2022/04/27
2022年4月26日、ボブ・ディランと頻繁にコラボしているT・ボーン・バーネットが、ディランとスタジオに入り、彼の伝説の名曲の再レコーディングに向けて取り組んでいることを明らかにした。
この再録音源は、新しいハイファイ・メディア、アイオニック・オリジナルズ(Ionic Originals)を紹介するために制作された。アイオニック・オリジナルズの導入は、アナログ再生に関する70年以上ぶりの躍進となるとプレス・リリースに記載されている。
このディランの新録音については発売時期や、どの曲が再録されたのか、再生に必要なハードウェアは何かなど、詳細はほとんど発表されていない。
バーネットは、長年にわたりアナログ・サウンドの素晴らしさを提唱してきた。【グラミー賞】受賞プロデューサーである彼の新会社NeoFidelity Inc.では、アイオニック・オリジナルズをシリーズでリリースする予定で、ディランの録音はその第一弾となる。アナログ・レコードに似たフォーマットでリリースされるものの、まったく新しいメディアとなる。発表時の写真では、バーネットがアイオニック・オリジナルズの音源が入ったアルミ板を手にしている。
バーネットはプレス・リリースで、新事業への意気込みを語った。「アイオニック・オリジナルズは、録音物の最高峰です。アーカイバル(記録として保管しておける)品質です。時代遅れにならないように設計されています。唯一無二です。アイオニック・オリジナルズは絵画に匹敵するだけでなく、絵画なのです。アルミニウムのディスクにラッカーが塗られ、音楽によって螺旋が刻まれています。ですがこの絵画にはその音楽が含まれており、螺旋に針を入れて回転させると、その音楽を聴くことができるという性質もあります」と彼は説明している。
彼は、デジタルよりもアナログの音が好みであることについても語っている。「アナログの音がデジタルより優れている点を説明するとき、“暖かみ”という言葉がよく使われます。アナログの方が深みがあり、より複雑なハーモニーを持ち、より共鳴し、音像がもっと優れています。アナログの方が雰囲気があり、個性的で、より感触があります。デジタルの音は凍っています。アナログの音は生きているのです」と彼は言う。
この発表の最後に、NeoFidelity Inc.とバーネットは、“幅広い音楽ジャンルのアーティストをレコーディングし、アイオニック・オリジナルズを流通させるプラットフォームを提供する”こと、そして“録音された音楽の評価をリセットする”というミッションを掲げている。
Bob Dylan Has Re-Recorded Classic Tracks With T Bone Burnett to Introduce New Analog Disc Technology https://t.co/5stiqoXzHL
— Variety (@Variety) April 26, 2022
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