2013/05/08 10:10
今回で4回目を迎えた、毎年、2度と見る事が出来ない貴重なセッションを披露してくれる【JAPAN JAM】が、昨年と同じくSTUDIO COASTで2日間に渡り開催された。
そんな期待の中、開催された【JAPAN JAM 2013】のオープニングを飾ったのはUNISON SQUARE GARDEN・斎藤宏介。同じ3ピースバンドのフロントマンとしてリスペクトしていたTRICERATOPS・和田唱との共演を果たした。斎藤は和田と2人で呑んだ際、洋楽の教えを請い、スティーヴィー・ワンダーをアマゾンで速攻購入したという秘話を明かし、名曲「愛するデューク」を和田と共にカバーした。
2番手に登場したLOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS(Trio)は、怒涛のセッションリレーで会場中を沸かす。日高央(THE STARBEMS)を呼びこむと、ザ・クラッシュの「Janie Jones」を日高が轟々と歌い上げる。バトンタッチで登場した磯部正文(HUSKING BEE)は、初期のHUSKING BEEの名曲「WALK」を熱唱。LOW IQ 01と磯部がオオカミの顔が描かれたビークル風のお面を被り、アンカーとなるトーキョー・タナカ(MAN WITH A MISSION)を招き入れるという演出には、思わず会場から歓声が挙がった。
続く向井秀徳アコースティック&エレクトリックと曽我部恵一の、互いの持ち歌を交互に披露していく真剣勝負からの、2人の圧巻のユニゾンセッションは観客を魅了し、THE STARBEMS とKYONO(WAGDUG FUTURISTIC UNITY、T.C.L、!!!KYONO+DJBAKU!!!)が創り出す狂気は、圧倒的なインパクトで、会場を完全に掌握。そして、本イベント2度目の出演となるTHE BACK HORNが、のあのあ・Yukko、荒山リクと共に、初のアコースティックセッションに挑戦して初日のフィナーレを飾った。
2日目の幕開けは、フラワーカンパニーズ、SCOOBIE DO、ホフディランとのセッション。【COUNTDOWN JAPAN】で急遽、ピンチヒッターを務めたことのある3組で、ピンチヒッターズを結成し、総勢10名の圧倒的パフォーマンスで、サザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」を熱唱した。
2組目となる奥田民生は、くるり・岸田繁と白衣姿で登場し、サポートドラマー・伊藤大地を招き、新3ピースバンド、サンフジンズを結成。2人で共作したという新曲を多数披露し、今後の展開に期待を感じさせてくれた。そして、yui率いるFLOWER FLOWERもついにベールを脱ぎ、鮮烈なアクトを魅せつけた。イベント終盤に登場したOKAMOTO'Sは、トータス松本とウルフルズの名曲「ガッツだぜ?」を披露し、奥田民生、岸田繁(くるり)、グレートマエカワを呼び込むサプライズを盛り込んだキャロルの「ファンキー・モンキー・ベイビー」で会場の熱気を最大限まで高めた。
この2日間の大トリを務めたのは、グループ魂であったが、予想通り、予想もつかないパフォーマンスで観客の度肝を抜く。1人、覆面と学ラン姿でステージに現れた渚カヲルは、グループ魂節満載の1人コント&コール&レスポンスで、いきなり会場に、笑いの渦を巻き起こす。ようやくメンバーが登場し、演技あり、ダンスあり、コスプレあり。なんでもありのステージングで会場を盛り上げたかと思えば、何故かそそくさとステージから捌けてしまう。ロックレジェンド、遠藤賢司の登場である。いきなり、パンクロック全開の「ド・素人はスッコンデロォ!」を熱唱し、その中でギターとドラムを同時に演奏するという、目を疑うような圧巻のパフォーマンスを数分間演奏し続けた。「怒っているわけではなさそうだ・・・!(笑)』と、恐れていたグループ魂のメンバーもステージに再登場し、遠藤がセッションを望んで実現した「IN」を披露した。
アンコールではグループ魂の代表曲「君にジュースを買ってあげる」をセッション。ギターを掲げステージを闊歩し、挨拶をして、ステージを後にしようとする遠藤に、グループ魂のメンバー達から、まだ一曲あるとつっこまれる一幕もありながら、「東京ワッショイ」での「ワッショイ」コールで会場を究極セッションの塊として一つにまとめ上げて終演となった。
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