2023/01/06
SoundScan Japanによる2022年の年間(集計期間:2022年1月3日から2023年1月1日)のクラシック・セールス・チャートで諏訪内晶子の『J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン ソナタ&パルティータ(全曲)』が5,301枚を売り上げて1位に輝いた。
東京都出身のヴァイオリニストで、1990年に史上最年少でチャイコフスキー国際コンクール優勝した諏訪内晶子。これまでに小澤征爾、マゼール、デュトワ、サヴァリッシュらの指揮で、ボストン響、フィラデルフィア管、パリ管、ベルリン・フィルなど国内外の主要オーケストラと共演している。アルバム・デビューから25周年を迎えリリースされた本作は、バッハの金字塔である無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータを全曲録音。使用楽器は1732年製のグァルネリ・デル・ジェズ「チャールズ・リード」で、感性豊かに育まれた音楽性で、しなやかに躍動するバッハ演奏を聴くことのできるアルバムとなっている。
続く2位にはセルジュ・チェリビダッケの『ブルックナー:交響曲第8番』が4,812枚を売り上げチャートイン。本作は、チェリビダッケの最高傑作どころか、ブルックナー演奏の頂点とまで賞賛された【チェリビダッケ、リスボン・ライヴ】を収録。この演奏はプライベート盤で発売されるや否やセンセーションを巻き起こしたうえに入手困難となり、ネット・オークションでも高値を記録した幻の演奏だ。音源発掘も困難を極め、ポルトガル大使館の協力を得て発見され、ご子息のセルジュ・イオアン・チェリビダキ、ミュンヘン・フィルの承認を得た正規盤となっている。
3位には角野隼斗の『ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11』が4,727枚でチャートインした。ショパンコンクールで一躍脚光を浴びた新世代のピアニスト角野隼斗が、ショパンの故郷であるポーランドの名門オーケストラ、ポーランド国立放送交響楽団の来日ツアーにソリストとして参加。マリン・オルソップを指揮にライブ録音された「ショパン: ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11」が収録されている。
4位はクラシック・現代音楽の巨匠、ジョン・ウィリアムズの『ジョン・ウィリアムズ ライヴ・イン・ベルリン』が4,677枚を売り上げ登場。『スター・ウォーズ』や『ハリー・ポッター』などの名作の楽曲を、世界最高峰オーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で聴くことのできる映画音楽集となっている。
5位にはYouTuberピアニスト石井琢磨の『TANZ』が、4,207枚を売り上げチャートインする結果となった。
◎2022年 年間クラシック・チャ―ト
1位『J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン ソナタ&パルティータ(全曲)』諏訪内晶子(5,301枚)
2位『ブルックナー:交響曲第8番』セルジュ・チェリビダッケ(4,812枚)
3位『ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11』角野隼斗(4,727枚)
4位『ジョン・ウィリアムズ ライヴ・イン・ベルリン』ジョン・ウィリアムズ(4,677枚)
5位『TANZ』石井琢磨(4,207枚)
※計測期間:2022年1月3日~2023年1月1日
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