2022/07/22
2022年7月21日に公開されたKerrang!とのインタビューで、スリップノットのコリィ・テイラーがニュー・アルバム『ジ・エンド・ソー・ファー』について語る中で、人類の向上を願うのに疲れてしまったと吐露した。
彼は、「若かったら希望みたいなものを信じていたと思う。そういう楽観もあったかもしれないけれど、この30年間、こういったクソみたいな状況の波を目の当たりにしてきて、もう心が動かされなくなってしまった」と語り、「悲しいのは、何かを変えるには本当の悲劇が必要なんだよね、俺たちは積極的な種ではないから。むしろ家に火がついてからドアを閉めたい、みたいな。今となってはもうそれに慣れてしまった」と続けた。
コリィはさらに、「今でも自分がすごく情熱を注いでいる全ての大義を支援しているし、信じているけれど、それと同時に、人は変わらないということに気づいたし、もう人を変えようとするのもやめた。無駄な努力だし、自分が実際に気にかけている人たちへの時間を奪うことになる。本当の(変化を)見るまでは、もう気にしないことにしている。”お前らクソ共が殺し合いたいなら勝手にしろ。俺は後ろに下がって矢面には立たない”って感じ。愚かさにもううんざりなんだ。くだらないものを長くは見ていられない。だから、そうだね、要するに”やっちまえ、互いに殴り合って何が起こるか見てみようぜ”って心境なんだ」と述べている。
このインタビューでコリィは、より明るい話題へと切り替え、9月30日にリリースされるスリップノットのニュー・アルバム『ジ・エンド・ソー・ファー』についても語っている。この新作でバンドは新境地を開拓しているが、インスピレーションの大部分は、2004年にリリースされた『VOL.3:(ザ・サブリミナル・ヴァーシズ)』から得ているそうだ。
「俺にとって“VOL.3”は、それまでで最も包括的なアルバムだった」と彼は説明し、「みんなの境界線を押し広げるようなものだったんだ。さまざまなスタイルの音楽を試すことができたし、俺たちのやることにもっと深みがあることを人々に見せることができた。(“ジ・エンド・ソー・ファー”も)そうだと思うんだ。ある意味、“ウィー・アー・ノット・ユア・カインド”の延長線上にもあるんだけど、俺からするとより良い楽曲、より良い構成になっている。さらに進化させることができたし、プロとして23年やってきて、まだ走破していない領域があって、これから走破することに興奮している領域があると言えるのは、とてもクールなことだよ」と語っている。
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