2022/09/15 11:45
カニエ・ウェストことイェーが、自身のファッション事業に関して、アディダスやギャップといった企業とはもう仕事をしないことを決断したようだ。
米ブルームバーグとの最新インタビューで、カニエはファッション業界で単独で活動する時が来たと語った。彼は「そろそろ一人になる時期です」と同誌に述べた。「大丈夫。企業は儲かったし、私も儲かりました。私たちは、アパレルを永遠に変えてしまうようなアイデアを生み出しました。例えば、丸みのあるラウンド・ジャケット、シューズ業界の概念を覆したフォーム・ランナー。今こそ、イェーが新しい業界を作る時です。私とオーディエンスの間に、もう企業は必要ありません」と説明した。
しかしながら、イージー・ブースト350などのスニーカーを作ったアディダスとカニエとの間には2026年まで契約が残っている。ギャップのアパレル・ラインは2030年までの契約となっている。「彼らは私のベイビーの新しいママたちです」と言う彼は、「私たちは、350を共同で面倒見ることになります」と表現した。
今年6月、アディダスが55ドル(約7,900円)のアディレッタ22サンダルの写真を公開した際、色使いや全体の雰囲気が、同じくアディダスが製造する70ドル(約10,000円)のイージー・スライドに似ているとして、カニエは“あからさまなコピー”だとアディダスCEOのカスパー・ローステッドを非難した。
「自分から盗んでおいて、金を払うから黙っていろと言えるような立場に誰もなってはいけない」とカニエは同誌に語った。「それは新しい考えを破壊し、創造性を破壊する。それが、ニコラ・テスラをダメにした」と続けた。
また先月、カニエはすでに削除された複数のSNS投稿で、自分抜きで自分についてのミーティングを行ったとしてギャップを非難していた。別の投稿で、彼はギャップのオーバーサイズのロゴの入ったTシャツが、イージー・ギャップ・エンジニアード・バイ・バレンシアガのTシャツのデザインを“パクっている”と主張するテキストのやり取りのスクリーンショットを公開した。
「私のキャリアのすべての段階で、何かが邪魔をしてきました」と彼は言った。「彼ら(企業)の夢は実現したが、自分の意見がすべて反映されたわけではない」と述べた。
米ブルームバーグによると、カニエはショッピング、学校、農場、寮を備えたドンダ・キャンパスを全米各地にオープンすることを考えているようだ。このキャンパスで販売される商品は、イージーの実店舗やオンラインショップ独自のもので、イージーのスタッフによってデザインされる予定だ。
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