Billboard JAPAN


NEWS

2022/06/13

【米ビルボード・アルバム・チャート】バッド・バニー首位返り咲き、ポスト・マローン/SEVENTEENがTOP10デビュー

 バッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』が2週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 5月21日付でNo.1デビューした『Un Verano Sin Ti』は、翌5月28日から6月11日付まで3週連続で2位をキープした後、今週返り咲き、通算2週目の首位を獲得した。

 Billboard 200で全編スペイン語によるアルバムが1位を獲得するのは、2020年12月12日付でバッド・バニー自身の『El Último Tour Del Mundo』が獲得して以来約1年半ぶり、史上2作目で、2週を超えたのは本作が初の快挙。

 前週から3%減少したが、今週も137,000ユニットと登場5週目としては高い水準を維持している。初登場から今週までの週間ユニットは以下の通りで、5週連続で10万ユニットを突破するという記録を打ち立てた。

5月21日 274,000ユニット
5月28日 182,000ユニット
6月4日 155,000ユニット
6月11日 141,500ユニット
6月18日  137,000ユニット

 初登場から5週連続で10万ユニットを記録したのは、2021年12月4日から2022年1月1日付で達成したアデルの『30』以来約半年ぶりで、2022年にリリースされたアルバムとしては『Un Verano Sin Ti』が初となる。

 今週獲得した137,000ユニットの内訳は、アルバム・ストリーミング(SEA)が135,500、トラックによるユニット(TEA)が500、アルバム・セールスが1,000で、全体のほとんどをストリーミングが占めた。週間ストリーミング数は、1億8,947万回を記録している。

 続いて2位には、ポスト・マローンの新作『トゥエルヴ・カラット・トゥースエイク』が初登場。本作は、2020年の年間アルバムを制した前作『ハリウッズ・ブリーディング』(5週1位)から約3年ぶり、4作目のスタジオ・アルバムで、デビュー作から4作連続のTOP5入りを果たした。

4位『ストーニー』(2016年)
1位『ビアボングス&ベントレーズ』(2018年)
1位『ハリウッズ・ブリーディング』(2019年)
2位『トゥエルヴ・カラット・トゥースエイク』(2022年)

 初動ユニットは121,000で、その内訳98,000がアルバム・ストリーミング、21,000がアルバム・セールス、2,000がトラックによるユニットだった。初週のストリーミング数は、1億2,782万回を記録している。

 本作は、発売日の6月4日にストリーミングとダウンロード、CDが販売され、7日に2曲を追加したデラックス・バージョンがデジタル・リリースされた。6月24日にはカセットテープ、2023年2月10日にはアナログ盤(LP)が発売予定で、今後もパッケージ・セールスによる上昇が見込める。

 『トゥエルヴ・カラット・トゥースエイク』からは、昨年11月にリリースした1stシングル「ワン・ライト・ナウ with ザ・ウィークエンド」がソング・チャート“Hot 100”で最高6位を記録。前月に発表した2ndシングル「クープド・アップ with ロディ・リッチ」も5月28日付で29位に初登場し、現時点で2曲がTOP30入りを果たしている。なお、前作『ハリウッズ・ブリーディング』からは、「サンフラワー with スウェイ・リー」、「Wow.」、「グッバイズ feat. ヤング・サグ」、「サークルズ」の4曲が1位を獲得し、アルバムの大ヒットに繋げた。

 先週2週目の首位をキープしたハリー・スタイルズの『ハリーズ・ハウス』は、今週3位にダウン。週間ユニットも29%減少の113,500に数字を落としたが、初登場から3週連続で10万ユニットを突破している。

 4位は、3週連続でフューチャーの『アイ・ネヴァー・ライクド・ユー』 (61,000ユニット / 10%減少)が同位をキープ。ケンドリック・ラマーの『ミスター・モラル&ザ・ビッグ・ステッパーズ』(54,000ユニット / 40%減少)は3位から5位、モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』 (52,000ユニット / 3%減少)は5位から6位にそれぞれワンランクダウンした。

 『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』は、これでTOP10のランクイン総週を73週目に更新し、1995年から97年に72週を記録したアラニス・モリセットの『ジャグド・リトル・ピル』を上回る、通算記録2位に浮上した。歴代トップは、2011年から16年に84週を記録したアデルの『21』で、あと11週でその記録に並ぶ。

 続いて7位には、韓国出身のボーイズ・グループ=SEVENTEENの4thアルバム『Face the Sun』が初登場し、Billboard 200ではグループ初のTOP10入りを果たした。なお、昨年リリースした『Your Choice』は15位、『Attacca』は13位にそれぞれランクインしていて、本作は通算3作目のTOP20入りとなる。初動ユニットは44,000で、その内訳42,000がアルバム・セールス、2,000がアルバム・ストリーミング(271万回)だった。高セールスを記録したCDは、特典の異なるいくつかのバージョンがリリースされている。

 以下、8位はオリヴィア・ロドリゴの『サワー』(37,000ユニット / 6%減少)が同位をキープ。ザック・ブライアンの『アメリカン・ハートブレイク』(34,000ユニット / 17%減少)は7位から9位にダウンし、ジャック・ハーロウの『カム・ホーム・ザ・キッズ・ミス・ユー』(31,500ユニット / 9%減少)は9位から10位にワンランクダウンした。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは6月17日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『Un Verano Sin Ti』バッド・バニー
2位『トゥエルヴ・カラット・トゥースエイク』ポスト・マローン
3位『ハリーズ・ハウス』ハリー・スタイルズ
4位『アイ・ネヴァー・ライクド・ユー』フューチャー
5位『ミスター・モラル&ザ・ビッグ・ステッパーズ』ケンドリック・ラマー
6位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
7位『Face the Sun』SEVENTEEN
8位『サワー』オリヴィア・ロドリゴ
9位『アメリカン・ハートブレイク』ザック・ブライアン
10位『カム・ホーム・ザ・キッズ・ミス・ユー』ジャック・ハーロウ

バッド・バニー その他の画像・最新情報へ

関連商品

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    <ライブレポート>ano「次に会う時まで必ず生きて」――ツアー追加公演完走、音楽でたどり着いた“絶対聖域”

  2. 2

    <インタビュー>米津玄師 新曲「Azalea」で向き合った、恋愛における“距離”――「愛情」の源にある“剥き身の生”とは

  3. 3

    【ビルボード】ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」総合首位、洋楽としては約11年半ぶりの快挙

  4. 4

    【先ヨミ】timelesz『because』24.9万枚で現在シングル1位独走中

  5. 5

    【Number_i LIVE TOUR 2024 No.I】Xmasイブ公演、Prime Videoで世界同時独占ライブ配信

HOT IMAGES

注目の画像