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2013/04/01

秋月三佳「児童虐待の事実を知ってほしい」 小澤雅人監督は邦画界に警鐘

 映画『風切羽~かざきりば~』の完成披露試写会に出席した(左から)小澤雅人監督、秋月三佳、戸塚純貴
 映画『風切羽~かざきりば~』の完成披露試写会が1日、東京都内で行われ、主演の秋月三佳、戸塚純貴ほかが出席した。
 本作は、家族から虐待を受けて育った少女が児童養護施設から逃げ出し、そこで出会った不思議な少年と共に起こすとある事件を描く。
 複雑なテーマのため本を読んで参考にしたという秋月は「客観的に見て(自分の考え方は)違うと思った。台本との距離を縮めるために、夜道をお金も持たずに“帰る場所がないな”って思ってあてどもなく歩いたりした」と役作りに対する真摯(しんし)な姿勢を明かした。
 さらに「これから本当に女優をやっていこうと思った大切な作品」と感慨深げに語り「同世代の人に見てほしい。身近にこういうことが起きている人もいるってことを知ってほしい」とアピール。戸塚も「役者としても人間としても考えさせられるいい作品です」と語った。
 脚本・編集も手掛けた小澤雅人監督は「原作、キャストありきで作られる邦画界は沈滞している。問題提起じゃないけど、低予算でもこういうものも撮れる、ということを投げ掛けていきたい」と呼び掛けた。
 映画は6月中旬から都内の池袋シネマ・ロサで公開。

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