2022/03/22
【第64回グラミー賞】で予定されていたカニエ・ウェストのパフォーマンスが、彼の“ネット上での懸念すべき行動”が理由で、取りやめになったことを代理人が明らかにした。
現地時間2022年3月18日の夜、カニエが【グラミー賞】出演者のラインナップから外されたことを知らせる電話を受けたと米ザ・ブラストが同日に報道しており、米ハリウッド・リポーターは彼の代理人に事実確認を行うことができた。今年の【グラミー賞】でカニエは5部門にノミネートされているが、先日レコーディング・アカデミーが発表した出演者第一弾のリストの中に彼の名前はなかった。カニエの代理人は、本人が米ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催される授賞式に出席するか、もしくは招待されているかについてのコメントには応じなかった。米ハリウッド・リポーターはレコーディング・アカデミーにコメントを求めたが、まだ返答は得られていない。
このニュースは、3月16日にカニエが米TV局コメディ・セントラルの『ザ・デイリー・ショー』の司会者トレバー・ノアを中傷するインスタグラム投稿を行い、一時的に利用停止扱いになったことに続くものだ。24時間の利用停止期間中、彼は投稿することも、コメントすることも、DMを送信することもできなかった。
すでにインスタグラムによって削除されたこのカニエの投稿では、トレバーのGoogle検索のスクリーンショットに黒人のまねをした白人のキャラクターを基にした人種差別的な用語に置き換えられた「Kumbaya」の歌詞がキャプションされていた。3月15日に放送された『ザ・デイリー・ショー』のひとコマで、トレバーはカニエの元妻キム・カーダシアンと現在の恋人である米国民的番組『サタデー・ナイト・ライブ』にレギュラー出演するピート・デヴィッドソンの両方に対するカニエのオンライン上での執着と嫌がらせを取り上げ、“見ていて恐ろしい”と見解を述べていた。これに対して、カニエは前述の不適切な表現を用いて反応した。
カニエの投稿が削除される前、2022年の【グラミー賞】の司会を務めるトレバーは、カニエの行動に「傷つけられた」と投稿のコメント欄に綴り、カニエに「あなたには家族のために戦う権利はある。それと家族と戦うこととの違いを知るべきだ」と続けた。トレバーは、「これが全てジョークで、気にする私が間抜けと言うのなら、それで構わない。でも、私はむしろ声を上げた間抜けでありたい」とコメントを締めくくっていた。
カニエが、今回トレバーに公に反応したことは、3月2日に法的に独身となったキムとの離婚にまつわる最新の出来事に過ぎない。キムは6年間の結婚生活の後、2021年2月に離婚を申請した。裁判の過程では、カニエがSNSの投稿を通じて、彼女に「精神的苦痛」を与えていると主張していた。それ以来、彼は二人の離婚について、SNS上に数々のコメントを投稿している。それらの投稿の少なくとも一部、主にキムとのプライベートなテキストのやり取りを自分のアカウントで公開したことについて、彼は先月謝罪したばかりだ。
離婚を機にエスカレートしたSNSへの投稿について、当時カニエは「スクリーンショットを共有することは不快感を与え、キムへの嫌がらせのように思われたことは承知している。私に責任がある」と綴っていた。さらに、彼は「まだリアルタイムで学んでいる」と述べ、「クリエイティブな専門家、組織者、動員者、コミュニティ・リーダーのチームに手助けしてほしい」と述べていた。
しかし公開謝罪の後、彼は「God saves me from that crash/Just so I can beat Pete Davidson's ass (神が俺をあの事故から救ってくれた/俺がピート・デヴィッドソンをやっつけるためだけに)」という歌詞を含む楽曲「Eazy」のクレイメーションMVでピートの首を切る描写などを行い、依然と嫌がらせを続けている。
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