2022/04/21
ホット・チップが、8枚目となるスタジオ・アルバム『Freakout/Release』をリリースする。今回の発表に合わせてオープニング・トラックである「Down」がミュージック・ビデオと共に公開された。
ジーザス&メリー・チェインの元メンバーでもあるダグラス・ハートとパルプの元メンバーであるスティーヴ・マッキーが監督したビデオは、ストロボ・ライト、金属溶接、バンドの歪んだイメージ、そして映画『シャイニング』のモチーフを融合した刺激的な映像となっている。
本作『Freakout/Release』は、メンバーのアル・ドイルがパンデミック前と最初の一年の間にイースト・ロンドンに作った新しいスタジオのRelax & Enjoyにて制作・レコーディングされた。そこでのセッションは、生き生きとしたバンド・サウンドの確立に不可欠であり、2019年の前作『A Bath Full Of Ecstasy』のツアー以降、初めてバンドが集結し、一から制作に取り掛かるのに最適の環境だった。
ホット・チップのライブで感じられるエネルギーをスタジオに持ち込むというのはかねてよりバンドの意識にあったことで、特にセットリストの定番となっているビースティ・ボーイズの「Sabotage」のカバーが、そのインスピレーションになったという。ドイルはそれについて「良い意味でコントロールが効かないという考え方が常にダンス・ミュージックには存在する」と説明する。
続けてフロントマンのアレクシス・テイラーは「僕たちが再び集まることができたときには、蛇口をひねって、たくさんのアイデアをすぐに流し込むことができる状態にあった」と語り、ジョー・ゴダードは「議論や壮大な計画を持つことなしに、自然体で創作活動を行うことができた」と補足する。この即興的な雰囲気は、新しいスタジオの空間にも支えられており「すべてが"オン"の状態だったから、簡単に僕らがやっていることを記録することができたんだ」とドイルは付け加える。
歌詞の面では『Freakout/Release』は、これまでの作品よりもダークな感情を表現しており、私的なものから政治的なものまで、動かしがたい苦難の中でも人々が生き残る方法を描いている。「今僕らは、人々がさまざまな方法で自分の人生をコントロールできなくなっていると感じやすい時代を生きている」とゴダードは語り、「これらの楽曲には暗闇が流れている」と説明する。これはホット・チップに限ったことではなく、本作に参加したカナダ人ラッパーのケイデンス・ウェポンが「The Evil That Men Do」で、DJでミュージシャンのルー・ヘイターが「Hard to Be Funky」で表現していることにも通じている。また本作では、ベルギーの人気ダンス・ロック・バンド、ソウルワックスがタイトル・トラック「Freakout/Release」のプロダクションに参加している。
『Freakout/Release』は2022年8月19日にCD、LP、カセット、デジタル/ストリーミング配信でリリースされる。国内流通仕様盤CDには解説が封入される。LPは通常のブラック・ヴァイナルに加えて、限定盤となるブラウン・ヴァイナルでも発売され、LPにはボーナス・トラック「The Most Painful Game」が収録される。
◎リリース情報
アルバム『Freakout/ReleaseL』
2022/8/19 RELEASE
<国内流通仕様盤CD>
BRWG481 2,000円(plus tax)
※解説封入
Photo: Matilda Hill-Jenkins
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