えてやっていたら威張れるんですけど、結果的に上手くいってるんですよ(笑)。

--ちゃんと歌い手とセッションしてますもんね。だからこそ「SHINE feat.鞘師里保」のような楽曲が生まれるんだなって。

鞘師里保:たしかにセッション感はありました。私が「こういう曲が歌いたいから、絶対にこういう風につくって下さい!」みたいなパターンもあるかもしれないじゃないですか。でも、そういうことじゃないんですよね。

JUVENILE:そのセッション感ある作り方で、3人とも満足いく楽曲が出来たということは、3人に共通した「これが格好良いよね」というイメージが元々あったからだと思うんです。みんながバラバラでふわふわしていたら、こうはならない。「この2ステップの感じ、格好良いよね」「そこにジャージークラブ入れたら良いよね」「サビはaiでぜんぶ韻踏めたら良いよね」って全員が思える人だったからこういう曲が生まれたわけで。相性が良かったんでしょうね。

<JUVENILE⇒ASOBOiSM⇒鞘師里保⇒JUVENILEへの質問>

--せっかくの三者鼎談なので、ここからは各々がそれぞれに質問するフリーの時間にしたいんですけど、何か聞いてみたい話はありますか?

JUVENILE:ASOBOiSMさんって元々こういう音楽スタイルじゃなかったんですよね?

ASOBOiSM:分りやすいシンガーソングライターみたいな感じで、弾き語りで歌っていました。ポップミュージックばっかり聴いて育って、19歳の頃にインディーズでCDを出しているんですけど、当時はYUIさんみたいになりたくて。刺繍のワンピースを着たキラキラ大学生みたいな感じでギター抱えてました。「たなま」という名前で。

鞘師里保:へぇー、そうだったんだ!

ASOBOiSM:結局、そこからヒップホップを聴くようになって「自分もラップしよう」「もっと自分をさらけ出したい」みたいな感じで方向転換して、今の感じになったんです。方向転換という意味では(鞘師さんと)近いかもしれないんですけど、私はシンガーソングライターをやりながら「みんなと同じことをしていても仕方ない」と思うようになったんですよね。その当時のシンガーソングライター界隈ってみんなギタ女って感じで、ちょっと見分けがつかない感じだったんですよ。私も含め。それがこんな尖った感じになるとは、自分でも思っていなかったんですけど(笑)。

--音楽スタイルをヒップホップに移行するきっかけとなったアーティストっていたんですか?

ASOBOiSM:私、MOROHAが大好きで。そのMOROHAのライブを10代のときに観に行ったら衝撃すぎて「あ、自分のやってることって二番煎じどころじゃない、百番煎じだったんだ。誰でもできることだったんだ」って気付いたんです。で、そこからMOROHAみたいにもっと自分をさらけ出して、人間性も強いところも弱いところも出し切って……息絶えたい!と思って(笑)。それから名義をASOBOiSMに変えて、たなま時代のお客さんは全員いなくなっちゃったんですけど「いいや!」みたいな感じで、完全に方向転換して。自分で借金してCDつくって……みたいなストーリーを経て今ここにいるっていう。

JUVENILE:超ヒップホップじゃん。

鞘師里保:すごい……。

ASOBOiSM:私はヒップホップ畑で育ってきたわけでもないし、ポップ畑の人間だったんですけど、自分なりのヒップホップをやっていこうと思って。でも、ポップも変わらず好きだから、そのバランス感覚を今回の作品「SHINE feat.鞘師里保」でも踏襲できたらいいなと思って。

--そんなASOBOiSMさんから鞘師さんに聞きたいことはありますか?

ASOBOiSM:私もテキサスにいた時期があったんですけど、鞘師さんはどうしてニューヨークに行こうと思ったんですか?

鞘師里保:グループ時代、2014年だから……今から10年ぐらい前か。初めての海外公演でニューヨークに行ったんですよ。それで「私の知らない世界があったんだ! 同じように時間が進んでいる中で、こんな世界が存在していたんだ!」と衝撃を受けたんです。あまりにも外の世界を知らなかったので。で、後々思い出したんですけど、私はそのときに「留学したい!」ってコーディネーターさんに話していたみたいで。

ASOBOiSM:それがきっかけだったんですね。

鞘師里保:それから1年ぐらい経って、17歳のときに「これから成人を迎えていく中で自立しなきゃいけない」と思ったらめっちゃ不安になっちゃって。同じ環境の中でもいろんな過ごし方があると思うんですけど、私は「ここにいたら、まわりに甘えてしまう」と思ってグループを卒業したんです。それと「私、海外留学したいって言ってたよね」がくっついてニューヨークへ。

ASOBOiSM:行動力が凄いというか、強い。芯がありますよね。

--当時、その話を聞いたときは衝撃でしたよ。それを17歳で決断できたことも含め。

鞘師里保:私、17歳のときは「二十歳まで生きてるのかな?」と思うぐらい、人生をやり遂げた気持ちだったんですよ。なので、今、25歳で再びステージに立たせて頂いていますけど、当時は将来的に何をしているのか全く想像できなくて。だから「人生をちゃんとつくる為に動かなきゃ」みたいな気持ちだったんだと思うんですよね。

ASOBOiSM:いやぁー、凄い。そう思ってもなかなか行動には移せないじゃないですか。

鞘師里保:でも、私からすると、強く意思を持って決断したというよりは「自分の気持ちに流されちゃったな」という感じだったので。

JUVENILE:流されちゃった感覚なんですね。それでニューヨークにいっちゃったと。それはそれで凄いなぁ。どれぐらい留学されていたんですか?

鞘師里保:そんなに長くないです。合計2年ぐらい。行ったり帰ったりしながら。

JUVENILE:いや、2年は長いよ。しかも行ったり帰ったりでしょ。1回帰ったら「また行きたい」と思わないもん、俺。

鞘師里保:全然ですよ。実家にただ居候している時期もありましたし。合計で5年間休業していたので。

--ちょっと待ってくださいね。実家で暮らすことを「居候」って言います(笑)?

JUVENILE:あくまで親の家という感覚なんでしょうね。実家に居させてもらっている感覚(笑)。でも、すっごい自立してるってことだよね。

ASOBOiSM:しっかりしてる! 私、20代後半ですけど、まわりで今も実家に住んでいる人なんてたくさんいますもん。格好良いです。

鞘師里保:いえいえ。子供の頃から何でも自分で管理する感じだったんですよ。12歳のときからお金のことも自分で管理していましたし(笑)。親に言われてそうしたわけじゃないんですよ。何も言われないから「あ、自分でやらなきゃいけないんだ!」と思って。

JUVENILE:アメリカは好きなんですか?

鞘師里保:好きです。でも「住めるか?」と言われたら、まだ分らないです。根を生やす感じではなくて、修行しに行く場所というか。今のところ日本のほうが好きなので。向こうで日本のチョコを食べたときに「おいしい!」って泣きそうになりましたもん(笑)。

--続いて、鞘師さんからJUVENILEさんへ聞きたいこと。何かありますか?

鞘師里保:私は「良いな」と思ったものを取り入れるとき、真似になっちゃいそうなことが多いんですけど、自分のオリジナリティを持ちながらトレンドなどインプットして形にするには、どうすればいいんでしょう?

ASOBOiSM:良い質問!

JUVENILE:性格だと思うんですけど、僕は基本的にめっちゃ根拠のない自信があるんですよ。音楽だけですけどね。「大丈夫だろ、俺がつくってんだから」みたいな(笑)。これだけキャリアもあって、どの曲も一生懸命つくらせて頂いているんで。あと、何かトレンドを真似することになっても、結局、手と頭を動かしているのは自分だから。絶対に自分に寄るんですよ。それでも「真似ちゃってるなぁ」と感じるなら、もうひとつかふたつ別のモノを混ぜる。いくつか混ぜれば、それを混ぜた作業がオリジナリティになるので。

鞘師里保:なるほど。シェフみたいな感じなんですか?

JUVENILE:そうかも。新しいトレンドに新しいトレンドを混ぜたらオリジナリティが消えちゃうかもしれないけど、90年代を混ぜたらそれは自分の歴史だからオリジナリティが出る。鞘師さんなら00年代のヒップホップとかね。あとは、趣味でいいんで、DJを勧めます。

鞘師里保:え、なんでですか?

JUVENILE:単純に曲をいっぱい知れる。しかも似たような曲とか分かってくる。「これとこれを繋ぎやすいのは何故か。あ、コード進行が同じだからか」「なんで私はこの曲とこの曲が好きなのか。あ、こんな共通項があるのか」みたいなことも分かってくるし。あと、曲を聴いた瞬間にBPMが大体分かるようになります。そうなると「あ、この曲は130ぐらいだからジャージークラブ持って来れるな。2ステップも持って来れるな。でも、EDMにするには速いな」みたいな判断もできるようになる。

鞘師里保:知識と知識が繋がるきっかけになるんですね。

JUVENILE:そうそう! だから、DJはお勧め。アプリでも出来るし。それで集めた知識が自分の音楽のオリジナリィになっていくから。

鞘師里保:勉強になります!

<JUVENILE×鞘師里保×ASOBOiSMの今後の展望>

--将来的にまたこの3人でチームを組むとしたら、どんなことをやってみたいですか?

ASOBOiSM:バンド組みますか?

一同:(笑)

鞘師里保:私はまず「SHINE feat.鞘師里保」の実演がしたいです。

ASOBOiSM:「SHINE feat.鞘師里保」はもちろん、3人ともミュージシャンですから、パフォーマンスでいろんな曲をコラボレーションできたら楽しそうですよね。

JUVENILE:3人で何かやるのも良いですけど、僕とASOBOiSMさんの2人で何かやったり、ASOBOiSMさんと鞘師さんの2人で何かやるものアリですよね。これを機にそれはあってほしいなと思います。あと、次、3人で曲をつくるなら、リモートじゃなくスタジオで直接セッションしながらつくりたいですね。ゼロイチの瞬間を共有したいです。

--じゃあ、3人でバンド組んで、スタジオでセッションして、そこで生まれた曲も含めてライブしましょう。で、2人でもやってみたいことがあったらやる。

鞘師里保&ASOBOiSM:完璧!

JUVENILE:せっかく出逢ったので、何か次に繋げていきたいですよね。

--では、最後に、お三方それぞれの今後の予定や展望がありましたら聞かせてください。

ASOBOiSM:今回「SHINE feat.鞘師里保」は「ありのままの自分を愛したい」というテーマで歌詞を書かせて頂いたんですけど、それは私の人生のテーマでもあるんです。なので、いろんな人に刺さったらいいなと思いますし、同じように「ありのままの自分を愛したい」という想いを込めた私自身のニューアルバム『YOLO』もよかったら聴いてもらいたいなと思います。

鞘師里保:ご縁があって、3人の愛と血の通ったクリエイティヴが混ざり合った「SHINE feat.鞘師里保」が完成しました。本当に3人が調和した楽曲が出来上がったので、ぜひ聴いてみてほしいです。私は今まで歌とダンスで魅せるライブをやってきていたんですけど、最近は歌だけで魅せるアプローチにも挑戦したり、DJセットやバンドでのライブも始めたりしていて。そんな中で、今回のコラボで自分の音楽性や表現の幅を広げることができたので、この経験も活かしてまた新しいことに挑戦していきたいなと思っています。あと、幅で言うと、私はお芝居もしていて、来年1月から主演ドラマ『推しを召し上がれ~広報ガールのまろやかな日々~』(テレビ東京ほか)も始まるので、そちらも観て頂けると嬉しいです!

ASOBOiSM:絶対観ます!

JUVENILE:自身3作目となるセッションアルバム『INTERWEAVE 03』が完成しました。おふたりと制作した「SHINE feat.鞘師里保」も収録されていますので、ぜひ聴いてみて下さい。あと『INTERWEAVE』シリーズ三部作はそれぞれ10曲入りで、今回のアルバムで30曲になったんですよ。なので、それらを携えたライブもそろそろやらなきゃなと思っています(笑)。2024年の目標のひとつですね。それとはまた別になるんですけど、12月25日(月)六本木バードランドで開催されるクリスマスライブ【JUJUYU Xmas Live 2023】にJU!iEと百合香と出演させて頂きますので、そちらにもぜひ遊びに来て頂けたら嬉しいです!

Interviewer:平賀哲雄

◎リリース情報
セッションアルバム『INTERWEAVE 03』
2023/11/29 RELEASE
https://lnk.to/INTERWEAVE_03
収録曲:
01.INTERWEAVE 03
02.Stay by your side feat. Shin Sakiura
03.NEW WORLD
04.SHINE feat. 鞘師里保
05.ダイヤモンド・ファイアボール feat. OoOo(オネット)
06.Lemonade feat. Liyuu
07.kiss me feat. コレサワ
08.Ladybug feat. 符雅凝
09.Vintage Record. feat. CIKI
10.After Rain feat. claquepot(2023 Tokyo Midnight Jazz Remix)

◎イベント情報
クリスマスライブ【JUJUYU Xmas Live 2023】
2023年12月25日(月)六本木バードランド
出演:JUVENILE、JU!iE、百合香
OPEN 18:15 / START 19:00
主催:HPI Records
チケット:6,500円(tax in)別途2オーダー

チケット受付期間:~12月25日(月)19:00
※コンビニ決済は~12月24日(日)23:59
来場チケット(ライブポケット)
https://t.livepocket.jp/e/q4t1n

※入場方法(QRコードチケット)
チケットのご購入はお一人様2枚までとなります。
・QRコードチケットは1人1枚必要です、事前にご用意ください。
・QRコードが表示された画面、もしくは画面を印刷したものを入場時にご提示ください。
・QRコードでのご入場になりますので、ご入場の際は事前にご自身のQRコードの表示をし、係員の指示に従うようお願い致します。
・整理番号による指定席となります。
※公演中止及び出演者変更の場合以外のキャンセルは不可となります。ご来場時に別途ご飲食代がかかります。

配信チケット(ツイキャス)
https://twitcasting.tv/c:roppongi_birdland/shopcart/276967

◎JUVENILE オフィシャルサイト
https://juvenile-tokyo.com/
◎JUVENILE YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@juvenile9024
◎JUVENILE Twitterアカウント
https://twitter.com/juveniletalkbox

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INTERWEAVE 02
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INTERWEAVE
JUVENILE「INTERWEAVE」

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