2022/06/10
現地時間2022年6月9日、Netflixで配信されるジェニファー・ロペスのドキュメンタリー映画『Halftime』が【トライベッカ・フェスティバル】で初上映され、彼女がシャキーラとステージを共有した2020年の【スーパーボウル】のハーフタイム・ショーの準備をする様子が観客に披露された。
彼女たちのダブル・ヘッドライナー・セットは、ラテン系アーティストのリプレゼンテーションにとって歴史に残るものとなったが、映画は、NFLが2人にショーを行うために与えた時間の短さに、最初は不満を抱くジェニファーを捉えている。
ジェニファーのマネジャーであるベニー・メディナが本作品に出演し、この件に関する見解を述べており、しばしば【スーパー・ボウル】の出演者は、パフォーマンス中にどのゲストを登場させるか選択することができると話している。彼は本作品で、「通常、【スーパーボウル】のヘッドライナーは1人です。そのヘッドライナーがショーを構成し、他にゲストを登場させるかどうかは、それはヘッドライナー次第です」と説明した。「歴史的に1人のアーティストがやってきたことを、ラテン・アーティストの場合は2人必要というのは、侮辱です」と続けた。
最終的に、ジェニファーはシャキーラとパフォーマンス時間を互いに約6分間となるよう均等に分けることを提案した。
シャキーラは、ジェニファーとの電話の中で、「【スーパーボウル】の人たちは、ショー全体で私たちに交互にパフォーマンスすることを望んでいると思います。でも、私に何分の持ち時間があるか確認が取れていません」と話した。これに対してジェニファーは、「彼らは12分と言っていました。でも、もう1、2分延長できるかもしれないので、私たちの持ち時間は13分か14分。シャキーラ、私たちがすべきことは、あなたと私が持ち時間を半分ずつにすることです」と返答した。
持ち時間を均等にすることを望んだジェニファーだが、時間の制約に不満があったようだ。彼女は映画の中で「ダブル・ヘッドライナーになるなら、20分与えられるべきです」と付け加え、「彼らはそうするべきだったんです」と述べた。
6月14日にNetflixで配信される本ドキュメンタリーで示されているように、ジェニファーは音楽ディレクターのキム・バースと協力して、自身のヒット曲の数々を6分に収める方法を模索した。限られた持ち時間にストレスを感じていた彼女は、NFLへの不満をさらけ出し、ハーフタイム・ショーをダブル・ヘッドライナーで行うことは「世界一最悪のアイデアだ」と批判した。
「私たちには、たった6分しかないのです。1曲につき30秒で、もし1分かかったら終わり。5分しか残らない」と彼女はバースに話した。「でも、歌う曲も必要で、歌う瞬間が必要です。これはダンス・ショーではないのです。私たちのメッセージを歌わなければなりません……2人で【スーパーボウル】をやるなんて、世界一最悪のアイデアです。本当に最悪な考えです」とジェニファーは不満を露わにしている。
彼女の14歳の娘エメが歌ったブルース・スプリングスティーンの「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」の短いカバーも含む合計14分5秒のパフォーマンスは、人種に関する政治的含みを持たせたことで大いに絶賛された。
このハーフタイム・ショーは、エグゼクティブ・プロデューサーのリッキー・キルシュナーとスーパーバイジング・プロデューサーのジェシー・クレインに、【エミー賞】の<バラエティ・スペシャル(ライブ)部門>のノミネートをもたらした。
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