2022/03/19 11:00
今週の洋楽まとめニュースは、アーケイド・ファイアに関する話題から。現地時間2022年3月14日、アーケイド・ファイアが米ニュー・オーリンズにあるトゥールーズ・シアターでウクライナのためにベネフィット・コンサートを行うことを公演当日に発表した。入場料は「払えるだけ払う」方式で入場者が任意で金額を決めることができるシステムで、収益のすべてが主にクリエイティブ業界における社会的そして環境的公正に焦点を当てた非営利団体であるPlus 1 のウクライナ救済資金に寄付される。会場では1人1枚限定のリストバンドの配布も実施された。今回のベネフィット・コンサートはアーケイド・ファイアにとって2020年2月以来のパフォーマンスで、2年以上ぶりのフル・バンドでの公演が実現した形となった。
アーケイド・ファイア、ウクライナのためにベネフィット・コンサートを急遽開催
3月10日、カーディ・Bが米テキサス州の中学校で起きた校内暴力の瞬間をとらえたバイラル動画について自身の見解をツイート。テキサス州ダラス郊外にあるデソート独立学区(DeSoto ISD)の中学校で、生徒たちが代用教員に金属製のパイプ椅子をぶつけ、額に怪我を負わせたとみられる動画がSNSで拡散された。カーディはこの映像に対し、「最低。この世代は本当にボロボロなんだね。私は多くのギャングスタと一緒に学校に行ってたけど、彼らは何があっても教師に手を出すなんてことはしなかったよ」と綴った。生徒たちに対しては、「みんな、これで尊敬なんかされないし、クールじゃないし、面白くもないし、タフでもないし、ギャングスタでもないよ。みんなが弱虫だってことなんだよ」と続けた。米国はかつてないほどの教師や代用教員の不足に直面していて、もともと賃金の停滞と燃え尽き症候群に悩まされていた教育現場に新型コロナが追い討ちをかけた形で退職と辞職が相次いでいる。
カーディ・B、米テキサス州で起こった校内暴力を非難「最低」
デュア・リパの「レヴィテイティング」が、2022年3月19日付の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で70週目のチャートインを記録し、女性による楽曲の史上最多週数記録を塗り替えた。同楽曲は2021年5月22日付のチャートでのNo.2が最高位だったものの、ロングヒットのおかげで2021年の米ビルボード年間チャートで首位を獲得した。同チャートのTOP10にも41週とどまったが、これは女性アーティストによる楽曲としては最多で、ザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」の57週に次ぐ総合2位の記録でもある。年間1位を獲得した際にデュア・リパは米ビルボードに対し「“レヴィテイティング"がビルボード・チャートで活躍するのは本当にシュールな感じです。あの曲は長い間私の赤ちゃんでしたので、それが世に出て、人々の反応があのようになるなんて……自分にとって本当に衝撃的なことなのです。全てに本当に、本当に、本当に感謝しています」とコメントしていた。
デュア・リパ、「レヴィテイティング」が全米Hot 100で70週目のチャートイン 女性アーティストとして歴代最長
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、グラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」が2週目の首位をキープした。ソロを除くグループが2週以上首位を獲得するのは、意外にもスパイス・ガールズの「ワナビー」が1997年2月から4週を記録して以来、約25年ぶりのこと。2020年6月にリリースされた「ヒート・ウェイヴス」は、初登場から59週(約1年9か月)という歴代最長期間を更新して、先週ついにトップに立った。今週はその期間を60週目に更新し、60週以上ランクインした史上20曲目のタイトルという記録を打ち立てている。また、オルタナティブ・エアプレイ・チャートで先に1位を獲得した曲がエアプレイ(総合) で首位を獲得するまでの期間としても、ライフハウスの「ハンギング・バイ・ア・モーメント」が保持していた5か月2週間(2001年1月から7月)を大きく上回る形で歴代最長期間を更新している。2月から通算5週の首位をマークした「秘密のブルーノ」は今週も2位をキープし、ストリーミング・チャートでは10週目の首位を獲得した。
【米ビルボード・ソング・チャート】グラス・アニマルズ「ヒート・ウェイヴス」2週連続首位、スパイス・ガールズ以来の快挙達成
そしてアルバム・チャートでは、『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックが通算9週目の首位をマークした。過去5年間で首位獲得週が9週を超えたアルバムは、昨年の1月から3月までに10週を記録したモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(今週3位)と本作の2作のみで、サウンドトラックでは2014年に13週をマークした同ディズニー作品の『アナと雪の女王』以来となる。2位には、2020年11月に死去した米イリノイ州シカゴ出身のラッパー=キング・ヴォンの『What It Means to Be King』が初登場。本作は、亡くなった直後の2020年11月21日付で5位を記録したデビュー・アルバム『Welcome to O'Block』に続く2作目のスタジオ・アルバムで、2作連続のTOP10入りと自己最高位を更新した。10位には、ダベイビーとヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインのコラボレーション・ミックステープ『ベター・ザン・ユー』が初登場した。
【米ビルボード・アルバム・チャート】『ミラベルと魔法だらけの家』サントラ9週目のNo.1、故キング・ヴォン初登場2位
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