2022/05/01
2022年4月27日公開(集計期間:2022年4月18日~24日)のBillboard JAPAN週間シングル・セールス・チャート“Top Singles Sales”で、INI『I』が742,208枚を売り上げて、首位を獲得した。
4月20日にリリースされた『I』は、2021年11月3日にリリースされたデビューシングル『A』以来、約5か月ぶりとなる2ndシングルだ。本作はフラゲ日の集計(集計期間:2022年4月18日~19日)で508,432枚を売り上げ、ハーフミリオンを突破。初週で742,208枚を売り上げ、『A』の初週売上489,587枚を約25万枚も上回り首位を獲得した。
なおこの売上枚数は、2021年12月8日公開チャート(集計期間:2021年11月29日~12月5日)より始まる2022年度Billboard JAPANのシングル・セールス・チャートにおいて、Snow Manの『ブラザービート』(809,082枚)、『Secret Touch』(750,618枚)に次ぐ、本年度3番目の最多初週セールスとなる。
本記事では『I』の販売動向をSoundScanJapanのデータを使用し調査する。図1(https://www.billboard-japan.com/d_news/image/111610/2)は、『I』と『A』の実店舗での発売初週の地域別販売比率のグラフとなる。また、一般的なシングルと比較するため、2021年に販売されたシングルの地域別販売比率を全シングルとしてグラフに追加している。
図1を見てみると、『A』では関東と関西が全シングルを上回るパーセンテージを記録していたが、『I』では関東が8%割合を伸ばし、さらに存在感を増す結果となった。都内の大型CDショップにて大きく展開されたことや、デビュー以降、主なリアルイベントの開催が東京とその近郊で行われたこと等が要因と考えられる。
ただ、だからといって関東以外の訴求力が弱かったわけではなく、『Venue101』『MUSIC BLOOD』『CDTVライブ!ライブ!』など、複数の全国ネットのテレビ番組で『I』の収録曲がパフォーマンスされたり、また活動曲である「CALL 119」は、Billboard JAPANの総合ソング・チャート“HOT 100”のラジオ指標でも1位を獲得(集計期間:2022年4月18日~24日)するなど、全国的なメディア露出も『A』のプロモーション時期と比べると増えてきている。
今回は関東一強の結果となったが、上記のメディア露出を通じて、CD購入にはまだ至っていないライトなリスナーが全国的に増えているかもしれない。CDデビューからまもなく半年、INIの快進撃はまだ始まったばかりと言えるだろう。
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