2022/07/05 13:45
ホールジーが米誌ヴォーグに寄稿し、自身が過去に3回の流産を経験し、そのうちの1回で“敗血症になるリスク"を避けるために、医療上必要な中絶を受けていたことを明かした。
2022年7月1日に公開されたエッセイでホールジーは、米最高裁が1973年の「ロー対ウェイド裁判」の判決を覆したことに対する個人的な返答の中で、中絶が必要だった自身の経験を詳しく共有した上で、最終的に子どもを出産したことで中絶の権利に対する意見が変わったかについて綴った。
2021年7月に第1子のエンダーを迎えたホールジーは、「何年も苦労してから子どもを産んだことで、中絶に対する自分のスタンスを考え直したかどうか、多くの人に聞かれました。答えは断固としてノーです。それどころか、これほど強く感じたことはありません。私の中絶は私の命を救い、息子に道を開いてくれました。全ての人が、いつ、どこで、どのようにこの危険で人生を左右する経験をするかを選択する権利があります。私は片腕に息子を抱き、もう片方の腕で全力で戦います」と綴っている。
27歳のポップ・スターは、「私は24歳の誕生日までに3回流産しました。簡単に妊娠できるのに、妊娠を維持するのに苦労するのは残酷な皮肉に思えました。私の流産のうち1回は、体が自ら妊娠を完全に終了させることができず、医療介入なしでは敗血症になるリスクがあるため、“アフターケア”、つまり中絶が必要だという優しい言い方をされました。この処置の間、私は泣きました。自分のために恐怖を感じていましたし、自分ではどうすることもできませんでした。自分の命を脅かす妊娠を終わらせるために必死の思いでした」と、中絶によって命をとりとめた体験を振り返っている。
ホールジーは、これまでの経験から、エンダーの時は妊娠後期に遺書を書き直したと記している。「最悪の事態を想定していました」と彼女は綴り、「万が一、私が死んだり、脳死と判定された場合の臓器提供について細かく指示を出しました。つまり、心臓は動いていても脳が機能していなければ、国は私の温かくまだ赤らみのある肉体を切り開き、ほかの人の命を救うために臓器を取る許諾を得ているのです。自分の心臓は手術台の上で不随意運動しているに過ぎないのに、子宮の中で心臓が動いていると、自分の命を救うことに同意できないことになるというのは、何ともおかしな話です」と記している。
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