2013/03/25
【第1回エイミー・ワインハウス基金 インスピレーション・アワード】授賞式が3月21日の夜、ニューヨークのウォルドーフ・アストリア・ホテルで開催され、トニー・ベネットが特別功労賞を受賞した。会場にはワインハウスの父、母、兄弟をはじめ、元ボーイフレンドのレグ・トラヴィス、ハリー・ベラフォンテ、ジェニファー・ハドソン、ショーン・レノン、プロデューサーのマーク・ロンソン、サラーム・レミらが出席した。
トニー・ベネット(86)は、27歳で亡くなったワインハウスについて「彼女の夢は有名で美しいシンガーになること。彼女はその目標を達成することが出来た。たとえ短い人生だったとしても、彼女は申し分ない、素晴らしい人生を送ったと思う」と語った。
2011年にアルコール中毒で不慮の死を遂げたワインハウスは、実生活ではトラブルが取り上げられることが多かったものの、その実力は評価され、2枚目のアルバム『バック・トゥ・ブラック』では5つのグラミー賞を受賞した。エイミー・ワインハウス基金は、恵まれない若者を援助することを目的として彼女の名のもとに設立され、2011年にヨーロッパで発足。昨年にはアメリカ支部も立ち上げられた。
ワインハウスとベネットは昨年、デュエット曲「ボディ・アンド・ソウル」でグラミー賞を受賞。プレゼンターを務めたハリー・ベラフォンテ(86)は、ベネットからワインハウスの音楽を紹介されたと話した。なお、ベネットをステージ上へ招く際、ベラフォンテの杖が床に倒れドシンという大きな音が響き渡ったところ、すかさず「失礼、入れ歯を落としてしまったよ」と話し、笑いを誘う場面もあった。
一方、数百人の聴衆からスタンディング・オベーションを浴びる素晴らしいパフォーマンスで3曲を披露したジェニファー・ハドソンは、同イベントを“ビューティフル”と表現し、「ワインハウスは実に才能があり、神からの贈り物だった」と話した。
「メイビー・ディス・タイム」、「ウォッチ・ホワット・ハプンズ」を披露したベネットも、記憶に残る素晴らしいパフォーマンスで聴衆を沸かせた。さらに「チェリー・ワイン」でワインハウスと共演し、ともに今年グラミー賞にノミネートされたラッパーのナズも受賞しており、ビデオ上で表彰された。
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