2023/01/25
マイリー・サイラスの新曲「フラワーズ」が1位に初登場した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
2023年1月12日にリリースされた「フラワーズ」は、今週の集計期間中(2023年1月13日~19日) ストリーミングが5,260万回、エアプレイが3,350万回、セールスが70,000をそれぞれ記録して、Hot 100で1位に初登場した。なお、12日の午後7時にリリースされてからわずか5時間でストリーミングが685,000回、エアプレイが240万回、セールスは2,000を記録している。
ストリーミング・ソング・チャートではNo.1デビューを飾り、デジタル・ソング・セールス・チャートでは先週の21位から1位に浮上。エアプレイ・チャートでは18位に初登場した。週間ストリーミングは、テイラー・スウィフトの「アンチ・ヒーロー」が初週(2022年11月5日付)で打ち出した5,970万回以来の高記録となる。
ストリーミング・チャートでは「ウィ・キャント・ストップ」(2013年 / 11週)、「レッキング・ボール」(2013年~14年 / 13週)、「アドア・ユー」(2014年 / 1週)に続く4曲目の首位獲得で、セールス・チャートでは「パーティー・イン・ザ・U.S.A」(2009年 / 6週)、「レッキング・ボール」(2013年 / 1週)以来3曲目のNo.1タイトルを獲得した。
ジャンル別のエアプレイでは、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートで14位、アダルト・コンテンポラリー・チャートで15位、ポップ・エアプレイ・チャートで16位にそれぞれ初登場している。
Hot 100での首位獲得は、2013年に3週を記録した「レッキング・ボール」に続く2曲目で、No.1デビューは自身初の快挙。なお「レッキング・ボール」の初登場は50位で、これまでの初登場最高位は「パーティー・イン・ザ・U.S.A」の2位だった。Hot 100史上初登場1位は「フラワーズ」が通算65曲目で、2023年のチャートでは初のタイトルとなる。
「レッキング・ボール」が最後に首位を獲得した2013年12月14日付から「フラワーズ」が今週(2023年1月28日付)獲得するまでのブランクは9年1か月2週間で、コールドプレイが「美しき生命」(2008年6月28日付)から「マイ・ユニバース with BTS」(2021年10月9日付)で記録した13年3か月2週間以来の最長記録を更新した。
Hot 100でのTOP10入りは以下に続く11曲目で、2021年5月に最高8位を記録したザ・キッド・ラロイとのコラボレーション「ウィズアウト・ユー」以来、約1年8か月ぶりのランクインとなる。
10位「シー・ユー・アゲイン」(2008年)
9位「7シングス」(2008年)
4位「ザ・クライム」(2009年)
10位「彼なのかもしれない」(2009年)
2位「パーティー・イン・ザ・U.S.A」(2009年)
8位「キャント・ビー・テイムド」(2010年)
2位「ウィ・キャント・ストップ」(2013年)
1位「レッキング・ボール」(2013年)
10位「マリブ」(2017年)
8位「ウィズアウト・ユー with ザ・キッド・ラロイ」(2021年)
1位「フラワーズ」(2023年)
「フラワーズ」はマイリー・サイラス、マイケル・ポラック、アルディ(グレゴリー・ハイン)の3者による共作で、マイリーがソングライターとして参加した曲としては初の首位獲得曲となる。TOP10にはマイリーが通算6曲目、マイケル・ポラックは5曲目、アルディは初のランクインを果たした。
共同プロデューサーのキッド・ハープーンとタイラー・ジョンソンは、ハリー・スタイルズの「ウォーターメロン・シュガー」(2020年)、「アズ・イット・ワズ」(2022年)に続く3曲目のNo.1タイトルを獲得した。
タイトルに「フラワー(ズ)」が含まれる曲としては、バーブラ・ストライサンド&ニール・ダイアモンドの「ユー・ドント・ブリング・ミー・フラワー(愛のたそがれ)」(1978年 / 2週)、ポスト・マローン&スウェイ・リーの「サンフラワー」(2019年 / 1週)に続く3曲目の首位獲得で、そのほか花(フラワー)にまつわる曲としては、ボビー・ヴィントンの「涙の紅バラ」(1962年)、ポイズンの「エヴリ・ローズ・ハズ・イッツ・ソーン」(1988~89年)、シールの「キッス・フロム・ア・ローズ」(1995年)がある。
「フラワーズ」は、米NBCで大晦日に放送されたカウントダウン特別番組『Miley's New Year's Eve Party』でリリースが発表され、TikTokでも話題となりヒットに繋げた。同曲は、3月10日に発売予定のニュー・アルバム 『エンドレス・サマー・バケーション」からのリード・シングルで、アルバムのリリース前後にはポイントの上昇が予想される。
先週2位に最高位を更新したシザの「キル・ビル」は、今週同位をキープ。インストルメンタルやアカペラなど計4種のバージョンがリリースされたことで各ポイントが上昇し、ストリーミングは3,490万回(12%増加)、エアプレイは2,940万回(106%増加)、セールスも2,000 (69%増加) にそれぞれ数字を伸ばしている。ストリーミング・チャートでは2位を獲得し、セールス・チャートでは49位から21位に上昇。エアプレイ・チャートでは26位にランクインした。R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとR&Bソング・チャートではそれぞれ6週目の首位をマークし、収録アルバム『SOS』も今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で初登場から6週連続で1位を獲得した。
先週8週目の首位をマークしたテイラー・スウィフトの「アンチ・ヒーロー」は3位にダウンしたが、エアプレイ・チャートでは8,850万回(1%減少)を記録して5週目の首位をキープした。また、アダル
ト・ポップ・エアプレイ・チャートでは9週目の首位を獲得し、2014年に8週を記録した「シェイク・イット・オフ」を上回る自己最長記録を更新している。
メトロ・ブーミンの「Creepin' with ザ・ウィークエンド&21サヴェージ」は先週の5位から4位に最高位を更新し、サム・スミス&キム・ペトラスの「アンホーリー」は3位から5位にダウン。デヴィッド・ゲッタ&ビービー・レクサの「アイム・グッド(ブルー)」も4位から6位に順位を下げたが、ダンス/エレクトロニック・ ソング・チャートでは18週目の首位を獲得している。
先週6位に上昇したザ・ウィークエンドの「ダイ・フォー・ユー」(2016年)は今週7位に、ドレイク&21サヴェージの「Rich Flex」も7位から8位にワンランクダウンしたが、ラップ・ソング・チャートでは10週目の首位をキープしている。
続いて今週9位には、1月11日にリリースされたビザラップとシャキーラによるコラボ「Shakira: Bzrp Music Sessions, Vol. 53」が初登場。初週ストリーミングが2,020万回、エアプレイが790万回、セールスは9,000をそれぞれ記録し、ストリーミング・チャートでは3位に初登場。セールス・チャートで23位から3位にジャンプアップした。ビザラップがケベードとコラボレーションした前作「Quevedo: Bzrp Music Sessions, Vol. 52」は昨年10月にHot 100で79位、グローバル・チャート“Global 200”では4週間、米国のデータを除外した“Global Excl. U.S.”では6週間首位を獲得している。
シャキーラにとっては以下に続く5曲目のTOP10入りで、最後にランクインしたビヨンセとのデュエット「ビューティフル・ライアー」以来15年9か月ぶりのランクインを果たした。この記録は、エルトン・ジョンが「キャンドル・イン・ザ・ウインド」(1998年)からデュア・リパとの「コールド・ハート(プナウ・リミックス)」(2022年)で打ち出した23年11か月2週間以来のブランク記録となる。
6位「ホウェネヴァー・ホウェアエヴァー」(2001年)
9位「アンダーニース・ユア・クローズ」(2002年)
1位「ヒップス・ドント・ライ feat. ワイクリフ・ジョン」(2006年)
3位「ビューティフル・ライアー with ビヨンセ」(2007年)
9位「Shakira: Bzrp Music Sessions, Vol. 53」(2023年)
「Shakira: Bzrp Music Sessions, Vol. 53」はラテン・ソング・チャートで1位に輝き、ビザラップは同チャート初のNo.1タイトルを獲得した。シャキーラは通算12曲目の首位獲得で、エンリケ・イグレシアス(27曲)、ルイス・ミゲル(16曲)、グロリア・エステファン(15曲)に続く歴代4位に浮上。同12曲をもつバッド・バニーと記録を並べた。
10位はハリー・スタイルズの「アズ・イット・ワズ」が先週の8位からダウンしている。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは1月27日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「フラワーズ」マイリー・サイラス
2位「キル・ビル」シザ
3位「アンチ・ヒーロー」テイラー・スウィフト
4位「Creepin'」メトロ・ブーミン with ザ・ウィークエンド&21サヴェージ
5位「アンホーリー」サム・スミス&キム・ペトラス
6位「アイム・グッド(ブルー)」デヴィッド・ゲッタ&ビービー・レクサ
7位「ダイ・フォー・ユー」ザ・ウィークエンド
8位「Rich Flex」ドレイク&21サヴェージ
9位「Shakira: Bzrp Music Sessions, Vol. 53」ビザラップ&シャキーラ
10位「アズ・イット・ワズ」ハリー・スタイルズ
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