Billboard JAPAN


NEWS

2023/03/28

【米ビルボード・ソング・チャート】マイリー・サイラス「フラワーズ」通算8週目の1位、コイ・リレイ/ベイリー・ジマーマン自身初TOP10入り

 マイリー・サイラスの「フラワーズ」が通算8週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 2023年1月12日にリリースされた「フラワーズ」は、1月28日付で1位に初登場してから3月4日付まで6週連続でトップをキープして、3月11日~18日の2週間2位に後退した後、先週返り咲き今週で8週目の首位を獲得した。

 今週の集計期間(2023年3月17日~23日)、ストリーミングが2,470万回(12%減少)、セールスも11,000(26%減少)に下降したが、エアプレイは先週の1億670万回から1億790万回に上昇し、4週連続で1億回を突破した。

 主要チャートでも、ストリーミング・ソング・チャートで2位から4位、デジタル・ソング・セールス・チャートでも2位から7位に順位を下げたが、エアプレイ・チャートでは6週目の首位を獲得している。

 2位は今週もモーガン・ウォレンの「ラスト・ナイト」が同位にランクインし、ストリーミング・チャートでも3,590万回(8%減少)を記録して3週目の首位を獲得した。また、カントリー・ソング・チャートでは通算7週目の首位をキープしている。同曲を収録した新作『ワン・シング・アット・ア・タイム』は、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で初登場から3週目の1位を獲得した。

 3位もシザの「キル・ビル」が同位をキープして、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとR&Bソング・チャートでは通算14週目の首位を獲得した。

 4位は、メトロ・ブーミンの「Creepin' with ザ・ウィークエンド&21サヴェージ」が先週の5位から再浮上し、ザ・ウィークエンド&アリアナ・グランデの「ダイ・フォー・ユー」は4位から5位に順位を入れ替えた。6位はピンクパンサレス&アイス・スパイスの「ボーイズ・ア・ライアー Pt. 2」、7位もテイラー・スウィフトの「アンチ・ヒーロー」がそれぞれ同位をキープしている。

 先週8位にTOP10入りしたレマ&セレーナ・ゴメスの「カーム・ダウン」も同位を維持し、前週から12%増加の4,960万回を記録して、エアプレイ・チャートでも11位から9位にTOP10入りを果たした。エアプレイ・チャートでのTOP10入りは、レマが初、セレーナは以下に続く9曲目のランクインとなる。

※順位は最高位、年度は最高位到達年
9位「カーム・ダウン with レマ」(2023年)
5位「ルーズ・ユー・トゥ・ラヴ・ミー」(2019年)
5位「バック・トゥ・ユー」(2018年)
4位「イット・エイント・ミー with カイゴ」(2017年)
7位「ハンズ・トゥ・マイセルフ」(2016年)
3位「セイム・オールド・ラヴ」(2016年)
4位「グッド・フォー・ユー feat. エイサップ・ロッキー」(2015年)
9位「ザ・ハート・ウォンツ・ホワット・イト・ウォンツ」(2015年)
6位「カム&ゲット・イット」(2013年)

 「カーム・ダウン」はアフロビーツ・ソング・チャートで30週目の首位を獲得していて、約1年前に集計をはじめて以来の最長記録を更新している。

 先週の12位から9位にTOP10入りしたのは、米ニュージャージー州ハッケンサック出身の女性ラッパー/シンガー=コイ・リレイの「プレイヤーズ」。TOP40入りは「ノー・モア・パーティーズ feat. リル・ダーク」(2021年 / 26位)、「ブリック・ブリック! with ニッキー・ミナージュ」(2022年 / 37位)に続く3曲目で、TOP10入りは自身初のタイトルとなる。

 「プレイヤーズ」は、エアプレイが前週から11%増加の5,850万回に上昇し、その週最も伸びた曲に贈られるAirplay Gainerを獲得。ストリーミングも3%増加の1,050万回、セールスも5%増加の4,000にそれぞれ上昇し、ラップ・ソング・チャートでは2週目の首位をマークした。

 「プレイヤーズ」には、オールドスクールの傑作と名高いグランドマスター・フラッシュの「ザ・メッセージ」(1982年)がサンプリングされていて、間接的ではあるが同曲も当時のHot 100で記録した62位を大きく上回る最高位を更新した。なお、1982年のR&B/ヒップホップ・ソング・チャートでは最高4位を記録している。

 コイ・リレイは、人気ラッパーとの共演がTikTokでバイラル・ヒットとなり、今年3月初頭に開催された【Billboard Women In Music】でシザのプレゼンターを務めたことでも話題を呼んだ。

 続いて今週10位にも、米イリノイ州出身のカントリー・シンガー=ベイリー・ジマーマンの「ロック・アンド・ア・ハード・プレイス」が先週の11位から上昇し、自身初のTOP10入りを果たしている。TOP10に到達するまでの期間は41週で、2021年11月にグラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」が42週目でランクインして以来の最長記録を更新している。

TOP10入りまでの総週記録 歴代TOP3(※年度は達成年)
42週 グラス・アニマルズ「ヒート・ウェイヴス」(2021年)
41週 ベイリー・ジマーマン「ロック・アンド・ア・ハード・プレイス」(2023年)
38週 ザック・ブライアン「サムシング・イン・ザ・オレンジ」(2023年)
38週 ナット・キング・コール「ザ・クリスマス・ソング」(2023年)
38週 キャリー・アンダーウッド「ビフォー・ヒー・チーツ」(2007年)

 「ロック・アンド・ア・ハード・プレイス」は、今週エアプレイが3,580万回(前週同率)、ストリーミングが1,530万回(3%増加)、セールスも3,000(9%増加)にそれぞれ上昇し、カントリー・エアプレイ・チャートでは前曲「フォール・イン・ラブ」に続く2曲目の首位を獲得している。

 「フォール・イン・ラブ」がカントリー・エアプレイ・チャートで首位を獲得したのは昨年の12月で、「ロック・アンド・ア・ハード・プレイス」が今週1位になるまでの期間はわずか3か月3週間だった。この記録は、1998年8月から11月にザ・チックス(ディクシー・チックス)が「ゼアーズ・ユア・トラブル」~「ワイド・オープン・スペーシズ」で達成した3か月以来の最短記録となる。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは3月31日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「フラワーズ」マイリー・サイラス
2位「ラスト・ナイト」モーガン・ウォレン
3位「キル・ビル」シザ
4位「Creepin'」メトロ・ブーミン with ザ・ウィークエンド&21サヴェージ
5位「ダイ・フォー・ユー」ザ・ウィークエンド&アリアナ・グランデ
6位「ボーイズ・ア・ライアー Pt. 2」ピンクパンサレス&アイス・スパイス
7位「アンチ・ヒーロー」テイラー・スウィフト
8位「カーム・ダウン」レマ&セレーナ・ゴメス
9位「プレイヤーズ」コイ・リレイ
10位「ロック・アンド・ア・ハード・プレイス」ベイリー・ジマーマン

マイリー・サイラス その他の画像・最新情報へ

関連商品

ヤンガー・ナウ
マイリー・サイラス「ヤンガー・ナウ」

2017/10/04

[CD]

¥2,420(税込)

バンガーズ
マイリー・サイラス「バンガーズ」

2015/12/23

[CD]

¥1,100(税込)

バンガーズ・ツアー
マイリー・サイラス「バンガーズ・ツアー」

2015/05/20

[DVD]

¥3,520(税込)

JACK POT 32
(V.A.) Afrojack feat.Snoop Dogg Pharrell Williams feat.Miley Cyrus DJ Khaled feat.Jay-Z,Rick Ross,Meek Mill,French Montana Dillon Francis & DJ Snake ニッキー・ミナージ Mase feat.Eric Bellinger T.I. feat.Iggy Azalea「JACK POT 32」

2014/10/01

[DVD]

¥2,750(税込)

バンガーズ
マイリー・サイラス「バンガーズ」

2013/10/23

[CD]

¥2,420(税込)

ベスト・オブ・ハンナ・モンタナ
ハンナ・モンタナ「ベスト・オブ・ハンナ・モンタナ」

2011/09/28

[CD]

¥2,724(税込)

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    <インタビュー>YUTA(NCT) ミニアルバム『Depth』に込めたソロアーティストとしての挑戦――「たくさんの経験があったから今がある」

  2. 2

    和楽器バンド、活休前最後のツアーが開幕 10年分の感謝をこめた渾身のステージ

  3. 3

    ロゼ&ブルーノ・マーズ、11/22大阪開催【MAMA】で「APT.」世界初披露へ

  4. 4

    <インタビュー>米津玄師 新曲「Azalea」で向き合った、恋愛における“距離”――「愛情」の源にある“剥き身の生”とは

  5. 5

    米津玄師/back number/マカえんらキリバン突破:今週のストリーミングまとめ

HOT IMAGES

注目の画像