2010/10/02
2002年、ROD STEWARTがアメリカン・ミュージックのスタンダード作品へのトリビュートとして、シリーズ化をスタートさせたコレクション・アルバム『SONGBOOK』が遂に完結し、10/19にJ RECORDSより5作目となるシリーズ最終編『FLY ME TO THE MOON…THE GREAT AMERICAN SONGBOOK, VOLUME V』がリリースされる。
これまでリリースされた4作品はシリーズ累計で900万枚ものセールスを記録し、2005年には自身初となるグラミー賞を受賞。「BEST TRADITONAL POP VOCAL ALBUM」を獲得した。そんな輝かしい功績を残したシリーズが最後を迎えるにあたって、BILLBOARDでは間もなくラスベガスのシーザー・パレス・コロシアムでの8公演に向けて準備を進めるSTEWARTにインタビューを敢行。これまで歌ってきた楽曲が、いかに将来への方向性を形作ってきたのか、またこのコレクション作品は彼にとってどのような作品だったのかなどを語ってもらった。
まず今回のシリーズについては、「暖かさ、深みのある歌詞、美しいコードなど、すべての要素が揃った楽曲で構成されたシリーズだったと思う。
そもそもシリーズ化するきっかけとなったのは、あるコーヒー・ハウスで出会ったアメリカ軍人だった。彼は第二次大戦に参加し、ノルマンディー上陸作戦の第2陣でオマハ・ビーチに立った経験を持つ人物だったが、幸い血の惨劇には遭わずに済んだと話してくれた。そして欧州での連合国勝利の日にどのようにイギリスに渡り、そして“フィッシュ&チップス”を食べたりパブに行ったりしたかなどを話してくれたんだ。そんな話をしていると、彼が突然、“ところでROD、君はまだ『AMERICAN SONGBOOK』を作り続けているの?あの作品は、往年の名曲に新しい命を与えてくれたと思うね”と言ってくれたんだ。それを聞いた時、僕はシリーズとしてアルバムを更に制作しようと決意した」と語っている。
そしてシリーズを完結させる今、次なる計画として「ブルース・アルバムを作りたいし、カントリーにも挑戦してみたい。JEFF BECKとのレコーディングをする可能性もあって、新曲を幾つか書くことになるかもしれない。すでにJEFFとは、ロンドンで数週間以内に打ち合わせをすることになっていて、一緒に何かできるか、お互いどんなことをしたいのかを確認することになってる。2人とも年齢を重ねたから、相手に対して我慢強くなったと思うよ」と語っている。
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