2013/06/05
ジャンルの垣根を越えて活躍するヴァイオリニストNAOTOによる弦楽四重奏スタイルのコンサートが、6月4日ビルボードライブ東京にて開催された。
2007年の開業以来、様々なジャンルのライブを開催してきたビルボードライブ東京だが、弦楽四重奏のみの編成は初めて。装いもいつもと異なり、オープニングからカーテンを開け、少しずつ帳が下り始めた六本木の美しい夜景とともに、モーツァルト作曲「弦楽四重奏曲第17番「狩」第一楽章」で幕を開けた。生音に限りなく近い状態を表現したいという思いから、マイクもほとんど使わずクラシックホールさながらの状態で始まったコンサートに客席は少し緊張気味だったが、ふんわりとしたNAOTO節のトークでリラックスさせてくれる。その後は、マイケル・ジャクソンや、アース・ウインド&ファイアーといったNAOTOらしい幅広いナンバーで会場を様々な色に染めていく。普段、馴染みのある音楽が、次から次へと弦楽四重奏に生まれ変わり、曲目を聞くと驚きつつも、演奏が始まると、どれも意外にしっくりとくるものばかり。後半は恒例の「Remember」で客席の歌声とともに店内は一体となり、最後は躍動感溢れる「Si-So♪Dance」で幕を閉じた。
アンコールは、ポルノグラフィティのライブ用に書き下ろされた弦楽四重奏曲と、NAOTOの代表曲といっても過言ではない「Sanctuary」。照明を落とした会場にNAOTOのヴァイオリン・ソロが響きわたり、続く3人のハーモニーが優しく包み込む。弦楽四重奏というシンプルな構成だからこそ、弦楽器本来の音色の美しさや、NAOTOが織り成す表現の豊かさを再認識させてくれた夜だった。
◎公演情報
【NAOTO Quartet Live in Billboard Live TOKYO】
6月4日(火)ビルボードライブ東京
◎セットリスト
01.弦楽四重奏曲第17番「狩」第1楽章 / W.A.Mozart
02.THANATOS_E13_NAOTO / 鷺巣 詩郎
03.Batucada / MARCOS VALLE
04.Black or White / Michael Jackson
05.Virtual Insanity / Jamiroquai
06.September / Earth,Wind&Fire
07.Remember / NAOTO
08.Si-So♪Dance / NAOTO
-encore-
09.A PRELUDE for シスター / NAOTO
10.Sanctuary
◎メンバー
NAOTO(Violin)
吉田翔平(Violin)
舘泉礼一(Viola)
村中俊之(V.Cello)
◎NAOTO オフィシャルサイト
http://www.naoto-poper.com
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