2023/08/26
今週の洋楽まとめニュースはジョン・バティステに関する話題から。ジョンのニュー・アルバム『ワールド・ミュージック・レディオ』が8月18日にリリースとなり、リル・ウェインとのコラボレーション曲「アンイージー」のミュージック・ビデオが公開された。
バティステは今作において「全ての音楽は本質的に言えば、ワールド・ミュージックではないのか?」という問いを追求している。さらに「音楽の力でコミュニティを創造する」という自身の使命感のもと、このアルバムはポップ・ソングと国際色豊かなサウンドの融合をテーマに音楽の旅へとリスナーを招待する内容となっている。
ジョン・バティステ、リル・ウェインとのコラボ曲「アンイージー」のMV公開
現地時間2023年8月21日の夜、ドレイクは、5歳の息子アドニスが新作のアートワークを手がけたことを明かした。彼がインスタグラムで共有したアルバム・ジャケットには、耳が長く、目が赤い、可愛らしい白い犬のような生き物が黒い背景に描かれており、ファンはコメント欄に「アドニスはまるでピカソだ」などと書き込んでいる。アートワークに関する発表は、<OVOサウンド>も別の投稿で明らかにしている。
21サヴェージとのシングル「Sticky」や米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で1位に輝いた「Jimmy Cooks」が収められた、昨年のサプライズ・リリース『オネストリー、ネヴァーマインド』に続く『フォー・オール・ザ・ドッグス』の正式なリリース日は現時点では未定だ。
パワフルでハイテンションなライブ・パフォーマンスが話題を呼んでいる英サウス・ロンドン出身の新人バンド、ファット・ドッグが1stシングル「King of the Slugs」をリリースした。
彼らのライブのエネルギーを詰め込んだ7分を超える「King of the Slugs」は、アークティック・モンキーズ、ゴリラズ、デペッシュ・モードらを手掛け、今年リリースしたソロ・デビュー・アルバムも最高級の評価を集めているプロデューサー、ジェームス・フォードと、バンドのフロントマンを務めるジョー・ラヴの共同プロデュースによる作品となっている。
ファット・ドッグ、7分超えのデビュー・シングル「King of the Slugs」解禁
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、オリヴァー・アンソニー・ミュージックの「リッチ・メン・ノース・オブ・リッチモンド」が1位に初登場した。オリヴァー・アンソニー・ミュージック(本名クリストファー・アンソニー・ランスフォード)は、米バージニア州出身のシンガーソングライターで、工場で勤務していた経歴をもつ異色の新星。「リッチ・メン・ノース・オブ・リッチモンド」は実質上のデビュー曲で、ランクイン、首位獲得いずれも自身初の快挙を達成した。
バージニア地域でレコード会社未契約のアメリカーナ、もしくはカントリー系のアーティストにスポットを当てるYouTubeアカウント「radiowv」で8月11日に投稿された動画は、わずか10日で3,000万回以上の再生数を記録しているが、ヒットの引き金となったのはTikTokで、無名の新人ながらすでに150万人以上のフォロワーを獲得している。
オリヴァー・アンソニー・ミュージックは、これまで米ビルボードのいずれのチャートにもランクインしたことがなく、初のランクインで初登場1位獲得という史上初の記録を打ち立てた。Hot 100にはじめてランクインした曲が1位に初登場したのは、ゼイン、バウアー、キャリー・アンダーウッド、ファンテイジア、クレイ・エイケンに続く6組目だが、ゼインはワン・ダイレクションの楽曲、バウアーとファンテイジアはHot 100以外のチャート、キャリー・アンダーウッドとクレイ・エイケンは出身番組『アメリカン・アイドル』でのコラボレーション曲がそれ以前にランクインしたことがあり、いずれのチャートにもランクインしたことがないのは、オリヴァー・アンソニー・ミュージックが初のアーティストとなる。
【米ビルボード・ソング・チャート】オリヴァー・アンソニー・ミュージック首位デビュー、史上初の記録を打ち立てる
そして、アルバム・チャートでは、トラヴィス・スコットの『ユートピア』が3週目の首位を獲得した。1位に初登場した8月12日付から今週まで3週連続で首位をキープした『ユートピア』。ラップ・アルバムが3週以上首位を獲得したのは、2021年9月18日~11月6日付まで計5週(非連続)を記録したドレイクの『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』以来約2年ぶりで、自身の記録としては、2018年に同3週を記録した『アストロワールド』と並ぶ最長記録を更新した。
今週3位には、コロンビア出身のレゲトン・アーティスト=カロルGの『Mañana Será Bonito (Bichota Season)』が初登場して、今年の3月11日付で1位に初登場した前作『Mañana Será Bonito』に続く2作目のTOP5入りを果たした。なお、前作とメイン・タイトルは同じだがトラックリストは異なる。
【米ビルボード・アルバム・チャート】トラヴィス・スコット『ユートピア』3週連続首位、カロルG初登場3位
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