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2023/02/07

【米ビルボード・ソング・チャート】マイリー・サイラス「フラワーズ」3週連続首位、リル・ウージー・ヴァート7曲目のTOP10入り

 マイリー・サイラスの「フラワーズ」が3週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 1月28日付で1位に初登場した「フラワーズ」は、今週の集計期間中(2023年1月27日~2023年2月2日) 、エアプレイが5,640万回(38%増加)、ストリーミングが4,800万回(20%減少)、セールスは37,000(43%減少)をそれぞれ記録して、3週目の首位をキープした。

 ストリーミング・ソング・チャートとデジタル・ソング・セールス・チャートでもそれぞれ3週目の1位をキープ。エアプレイ・チャートでは11位から6位に上昇し、自身4曲目のTOP10入りを果たした。その他には、「ザ・クライム」(2009年 / 最高7位)、「パーティー・イン・ザ・U.S.A」(2009年 / 最高8位)、「レッキング・ボール」(2013年 / 最高4位)の3曲があり、「レッキング・ボール」以来約10年ぶりのランクインとなる。

 ホリデー・ソングを除き、週間ストリーミングが3週連続で4,000万回を上回ったのは、2021年5月29日~6月19日付の4週を記録した、オリヴィア・ロドリゴの「グッド・フォー・ユー」以来約2年ぶりで、週間セールスが3週連続で30,000を突破したのは、2021年10月9日~30日付まで4週を記録した、コールドプレイ&BTSの「マイ・ユニバース」以来の快挙となる。

 「フラワーズ」は、3月10日に発売予定の8thアルバム 『エンドレス・サマー・バケーション」からのリード・シングルで、アルバムのリリース前後にはポイントの上昇が予想される。

 続いて2位もシザの「キル・ビル」が4週連続で同位をキープ。ストリーミングは3,250万回(5%減少)、セールスも2,000 (3%減少) にそれぞれ若干数落ちたが、エアプレイは前週から28%増加の4,860万回に上昇し、エアプレイ・チャートでは15位から10位に自身3曲目のTOP10入りを果たした。なお、これまでランクインしたのはマルーン5の「ホワット・ラヴァーズ・ドゥ feat. シザ」(2017年 / 最高5位)と、ドージャ・キャットの「キス・ミー・モア feat. シザ」(2021年 / 最高2位)で、リード曲としては初のタイトルとなる。その他、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとR&Bソング・チャートではそれぞれ8週目の首位をマークした。

 メトロ・ブーミンの「Creepin' with ザ・ウィークエンド&21サヴェージ」は先週の4位から3位に再TOP3入りし、テイラー・スウィフトの「アンチ・ヒーロー」は3位から4位に順位を入れ替えた。5位はサム・スミス&キム・ペトラスの「アンホーリー」が同位をキープしている。

 ザ・ウィークエンドの「ダイ・フォー・ユー」(2016年)は先週の7位から6位に再浮上し、1月21日付で記録した同位に並び最高位復帰を果たしている。同時に、前週から5%増加の8,520万回を記録してエアプレイ・チャートでは1位に輝き、リリースから約6年を経てトップに立った。同曲は、昨年からTikTokのバイラル・ヒットをキッカケにチャートを上昇し、その反響を受けレーベルが正式にエアプレイでのプロモーションを実施している。

 エアプレイ・チャートでの首位獲得は、いずれも2015年に達成した「アーンド・イット」(4週)、「キャント・フィール・マイ・フェイス」(7週)、「ザ・ヒルズ」(5週)、それから2020年に26週という凄まじい記録を打ち立てた「ブラインディング・ライツ」に続く5曲目のタイトルで、「ダイ・フォー・ユー」が収録された3rdアルバム『スターボーイ』からは、「スターボーイ feat. ダフト・パンク」(2017年 / 最高2位)、「アイ・フィール・イット・カミング feat. ダフト・パンク」(2017年 / 最高3位)に続く3曲目のTOP3入りとなる。

 「ダイ・フォー・ユー」は、エアプレイ・チャートの集計が始まった1990年以降、リリースからTOP10入りするまでの最長記録も更新している。

 「ダイ・フォー・ユー」と入れ替わり、デヴィッド・ゲッタ&ビービー・レクサの「アイム・グッド(ブルー)」は先週の6位から7位にダウンしたが、ダンス/エレクトロニック・ソング・チャートでは通算20週目の首位を獲得している。

 ドレイク&21サヴェージの「Rich Flex」は8位をキープし、ラップ・ソング・チャートでは12週連続で首位をマークした。9位もハリー・スタイルズの「アズ・イット・ワズ」が同位をキープし、10位にはリル・ウージー・ヴァートの「ジャスト・ワナ・ロック」が先週の12位から上昇し、以下に続く7曲目のTOP10入りを果たしている。

1位 ミーゴス「バッド・アンド・ブージー feat. リル・ウージー・ヴァート」(2017年)
7位 「XO TOUR Llif3」(2017年)
5位 「フットサル・シャッフル 2020」(2019年)
6位 「ベイビー・プルート」(2020年)
8位 「ロウ・メイン」(2020年)
9位 「シリー・ウォッチ」(2020年)
10位 「ジャスト・ワナ・ロック」(2023年)

 「ジャスト・ワナ・ロック」は、今週の集計期間中エアプレイが10%増加の2,870万回、ストリーミングが5%増加の1,500万回、セールスも14%増加の1,400にそれぞれ数字を伸ばしている。

 タイトルに「ロック(Rock)」が含まれる曲がTOP10入りしたのは、今年のホリデー・シーズンに最高2位を記録したブレンダ・リーの「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」、3位をマークしたボビー・ヘルムズの「ジングル・ベル・ロック」以来約1か月ぶりで、2020年代ではその他にダベイビーの「ロックスター feat. ロディ・リッチ」が、2020年6月~7月にかけて通算7週の首位をマークしている。ラップ・ソングとしては、2017年にポスト・マローンの「ロックスター feat. 21サヴェージ」等も首位を獲得しているが、ロック・ソング・チャートにランクインした「ロック(Rock)」が含まれる曲としては、2007年に最高6位を記録したニッケルバックの「ロックスター」以降、TOP10入りしたタイトルはない。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは2月10日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「フラワーズ」マイリー・サイラス
2位「キル・ビル」シザ
3位「Creepin'」メトロ・ブーミン with ザ・ウィークエンド&21サヴェージ
4位「アンチ・ヒーロー」テイラー・スウィフト
5位「アンホーリー」サム・スミス&キム・ペトラス
6位「ダイ・フォー・ユー」ザ・ウィークエンド
7位「アイム・グッド(ブルー)」デヴィッド・ゲッタ&ビービー・レクサ
8位「Rich Flex」ドレイク&21サヴェージ
9位「アズ・イット・ワズ」ハリー・スタイルズ
10位「ジャスト・ワナ・ロック」リル・ウージー・ヴァート

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