2013/06/13
カニエ・ウェストが珍しくニューヨーク・タイムズ紙のインタビューを受け、自身のキャリアについてある程度の長さで語っている。その自信たっぷりの言葉の数々は、6月18日のニューアルバム『Yeezus』発売まで繰り広げられることだろう。
守備範囲の広いウェストは、親としての立場で話した(妻子を護るためなら何でもするとのこと)かと思えば、グラミー賞をけなし、自らを“ブラック・ニューウェイブ・アーティスト”と呼ぶ。そして、いっさいの悔いもないように見える。「人間として周囲のプレッシャーに負けたのさ」とためらいは認めているものの、【MTVビデオ・ミュージック・アウォード】でテイラー・スウィフトのスピーチを妨害したことも例外ではない。
ウェストは、若いころバスケットボールのチーム作りに失敗したことが自身をより大きくしたことを思い起こし、「マイケル・ジョーダンが審判に向かって叫ぶように、俺は音楽界のマイケル・ジョーダンとして“これは間違ってる”と言えるのさ」と話す。
また、ウェスト自身のニューアルバムについての見解も掲載されており、「このアルバムにはオペラ・サウンドはないよ。言っていることが分かるかい? 俗っぽい音楽も未だに好きだけど、それらを完全に排除したんだ」と話している。
彼のインタビューは分かりやすい。時として面白く、それは故意にやっていることではない。自分を無敵だと感じているようにも見え、「俺は何十億ドルもの価値のある会社のリーダーになるんだ。答えが分かってるからさ。文化も分かってる。俺を中心にすべてが回ってるんだ」との言葉には、周囲もそう感じさせる力がある。
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