2023/09/11
現地時間2023年9月4日に開催されたビヨンセの【ルネッサンス・ワールド・ツアー】のバースデー・ショーは、今年最大のイベントのひとつとなったと言えるだろう。ソールドアウトとなったこのコンサートでは、伝説のダイアナ・ロスがサプライズで登場しただけでなく、観客として参加していた『ヘアスプレー』の女優サラ・フランシス・ジョーンズが産気づくなど、話題に事欠かない一夜となった。
ジョーンズと、彼女のパートナーで『ザ・ネイバーフッド』出演俳優のマーセル・スピアーズがインスタグラムで共有した動画には、「ビヨンセが私の赤ちゃん(の陣痛)を誘発した」と書かれており、米カリフォルニア州イングルウッドのSoFiスタジアムで開催された【ルネッサンス・ワールド・ツアー】公演を妊娠中のジョーンズが大いに楽しんでいる様子が映っている。モンタージュはその後、ジョーンズが出産し、新しい赤ちゃんに母乳を与えているシーンに切り替わる。
彼女は別の動画のキャプションに、「私たちはただの前駆陣痛かガス(おなら)だと思っていた。結果的に@beyonceのバースデー・ショーで赤ちゃんが丸ごと生まれることになった」と書いている。この赤ちゃんはビヨンセと同じ誕生日となった上、ジョーンズは“レイバー・デー”に文字どおり産気づいたことになる。レイバーには労働者や仕事など意味のほかに陣痛という意味がある。
9月4日の公演は、ビヨンセのSoFiスタジアムでの3日間のミニ・レジデンシーの最後の夜だった。北米日程も残すところ数公演となった【ルネッサンス・ワールド・ツアー】は、米ビルボード・ツアー・チャート“Billboard Boxscore”に報告された数字によると、全米とカナダでの最初の12公演で1億4,140万ドル(約206億円)を稼ぎ出し、553,000枚のチケットを販売した。これにより、ツアー全体の数字は2億9,580万ドル(約432億円)、チケット枚数は160万枚(8月1日現在)となり、2016年の【ザ・フォーメーション・ワールド・ツアー】(2億5,610万ドル、約374億円)、2018年のジェイ・Zとの【オン・ザ・ラン・ツアー 2】(2億5,350万ドル、約370億円)を抜き、ビヨンセにとってこれまでで最高の興行収入を記録したツアーとなった。
【ルネッサンス・ワールド・ツアー】は、シルバーとクロームのデザインを基調としたファッション・ムーブメントに加え、“エブリバディ・オン・ミュート・チャレンジ”を生み出した。このチャレンジは、『ルネッサンス』に収録されている「Energy with BEAM」の“Look around/Everybody on mute”というフレーズをビヨンセが歌ったときに、どのスタジアムが実際に完全に静寂を保てるかを競うものだ。ジョーンズの赤ちゃんでさえこの楽しいチャレンジに参加したかったようで、彼女はその瞬間を捉えた動画のキャプションに、「そして陣痛が始まったのはその瞬間だった。赤ちゃんもミュート・チャレンジにすごく参加したかったんだね!」と書いている。
サラ・フランシス・ジョーンズは、2002年のブロードウェイ・ミュージカル『ヘアスプレー』の2007年映画化作品でジャネッタを演じた。その他の出演作には、『ダンス・レボリューション』(原題『Honey』、2003)、『ジャンプ・イン!』(2005)、『キャンプ・ロック』(2008)、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』(2010)、『ディセンダント3』(2019)、『ジュリー&ザ・ファントムズ』(2020)、そして【エミー賞】にノミネートされた米HBOのSFドラマ『ラスト・オブ・アス』(2023)などがある。
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像