2010/08/27
ADAM LEVINEは文句を言っているように聞こえてほしくないと思っている。彼はこの10年近く自分が率いているロサンジェルスのバンド、MAROON 5がほとんどのバンドが夢でしか見たことのないような成功(何百万枚ものアルバム・セールスやいくつものグラミー受賞)をずっと収めてきたことは認めている。しかし、彼らの3作目のスタジオ・アルバム『HANDS ALL OVER』(9/22A&M/オクトーンより発表)を目の前にして、LEVINEちょっと文句を言わずにはいられないのだ。
「僕たちのバンドに対する一般的理解はいまだになんとかする必要があるね」
31歳のフロントマンは、初期のヒット・シングル「THIS LOVE」の頃からMAROON 5につきまとっているイメージの問題について語っている。「紙面では僕たちは他のロック・バンドと何ら変わりがない。僕たちは長年友だちだった男たちの集まりなんだ。だけど、僕たちという人間や、音楽作りで果たしている役割について、なんだか妙な誤解があると思うんだ」。MAROON 5が元々はボーイ・バンドだったという噂を彼は聞いたことがあるという。
「そういうのは僕にとってすごくフラストレーションのたまることなんだ。僕たちは自分たちで音楽を作っていて、関係のない人がこのバンドのために音楽を書いたことは一切ない。人々はそのことをわかってないんじゃないかな」
それは彼のイメージによるところも大きいのではないだろうか。「ある程度はそうかもしれない。僕が長髪で羽根のついた帽子を被り、インタビューを受けなかったら、違う評判を取っていただろう。だけど、僕は建築家みたいに見えるから、人々は混乱しちゃうんだ。僕が彼らのロックンロールの規範をひっくり返しちゃったからね」
ロックンロールの規範をひっくり返したのは建築家のようなルックスだけではない。ロック、ソウル、ファンク、ポップなどをうねるように混ぜ合わせたMAROON 5の音楽もきわめて効果的にその役割を果たしているのだ。
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