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2022/07/18

【米ビルボード・アルバム・チャート】バッド・バニー『Un Verano Sin Ti』通算5週目のNo.1、ブレント・ファイヤズが2位に続く

 バッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』が3週連続、通算5週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 前週から5%減少したが、今週も105,000ユニットと高水準を維持して通算5週目の首位を獲得した『Un Verano Sin Ti』。これで、1位に初登場した5月21日付から今週(7月23日付)までの10週間、すべての週で10万ユニットを突破し、初登場からの連続記録としては、2016年5月21日付から7月23日付までの同10週で10万ユニットを突破したドレイクの『ヴューズ』以来、約6年ぶりの記録を更新した。

5月21日 1位(274,000ユニット)
5月28日 2位(182,000ユニット)
6月4日 2位(155,000ユニット)
6月11日 2位(141,500ユニット)
6月18日 1位(137,000ユニット)
6月25日 2位(129,000ユニット)
7月2日 2位(121,000ユニット)
7月9日 1位(115,000ユニット)
7月19日 1位(110,000ユニット)
7月23日 1位(105,000ユニット)

 初登場から10週連続でTOP2をキープしたのは、2021年1月23日付から3月27日付まで10週連続で1位を獲得したモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』以来の快挙で、過去1年間で首位獲得週が5週を上回ったのは、その『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(10週)、オリヴィア・ロドリゴの『サワー』(5週)、ドレイクの『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』(5週)、アデルの『30』(6週)、映画『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラック(9週)に続く6作目、2022年にリリースされたアルバムとしては初となる。

 『Un Verano Sin Ti』が今週獲得した105,000ユニットの内訳、104,000(5%減少)がアルバム・ストリーミングで、セールスとトラックによるユニットはわずかだった。アルバムの週間再生数は、1億4,683万5,421万回を記録している。

 続いて2位には、米メリーランド州出身のR&Bシンガー=ブレント・ファイヤズの新作『ウェイストランド』がデビューし、自身初のTOP10入りを果たした。2020年にリリースしたEP『ファック・ザ・ワールド』は、R&Bアルバム・チャートで2位、Billboard 200で最高20位を記録しているが、TOP10入りは逃している。

 『ウェイストランド』の初動ユニットは88,000で、そのうちアルバム・ストリーミングが81,000、アルバム・セールスが6,000、トラックによるユニットは残りのわずかだった。初週の再生数は、全19曲で1億748万回を記録している。なお、前述の『ファック・ザ・ワールド』(全10曲)がこれまで約2年間で獲得した総ユニット数は684,000、総再生数は9億3,581万回で、比較すると『ウェイストランド』の注目度の高さがうかがえる。

 本作からは、先行シングルとしてリリースしたDJダヒとのコラボレーション「Gravity feat. タイラー・ザ・クリエイター」や「Wasting Time feat. ドレイク」がヒットし、アルバムのプロモーションに繋げた。その他、「Wasting」をプロデュースしたザ・ネプチューンズや、「Ghetto Gatsby」にクレジットされたアリシア・キーズなどが参加している。

 3位に初登場した韓国の女性ユニット=aespaのミニ・アルバム『Girls: The 2nd Mini Album』もBillboard 200でのランクインは初めてで、グループ初のTOP10入りを果たした。初動ユニット56,000の内訳、53,000がアルバム・セールス、3,000がアルバム・ストリーミング(434万回)、トラックによるユニットは残りわずかで、全体の9割以上をセールスが占めた。

 今週のベスト・セラー・アルバムに輝いた『Girls: The 2nd Mini Album』は、K-POPのリリース形態になぞり複数のバージョン(Target限定を含む計12種)で発売されたCDが売上全体の98%を占めている。なお、現時点ではアナログ盤(LP)とカセットテープはリリースされていない。

 TOP3に2作が初登場したことで、ハリー・スタイルズの『ハリーズ・ハウス』(53,000ユニット / 3%減少)は先週の2位から4位、モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(49,000ユニット / 2%減少)が4位から5位、ドレイクの『オネストリー、ネヴァーマインド』(42,000ユニット / 19%減少)も3位から6位にそれぞれダウン。フューチャーの『アイ・ネヴァー・ライクド・ユー』 (37,000ユニット / 8%減少)は7位をキープして、リル・ダークの『7220』は(35,000ユニット / 16%減少)は6位から8位にランクダウンした。

 先週52位から9位にジャンプアップしたザ・ウィークエンドのベスト盤『ザ・ハイライツ』は、今週も同位をキープ。週間ユニットも3%増加の35,000に上昇している。一方、2週前4位に初登場したクリス・ブラウンの新作『ブリージー』は、前週から6%減少の33,000にユニット数を落とし、8位から10位にランクダウンしている。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは7月22日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『Un Verano Sin Ti』バッド・バニー
2位『ウェイストランド』ブレント・ファイヤズ
3位『Girls: The 2nd Mini Album』aespa
4位『ハリーズ・ハウス』ハリー・スタイルズ
5位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
6位『オネストリー、ネヴァーマインド』ドレイク
7位『アイ・ネヴァー・ライクド・ユー』フューチャー
8位『7220』リル・ダーク
9位『ザ・ハイライツ』ザ・ウィークエンド
10位『ブリージー』クリス・ブラウン

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