2022/10/16
2022年10月12日公開(集計期間:2022年10月3日~10月9日)のBillboard JAPAN週間アルバム・セールス・チャート“Top Albums Sales”で、松任谷由実の『ユーミン万歳!~松任谷由実50周年記念ベストアルバム~』が197,908枚を売り上げて首位を獲得した。
本作は、松任谷由実のデビュー50周年を記念したベストアルバム。新曲「Call me back」に加え、民放ラジオ99局“スピーカーでラジオを聴こう”キャンペーンの企画「ユーミンリクエストWEEK」に寄せられたリクエスト曲とそれに紐づくエピソードの中から、全国のラジオスタッフと松任谷自身が厳選した50曲の計51曲が収録されている。
本記事では『ユーミン万歳!~松任谷由実50周年記念ベストアルバム~』の販売動向を調査する。図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/117724/2)は、『ユーミン万歳!~松任谷由実50周年記念ベストアルバム~』の実店舗での発売初週の地域別販売比率のグラフとなる。また一般的なアルバムと比較するため、2022年に販売されたアルバムの地域別販売比率を全アルバムとしてグラフに追加している。
『ユーミン万歳!』は、全アルバムのグラフと比較すると関東、近畿のパーセンテージが低い分、中部、甲信越などのパーセンテージが高くなっている。最も差が大きいのが関東で、『ユーミン万歳!』が38.3%、全アルバムが42.0%と3.6%も差があり、なかでも東京は『ユーミン万歳!』が15.2%、全アルバムが23.8%と、東京の割合が2割を下回った。
その代わりに、中部地方は全アルバムと比べ+3.2%と全アルバムを上回っている。特に愛知は、全アルバムが6.8%なのに対し『ユーミン万歳!』は8.5%と、1.7%も上回る結果となった。
本作の県別販売比率トップ5は下記の通りで、この順位は2018年にリリースされた前ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』の初週県別販売比率と同じ顔ぶれである。しかしその内訳は異なり、『ユーミンからの、恋のうた。』は、東京の割合が2割を超えている他、愛知の割合も今作より下回っている。
◎『ユーミン万歳!~松任谷由実50周年記念ベストアルバム~』県別販売比率トップ5
(カッコ内は『ユーミンからの、恋のうた。』の初週県別販売比率)
1位 東京 15.2%(20.3%)
2位 神奈川 8.6%(9.2%)
3位 愛知 8.5%(6.4%)
4位 大阪 6.1%(6.2%)
5位 埼玉 5.8%(6.1%)
またトップ5以外のパーセンテージの合計は、『ユーミンからの、恋のうた。』が51.9%、『ユーミン万歳!』が55.7%と、わずかではあるが今作のほうが幅広い地域で支持されたことがうかがえる。年代を問わず多くのリスナーに親しまれている松任谷由実だが、今作では全国のラジオ局でのプッシュをはじめ、テレビ・雑誌・ネット媒体などあらゆるメディアで「ユーミン特集」が組まれたことで、新たなリスナーを獲得できたのかもしれない。
松任谷由実は、2023年にデビュー50周年を記念した全国アリーナツアーを開催する。アニバーサリーイヤー関連の活動に伴う、本作のロングヒットに期待だ。
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