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2022/04/16 11:00

バリー・マニロウ新型コロナ陽性、マライア配信でファンと交流、故ジョン・レノンの息子「イマジン」を初カバー:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、バリー・マニロウに関する話題から。現地時間2022年4月13日、バリー・マニロウが新型コロナウイルス陽性になったことが、彼が手がけたミュージカル『ハーモニー』の初日公演が行われる数時間前に発表された。

 マニロウは「たった今、新型コロナウイルス陽性となり、今夜上演される私の最新ミュージカル“ハーモニー”のオープニング公演に出席できないことを伝えなければならず、大変心苦しいです」と述べ、「これは私に起こった最も残酷な出来事かもしれません。このショーがNYでプレミア上演されるのを25年間待ちわびていましたが、出席できないなんて。このパンデミックに直面しても、私たちニューヨーカーは地球上で最もタフで頑固な人々であり続けています。ですので、マスクをして、ぜひショーに足を運んでください!」と続けた。

 ミュージカル『ハーモニー』は、1928年から1934年にヨーロッパを中心に活動した実在のドイツ人男性ハーモニー・グループ、コメディアン・ハーモニストの実話を語る作品だ。なお、マニロウはミュージカルの出演者ではないため、公演は予定通り行われる。

バリー・マニロウ、手がけたミュージカルの公演初日に新型コロナ陽性

 4月13日、マライア・キャリーがインスタグラム・ライブを行い、2005年4月12日にリリースされた自身のアルバム『MIMI』(The Emancipation of Mimi)や、DJキャレドとラトーとコラボした「ビッグ・エナジー」などについて語りながら約20分ファンと気さくに交流した。

 現在バハマに滞在中の彼女は、なぜかローズ・ゴールドのイブニング・ドレスに完璧なヘア&メイクという出立ちでプールに浸かりながらライブ配信を行った。「ハロー、ダーリン!」と言いながら彼女はカメラに向かって水をかけ、1,000万人を超えるフォロワーにドレスを気に入ってもらえたかと問いかけた。配信の話題は、ラトーの「ビッグ・エナジー」のリミックスや近々開始されるMasterClass(マスタークラス)のボーカル講座の宣伝、プライド月間に向けて準備中の新商品についての予告に加え、まだだいぶ先のクリスマスについての興味深い言及もあったが、具体的に何が予定されているかについては明らかにされなかった。

マライア・キャリー、ドレス姿でプールに浸かりながらライブ配信&新曲が完成したと明かす

 4月8日、グローバル・シチズン主催のチャリティー・キャンペーン【スタンド・アップ・フォー・ウクライナ】で、故ジョン・レノンの息子であるジュリアン・レノンがウクライナ難民支援のために「イマジン」を初めて公の場で演奏した。

 亡き父の平和を象徴する楽曲をついに披露することを決意したジュリアンは、長文のキャプションと共にパフォーマンスを公開。「ウクライナでの戦争は、想像を絶する悲劇です……人間として、そしてアーティストとして、最も意味のある方法で反応せざるを得ないと感じました」と綴り、「だから今日、父の曲“イマジン”を初めて公にパフォーマンスしました」と続けた。

 59歳になるジュリアンは、数十年におよぶキャリアの中で「イマジン」を初めて演奏する決心をした経緯を説明。「私はいつも言っていました。唯一“イマジン”を歌うことを考えるのは、それは“世界の終わり”の時だ」と明かし、「この曲は、私たちが望むトンネルの向こうの光を示しています……今も続く殺人的な暴力の結果、何百万もの罪のない家族が、住み慣れた家を出て、他国に保護を求めることを余儀なくされています」と続けた。彼は「世界のリーダーたち、そして“イマジン”の感情を信じるすべての人たち、世界中の難民のために立ち上がってください! 賛同と募金をお願いします」とメッセージを締めくくった。

ジュリアン・レノン、故ジョン・レノン「イマジン」を初めて公の場でカバー

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、ハリー・スタイルズの新曲「アズ・イット・ワズ」が1位に初登場。3月31日に解禁された「アズ・イット・ワズ」は、5月20日リリース予定の3rdアルバム『ハリーズ・ハウス』からの第一弾シングルで、Hot 100での首位獲得は2020年8月15日付でトップに立った「ウォーターメロン・シュガー」に続く自身2曲目の快挙。また、2022年のチャートで初登場1位を獲得した最初の曲という記録も達成した。

 ワン・ダイレクションのメンバーからソロとして初登場1位を獲得したのは、2016年2月に「ピロウトーク」をNo.1デビューさせたゼインに続く2人目で、首位獲得数としては今週2曲に更新したハリーが最多となる。TOP10入りしたタイトル数も、2017年に4位を記録した「サイン・オブ・ザ・タイムズ」、2020年に6位を記録した「アドア・ユー」を含む4曲目に、グループ最多記録を更新している。

 今週は、1位のハリー・スタイルズ(ウスターシャー州レディッチ出身)、2位のグラス・アニマルズ(オックスフォード結成)いずれもイギリス出身のアーティストが独占し、エド・シーラン(ハリファクス出身)の「シェイプ・オブ・ユー」と、ゼイン(ブラッドフォード出身)の「アイ・ドント・ワナ・リヴ・フォーエヴァー with テイラー・スウィフト」が1位と2位にランクインした 2017年3月4日付以来、5年ぶりの同時ランクインとなった。

【米ビルボード・ソング・チャート】ハリー・スタイルズ初登場1位、自身2曲目の快挙

 そして、アルバム・チャートでは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの新作『アンリミテッド・ラヴ』がNo.1デビューを飾った。同作は、2016年6月にリリースした前作『ザ・ゲッタウェイ』から約6年ぶりの復帰作で、Billboard 200での首位獲得は、2006年5月27日付から6月3日付の2週を記録した『ステイディアム・アーケイディアム』以来約16年ぶり、2作目の快挙。前作からのブランクとしては、セリーヌ・ディオンが『ア・ニュー・デイ・ハズ・カム』(2002年4月13日付)から『カレッジ』(2019年11月30日付)で達成した17年8か月以来の最長記録となる。

 『アンリミテッド・ラヴ』は、前週1位に初登場したマシン・ガン・ケリーの『メインストリーム・セルアウト』(今週9位)に代わってNo.1デビューを果たした。ロック・アルバムが連続で首位を獲得するのは、フー・ファイターズの『コンクリート・アンド・ゴールド』(2017年10月7日付)から、ザ・キラーズの『ワンダフル・ワンダフル』(2017年10月14日付)に交代して以来、約4年半ぶりのこととなる。


【米ビルボード・アルバム・チャート】レッド・ホット・チリ・ペッパーズ初登場1位、16年ぶり2作目の首位獲得



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