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2023/07/22

ジェーン・バーキンが76歳で死去、マドンナ退院後の新投稿、ビヨンセ約10年ぶりに新フレグランス発売へ:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースはジェーン・バーキンに関する話題から。

 英国風の優雅さ、自然なスタイル、社会活動でフランスを魅了した女優で歌手のジェーン・バーキンが現地時間2023年7月16日に76歳で亡くなったことがわかった。

 英ロンドン生まれで、ファッション・アイコンでもあった彼女は、フランス人歌手の故セルジュ・ゲンズブールとの公私にわたるパートナーとして知られた。2人の曲には、官能的な「Je t'aime… moi non plus」などがある。故バーキンの優美で英国訛りの歌声とゲンズブールの荒々しいバリトンが交錯する1969年のデュエットは、彼女を一躍有名にし、バチカンの新聞で非難された後、イタリアでは放送禁止となった。

 また、彼女の名前はエルメスを代表するバッグの由来にもなっている。彼女に敬意を表して1984年にエルメスが作ったバーキン・バッグは、世界で最も高級なアイテムのひとつとなり、超高額な値段にもかかわらず、数年に及ぶ入荷待ちのリストができるほどだ。

 故バーキンは、アムネスティ・インターナショナル、ミャンマーの民主化運動、エイズ撲滅などの政治活動でもフランスで称賛された。

ジェーン・バーキンが76歳で死去、女優・歌手として活躍

 “深刻な細菌感染症”で集中治療室に入院していたマドンナが、現地時間2023年7月18日にインスタグラムに復帰し、フォロワーと数枚の画像を共有した。

 最初の写真には、素顔のマドンナがピンクの薔薇の巨大な花束を抱きしめる姿が写っている。彼女は「“一輪の薔薇は、私の庭になれます。一人の友達は、私の世界になれます。”ありがとう」と黒いハートと赤いバラの絵文字とともに作家のレオ・ブスカーリアの言葉を引用し、キャプションに綴った。彼女はまた、カメラを見つめながら大きな紫色のタコのぬいぐるみを抱きしめる2枚の写真も自身のインスタグラム・ストーリーズに投稿した。

 この3枚の写真は、64歳の彼女が現地時間7月10日に自身の容体に関する最新情報をファンと共有した後に公開された。今回の入院によって彼女はキャリアを網羅する【セレブレーション・ツアー】の延期を余儀なくされた。今夏、北米でキックオフする予定だったツアーは、秋にヨーロッパにて開幕する。

マドンナ、退院後の新投稿で薔薇の花束をハグ「ありがとう」

 大成功を収めている【ルネッサンス・ワールド・ツアー】の北米日程を開幕させたばかりのビヨンセが、新たなフレグランスを発表することがわかった。

 現地時間2023年7月19日、ビヨンセは2014年の“ライズ”以来となる新しい香水の発売が間近に迫っていることを明らかにした。だが、その詳細は謎のベールに包まれたままだ。彼女の公式サイトによると、タイトル未定の“オードパルファム”は160ドル(約2.2万円)で、彼女のウェブサイト限定としてアメリカとカナダでのみで限定販売される。説明文によると、11月に出荷開始となり、購入ごとに“特別なギフト”が付属するそうだ。

ビヨンセ、約10年ぶりに新フレグランス発売へ

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、モーガン・ウォレンの「ラスト・ナイト」が通算14週目の首位を獲得した。首位獲得14週はHot 100史上5番目に長い記録となっている。同楽曲はカントリー・ソング・チャートでは今週23週目の首位を獲得し、同チャート史上6番目に長い首位獲得週を更新。また、今年のソング・オブ・ザ・サマー・チャートでは今週7週目の首位を獲得して、現時点では2023年度のトップを独占している。

 今週5位には、テイラー・スウィフトの新曲「アイ・キャン・シー・ユー(フロム・ザ・ヴォルト)」がデビューして、通算42曲目のTOP10入りを果たしている。42曲はドレイクの68曲に次ぐ史上2番目に多い記録で、女性アーティストとしては最多記録を塗り替えた。

【米ビルボード・ソング・チャート】モーガン・ウォレン通算14週目の首位、テイラー・スウィフト初登場5位

 そして、アルバム・チャートでは、テイラー・スウィフトの『スピーク・ナウ(テイラーズ・ヴァージョン)』が1位に初登場した。同作は、2010年10月にリリースした3rdアルバム『スピーク・ナウ』の再録版で、2021年に発表した『フィアレス(テイラーズ・バージョン)』、『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』に続く3作目の再録アルバムとなっている。

 テイラーは、今週『スピーク・ナウ(テイラーズ・ヴァージョン)』以外にも『ミッドナイツ』が5位、『ラヴァー』が7位、『フォークロア』が先週の13位から10位に上昇して、TOP10に4作を送り込んでいる。

 また、TOP10に存命の同じアーティストの作品が同時(同週)に4作ランクインしたのは、ハーブ・アルパートの『ゴーイング・プレイシズ』、『ホイップド・クリーム&アザー・ディライツ』、『国境の南』、『悲しき闘牛』がランクインした1966年4月2日付以来、約57年ぶりの快挙。なお、2016年5月14日付では訃報を受けて故プリンスの作品が5作同時にランクインしたことがあり、現時点ではその5作が最多記録だが、モノラル・アルバムとステレオ・アルバムの集計を合算した1963年8月以降、女性アーティストでは今週テイラーが達成した4作が最多記録となる。

【米ビルボード・アルバム・チャート】テイラー・スウィフト、『スピーク・ナウ』再録版初登場1位&約57年ぶりの快挙達成


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