2022/05/21
2022年5月19日、20日、【KODA KUMI Premium Symphonic Concert 2022】東京公演が、渋谷・Bunkamuraオーチャードホールにて開催された。
2000年のデビュー以来、激しいロックや淑やかなバラードなど様々なジャンルの楽曲を発表し、音楽シーンの最前線を牽引してきた倖田來未。そんな彼女がフルオーケストラと初の共演を果たした。この公演では、ピアニスト、指揮者、作編曲家として幅広く活動する藤原いくろうが指揮・オーケストラ編曲を務め、彼が2022年4月にポップスエグゼクティブプロデューサーに就任したパシフィック フィルハーモニア東京が演奏を務めた。事前に公演公式サイト上で公開されたセットリストには、どのようなオーケストラアレンジとなるのか、想像を掻き立てられる曲が多く挙げられ話題となっていた。
倖田のこれまでの活動のなかで培われた多彩な音楽性と、藤原によるポップスとクラシック双方の魅力を巧みに引き出すオーケストレーション、そして彼のタクトが導く総勢60人からなる管弦楽の煌びやかな響き、音楽の粋を集めた倖田の新たな挑戦に、ファンの期待も高まる中での公演となった。
ティンパニのアグレッシブな導きにより「Bow Wow」が始まると、ダークなドレス姿で登場した倖田。クールな出で立ちと歌声に観客も高揚感に包まれるなか、「愛のうた」では、隅々まで染み渡る伸びやかな歌声とオーケストラの雄大な響きが合わさり観客の心を震わせた。
第二部では衣装も変わり、自身としても思い入れのある一曲だという「you」を歌うと、初夏が近づくホールにも関わらず、冬の雰囲気と恋の切なさが全体に広がった。代表曲の一つである「Butterfly」では、ステージ上だけでなく、客席で声は出せずとも手拍子などで応える観客との"一体感"を創り上げ、大きな拍手、そして感動の涙とともにコンサートは締めくくられた。
今回のコンサートでは、オーケストラとの共演ならではの曲が初披露されたり、椅子に座ってじっくりと歌声や管弦楽の重厚な響きを堪能できたりと、普段のライブとは異なる新たな倖田の音楽に出会うことができたのではないだろうか。
フルオーケストラとのコラボレーションという倖田の新たな挑戦は、ゲストミュージシャンとして参加したピアノの櫻井大介、ラテンパーカッションの小野かほり、コーラスのTIGER、そして指揮、オーケストラ編曲の藤原いくろうという各共演者との音楽性が高い次元で融合する"マリアージュ"という最高の形を実現した。
6月27日、28日には大阪・フェスティバルホールにて最終公演となる大阪公演が行われる。今回の東京公演で果たしたマリアージュが、さらに熟成された音楽へと昇華することに違いない。倖田の新たな挑戦により一層の期待が集まる。
Photo:釘野孝宏
◎公演情報
KODA KUMI Premium Symphonic Concert 2022
2022年5月19日(木)、20日(金) 東京・Bunkamuraオーチャードホール ※終演
2022年6月27日(月)、28日(火) 大阪・フェスティバルホール
全公演 OPEN 17:30 / START 18:30
https://billboard-cc.com/classics/kodakumi2022/
出演:倖田來未
指揮:藤原いくろう
ピアノ:櫻井大介
コーラス:TIGER
ラテンパーカッション:小野かほり
管弦楽:パシフィック フィルハーモニア東京(東京)、日本センチュリー交響楽団(大阪)
演奏曲は倖田來未オフィシャルサイトにて公開中
https://rhythmzone.net/koda/
チケット:12,000円(全席指定・税込)
※特典付き
※未就学児入場可(販売制限:3歳以上チケット必要、3歳未満もお座席が必要な場合はチケット必要)
公演に関するお問合せ
(東京)キョードー東京 0570-550-799(平日:11:00~18:00 / 土日祝:10:00~18:00)
(大阪)YUMEBANCHI 06-6341-3525(平日12:00~18:00)
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像