2022/07/10
2022年7月6日公開(集計期間:2022年6月27日~7月3日)のBillboard JAPAN週間アルバム・セールス・チャート“Top Albums Sales”で、King & Princeの『Made in』が491,177枚を売り上げて首位を獲得した。
King & Princeの4thアルバムとなる『Made in』には、シングル表題曲「恋降る月夜に君想ふ」「Lovin' you」「踊るように人生を。」に加え、KREVAの提供曲「ichiban」など全16曲(通常盤は全17曲)が収録されている。本作は初動3日間で428,014枚、初週で491,177枚を売り上げて、自身4作目のアルバム・セールス・チャート首位に輝いた。
本記事では『Made in』とKing & Princeがこれまでリリースしてきたオリジナルアルバム3作の販売動向を振り返りながら、グループのセールス面での特徴を調査していく。図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/114227/2)は、『Made in』と『Re:Sense』(2021/7/21リリース)、『L&』(2020/9/2リリース)、『King & Prince』(2019/6/19リリース)の実店舗での発売初週の地域別販売比率のグラフとなる。また一般的なアルバムと比較するため、2022年に販売されたアルバムの地域別販売比率を全アルバムとしてグラフに追加している。
グラフを見てみると、どの地域も1stアルバム『King & Prince』から最新作である『Made in』までに大きな変化は見られず、安定した人気がうかがえる。最大値と最小値の差が最も大きかった関東でもその差は2.8%で、その他の地域はすべて2%以下と、全国に根強いファンベースが築けていることがわかる。
さらに、メンバーの平野紫耀の出身地である愛知県を含む中部での人気の高さも特徴的だ。中部は『L&』以降の3作で近畿を上回るパーセンテージとなっている。また全アルバムとの比較では、関東、近畿、中部の三強は変わらないものの、その他の地域の割合はKing & Princeのアルバム諸作のほうが高く、リリースの度にCDショップに足を運ぶファンが全国各地にいることが推測できる。
デビュー直後からドラマや映画の主演に抜擢されるなど、従来のメディアでの活躍が目立つKing & Prince。そんななか『Made in』のプロモーション期間には、TikTokで公式アカウントが開設されリード曲「ichiban」が国内アーティスト最速で3億回再生を突破したり、CDデビュー4周年を記念した生配信がYouTubeで配信されたりと、ウェブ上のプラットフォームでの展開が注目を集めた。今作の初週の販売動向では過去作との差異はそれほど見られなかったが、今後ネット媒体ヘの積極的な進出がCDセールスにどう影響してくるのか、注目していきたい。
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