2013/05/28
今年新たなロック・フェスティバルとして誕生した【TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2013】(※通称:METROCK)が東京・江東区立若洲公園で5月25日、26日の2日間にわたって開催された。天気にも恵まれた新しい海辺の祭りは最高の産声をあげた。
メインステージであるその名の通り、ステージの背後に風力発電施設の巨大風車がそびえ立つメインステージWINDMILL FIELDをはじめ、屋外3ステージからなる。正午ほぼジャストで初日、そして、このフェスの幕開けを飾ったMAN WITH A MISSIONは「メトロック、今年ガ初メテ、ワレワレデ始マルトイウコトデス。用意ハデキテルカ!コノヤロウ!!」と雄叫びをさく裂させ「distance」、「FLY AGAIN」や最新シングル「Emotions」を披露。続いて登場したきゃりーぱみゅぱみゅもお馴染みのキッズダンサーを引き連れて「インベーダーインベーダー」、「にんじゃりばんばん」、「つけまつける」とヒット曲を連発し、新しい祭りの熱気を高める。
他2ステージでも続々と口火が切られ、海沿いに位置するSEASIDE PARKではThe Flickers、tacica、avengers in sci-fiとスリーピースバンドが続き、ロックンロールをかき鳴らす。中央に位置するNEW BEAT SQUAREではフレッシュなラインナップが並び、KNOCK OUT MONKEY、Hello Sleepwalkersらが登場し、熱いパフォーマンスを繰り広げる。メインステージWINDMILL FIELDのDragon Ashは「遠慮なんかすんなよ!」とダイブを煽り、轟音ミクスチャーロックを叩きつける。続くthe telephonesは壮大なフィールドを一気にディスコに変化させてしまう。9mm Parabellum Bulletも切れ味鋭いリフで後半に差し掛かってきた初日の熱を最大級に引き上げる。
NEW BEAT SQUAREはKANA-BOONが入場規制をかける人気を見せつけ、cinema staffがエモーショナルなパフォーマンスでこちらのトリを飾った。一方、SEASIDE PARKでは斉藤和義と中村達也によるMANNISH BOYSがロックンロールを支配するようなベテランサウンドでオーディエンスを魅了、このステージ初日のトリとなった浅井健一は「観に来てくれてありがとね、新木場ベイビーズ」と語りブランキー時代の楽曲を含んだ脅威のセットは鼻血が出そうなほどクールなクライマックスであった。そして、メインステージWINDMILL FIELD初日のトリを飾ったのはサカナクション。まさに“旬”である彼らは横一列に登場、美しいレーザービームと大歓声の中、「アイデンティティ」、「ルーキー」、「僕と花」、「夜の踊り子」などキラーチューン連発で締めくくった。
初日よりも更に天気に恵まれた2日目のWINDMILL FIELDトップバッターはサンボマスターが「お前ら何しに来てんだ!?踊りにきたんだろーが!」と叩きつけるように「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」などを全力前回でパフォーマンス。NEW BEAT SQUARでもFLiPが男子顔負けの濃厚なロックをかき鳴らす。それに負けじとSEASIDE PARKではOKAMOTO'Sも熱気あふれるアクトで観客を魅了していく。続いて登場したFLOWER FLOWERはサウンドチェックからyuiがステージに上がり、自身で出音を確かめるという素敵なおまけもありながら緊張感溢れる楽曲に透き通った声をのせて集まった大勢の聴衆を圧倒する。WINDMILL FIELDも同じく大勢の観衆がステージに詰めかけPerfumeを待つ。「Spending all my time」や先日リリースされたばかりの「Magic of Love」などのキラーチューンが連発。続いて登場したPUFFYは、由美の出産による活動休止からの復活したばかりとあってか溜まっていた何かを放出するように熱量の高いパフォーマンス「渚にまつわるエトセトラ」「愛のしるし」など人気曲を惜しみなく披露。
イベントも後半となり、NEW BEAT SQUARではBABYMETALの三人がメタルサウンドの中、ヘドバン炸裂で入場規制をかけ、きのこ帝国が妖艶な轟音の中、このステージのトリを飾った。SEASIDE PARKではメジャーデビューを果たしたばかりのWHITE ASHが現在の勢いをそのまま音に詰め込んだようなサウンドをかき鳴らし、オーディエンスを揺らす。続いて登場した電気グルーヴの最新アルバムからの楽曲を中心にしながら「Shangri-La」なども取り入れたノンストップ・パフォーマンスは圧巻。こちらのトリを飾ったのはandropの4人。新曲のPV撮影を敢行するサプライズも飛び出す中、構築されたそのグルーヴで締めくくる。
メインステージWINDMILL FIELDの後半戦にはSEKAI NO OWARIのが登場。あっという間に音楽シーンも席巻してしまった彼らはフェスのステージでも堂々のパフォーマンス。「RPG」ではあのそっくりダンサーも出演し目にも楽しい演出で観客を魅了した。そして、この2日間の大トリとしてステージにはくるりが登場。吉田省念が先日脱退を発表したばかりだが、この日の編成はThe Cigavettesの山本幹宗をサポートギターに加えてのパフォーマンス。「ばらの花」「ワンダーフォーゲル」「ロックンロール」「東京」などの豪華人気曲を次々と披露し、アンコールでは「お祭りわっしょい」を大合唱。この新しいフェスを素晴らしい一体感でまとめ上げ、一大フィナーレとなった。
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