2023/12/08
オリジナル盤が発売された週からちょうど50年を迎える2023年12月4日に発表されたポール・マッカートニー&ウイングスの代表作『バンド・オン・ザ・ラン』の50周年記念エディション2CDの日本盤リリースが決定した。
『バンド・オン・ザ・ラン』のオリジナル盤がリリースされたのは1973年12月。不朽の表題曲「バンド・オン・ザ・ラン」、世界的ヒットを記録した「ジェット」、哀愁漂う「ブルーバード」、ライブの定番曲として愛され続けている「レット・ミー・ロール・イット」、サウンドの変化が面白い「ピカソの遺言」、作品のクライマックスを彩る「1985年」といった楽曲が収録されている。
50周年記念エディションは、アナログLPをはじめとするさまざまなフォーマットで発売される。2CDエディションは、米国オリジナル盤と同じ曲目のアルバム本編と“アンダーダブド”・ミックスを収録。リンダ・マッカートニー撮影のポラロイド写真を使用したポスターが、両面印刷/折り畳み式で付属する。
LPのスペシャル・エディション(輸入盤のみ)は、1973年当時のオリジナル・マスター・テープから高品質でデジタル変換した音源を基に、ハーフ・スピード・カッティングで製作されたもので、英ロンドンのアビー・ロード・スタジオのマイルズ・ショーウェルがカッティングを手がけた。このLP盤エディションの収録曲は「愛しのヘレン」が収録された米国盤に準拠しており、さらにはリンダ・マッカートニー撮影のポラロイド写真を使用したポスターも付属する。
同じくアナログ盤の2LPエディション(輸入盤のみ)には、ハーフ・スピード・カッティングで製作された米国盤のアルバム本編に加え、2枚目のディスクとして収録曲の"アンダーダブド"・ミックスが併録される。なお、上質なスリップケースに収納されるこちらのセットには、リンダ・マッカートニー撮影のポラロイド・ポスターが2枚付属する。
『バンド・オン・ザ・ラン』収録曲の“アンダーダブド”・ミックスに関してはデジタル配信も行われる予定でアルバムのタイトル・トラック「バンド・オン・ザ・ラン」の“アンダーダブド”・ミックスは12月7日に配信された。
このミックスについてポール・マッカートニーは、「これは、いままで誰も聴いたことがないような“バンド・オン・ザ・ラン”だ。曲を作って、追加のギターなどのパートを足すことを“オーヴァーダブ”と言う。このヴァージョンは“アンダーダブド”、つまりその逆の状態のものなんだよ」と説明している。
デジタル配信もされる初登場のの“アンダーダブド”・ミックスでは、オーケストラなどの追加パートが入っていない状態で『バンド・オン・ザ・ラン』に収められた9の名曲を楽しむことができる。これまで未発表となっていたこのラフ・ミックスは1973年10月14日、ジェフ・エメリックがAIRスタジオのピーター・スウェッテナムの力を借りて制作したものだ。曲順はこれまでの既発版とは異なるが、これはMPLの倉庫で発見されたオリジナル・アナログ・テープの曲順に準拠している。
そして今回、『バンド・オン・ザ・ラン』のドルビー・アトモス・ミックスが制作された。こちらはジャイルズ・マーティンとスティーヴ・オーチャードが新たに手がけたものとなっている(デジタルのみ)。
◎リリース情報
アルバム『バンド・オン・ザ・ラン』50周年記念エディション
2024/2/2 RELEASE
UICY-16206/7 3,960円(tax incl.)
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