テイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』が通算5週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

　1位に初登場した11月5日付から今週で登場6週目を迎えた『ミッドナイツ』は、前週から15％減少したものの、今週も10万超えの151,000ユニットを記録して通算5週目の首位を獲得した。

11月5日　1,578,000ユニット（1位）
11月12日　342,000ユニット（1位）
11月19日　299,000ユニット（2位）
11月26日　204,000ユニット（1位）
12月3日　177,000ユニット（1位）
12月10日　151,000ユニット（1位）

　151,000ユニットの内訳、アルバム・ストリーミングが89,000（24％減少）、アルバム・セールスが60,000（5％増加）、トラックによるユニットが2,000（6％減少）で、アルバムの週間ストリーミングは1億1,793万回を記録し、6週連続で1億回を突破した。

11月5日　5億4,926万回
11月12日　2億9,400万回
11月19日　2億219万回
11月26日　1億8,404万回
12月3日　1億5,580万回
12月10日　1億1,793万回

　首位獲得は2ndアルバム『フィアレス』から9作連続、再録版を含めると『ミッドナイツ』が通算11作目で、そのうち5週以上を記録したのは本作が6作目、2020年に8週を記録した『フォークロア』以来、約2年ぶりの記録となる。

11週『フィアレス』 （2008年）
6週『スピーク・ナウ』 （2010年）
7週『レッド』 （2012年）
11週『1989』 （2014年）
4週『レピュテーション』 （2017年）
1週『ラヴァー』 （2019年）
8週『フォークロア』 （2020年）
4週『エヴァーモア』 （2020年）
2週『フィアレス（テイラーズ・ヴァージョン）』（2021年）
1週『レッド（テイラーズ・ヴァージョン）』（2021年）
5週『ミッドナイツ』（2022年）

　その『ミッドナイツ』を破り11月19日付で1位に初登場したドレイクと21サヴェージのコラボレーション・アルバム『ハー・ロス』は、今週も2位をキープ。前週から22％減少したが、今週も93,000ユニットと高水準を維持している。

　3位もバッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』 （52,000ユニット / 7％減少）が同位をキープして、先週10位に再TOP10入りしたマイケル・ブーブレの『クリスマス』が今週4位に上昇。クリスマス効果で収録曲のストリーミングやエアプレイが増加し、週間ユニットも前週から55％増加の47,000に跳ね上がっている。

　5位はリル・ベイビーの『イッツ・オンリー・ミー』 （43,000ユニット / 10％減少）、6位はモーガン・ウォレンの『デンジャラス：ザ・ダブル・アルバム』 （40,000ユニット / 3％減少）、7位もザ・ウィークエンドの『ザ・ハイライツ』 （40,000ユニット / 2％増加）がそれぞれ先週からワンランクダウンし、8位にはナット・キング・コールの『ザ・クリスマス・ソング』が先週の18位からTOP10に返り咲き、約11か月ぶりのランクインを果たした。

　『ザ・クリスマス・ソング』も前述の『クリスマス』同様、タイトル曲や「クリスマスの聖歌」といった人気曲のポイントが急増したことで、週間ユニットは58％増加の36,000を記録した。本作の最高位は2021年1月2日付で記録した6位で、20年～22年まで3シーズン連続でTOP10入りを果たしている。

　ハリー・スタイルズの『ハリーズ・ハウス』 （35,000ユニット / 5％増加）を9位に挟み、今週は10位にもヴィンス・ガラルディ・トリオによるサウンドトラック『スヌーピーのメリークリスマス』（33,000ユニット / 45％増加）が先週の17位からリエントリーし、TOP10に3作のホリデー・アルバムがランクインした。本作も前シーズン以来約1年ぶりのTOP10入りで、今年の1月1日付では過去最高の6位を記録している。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは12月9日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ミッドナイツ』テイラー・スウィフト
2位『ハー・ロス』ドレイク＆21サヴェージ
3位『Un Verano Sin Ti』バッド・バニー
4位『クリスマス』マイケル・ブーブレ
5位『イッツ・オンリー・ミー』リル・ベイビー
6位『デンジャラス：ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
7位『ザ・ハイライツ』ザ・ウィークエンド
8位『ザ・クリスマス・ソング』ナット・キング・コール
9位『ハリーズ・ハウス』ハリー・スタイルズ
10位『スヌーピーのメリークリスマス』ヴィンス・ガラルディ・トリオ