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2023/03/02

【2023ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】ラナ・デル・レイ、<ヴィジョナリー賞>受賞スピーチで「幸せでいることが究極のゴール」

 現地時間2023年3月1日、米カリフォルニア州ロサンゼルスのハリウッド・パークにあるYouTube Theaterで【2023 ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】行われた。今年最も影響力のある女性ミュージシャンの表彰の締めくくりとして、14年間でジャンルを代表するスタジオ・アルバム9作をリリースしてきた、ラナ・デル・レイに<ヴィジョナリー賞>が贈られた。

 昨年<ウーマン・オブ・ザ・イヤー>に輝いたオリヴィア・ロドリゴが、37歳のラナに<ヴィジョナリー賞>を授与するために登壇し、受賞スピーチのためにステージに上がる前に、ラナは観客席からオリヴィアに「大好きだよ」と囁いた。

 ラナは、オリヴィアから賞を渡されると、「自分の隣に“drivers license”を書いた人が立っているなんてすごいことです」とコメントし、続けて今年<ウーマン・オブ・ザ・イヤー>に選出されたシザに向かって「あなたの声を聞いた瞬間から、あなたのことを知りたいと思った」と話した。

 ラナは、「長期的なビジョンを持っているわけでは全然ないのですが、もし皆さんが知りたいのであれば、私はとても、とても幸せです」とスピーチを続け、「自分が14年前に1stアルバムをリリースした際、今ほど風当たりがよくありませんでした。自分らしくいることができ、自分を表現できる素晴らしい時代だと感じている皆さんにとって、本当に幸せなことだと思います。2008年の時点では、そんな風に感じられませんでしたから」と説明した。そして「幸せでいることが究極のゴールだと感じているので、やり遂げたんだ思います」と話し、「ビルボード、ありがとうございます!」とスピーチを締めくくった。

 ここ最近では、テイラー・スウィフトとコラボした「Snow On The Beach」で、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”自己最高となる4位を記録し、ドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA 』シーズン2のサウンドトラックにオリジナル曲を提供したインディー・ポップの鬼才ラナは、4年間で4作目となる次作『ディド・ユー・ノウ・ザット・ゼアズ・ア・トンネル・アンダー・オーシャン・ブルバード』を3月24日にリリースすべく、現在準備中だ。今作から先行リリースされた2曲のシングル「A&W」とタイトル曲は、ラナの真骨頂となっている。

 今回の受賞に伴い行われた米ビルボードとの最新インタビューでラナは、「11年前は、作品をものすごく良いものにしたいと考えていました」と話し、「今は、自分が考えていることをそのまま歌っています。もう少し大げさではない方がいいのかなと思っています。いつかまた世界観を作り上げることを楽しめる時が来るかもしれないけれど、現時点では世界観の構築はしていません。これらの曲は、思考を処理することについてで、とても、とても冗長です。色々なことについて考えているのは間違いないですね」とニュー・アルバムについて語っていた。

Photo: Rich Polk for Billboard

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