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2022/03/05 11:00

ザ・ウィークエンドがIFPIのアワードで史上初の快挙、ガガ&クーパー再び、『ミラベル』今週もSG&AL首位:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、ザ・ウィークエンドに関する話題から。世界のレコード音楽業界を代表する団体IFPI(国際レコード・ビデオ製作者連盟)が発表した2021年の<IFPIグローバル・デジタル・シングル・アワード>で、ザ・ウィークエンドの「Save Your Tears」が1位を獲得し、昨年世界で最も売れたデジタル・シングルとなった。ザ・ウィークエンドは2020年にも「Blinding Lights」で同アワード1位を獲得しており、2年連続で首位に輝いた史上初のアーティストとなった。グローバル・デジタル・シングル・アワードは、世界規模で集計されたシングル・トラックのダウンロード、有料配信サービスと広告付き無料配信サービスを含む、全デジタル・フォーマットでのオーディオ&ビデオ・ストリーミングをIFPIが総合したものだ。

ザ・ウィークエンド、2年連続でIFPIグローバル・デジタル・シングル・アワードを受賞した史上初のアーティストに

 現地時間2022年3月2日、米ビルボードが主催する恒例の【ウィメン・イン・ミュージック・アワード】が、米カリフォルニア州イングルウッドのYouTubeシアターで行われ、音楽業界で活躍する女性たちや、本年度の<ウーマン・オブ・ザ・イヤー>に選出されていたオリヴィア・ロドリゴが表彰された。「デジャブ」の強烈なパフォーマンスで授賞式をキックオフしたオリヴィアは、満面の笑みのシェリル・クロウから紹介を受けて、<ウーマン・オブ・ザ・イヤー>の受賞スピーチを行った。「ありがとうございますビルボード、<ウーマン・オブ・ザ・イヤー>に選出され、とても誇りに思います。特別だった過去1年間で、信じられないようなことが数多く起きましたが、そのうちの一つになりましたので、感謝しています」とスピーチしたオリヴィアは、「音楽業界において若い女性でいることは、簡単なことではないですが、私のような若い女性のために道を切り開き、可能性を広げてくれた先人の女性ソングライターやアーティストからたくさんの力をもらっています」と続けている。

オリヴィア・ロドリゴ、2022年の米ビルボード<ウーマン・オブ・ザ・イヤー>受賞スピーチで先人に感謝

 2月27日に米カリフォルニア州サンタモニカのバーカー・ハンガーにて開催された【第28回全米俳優組合賞】で、映画『アリー/スター誕生』の共演者だったレディー・ガガとブラッドリー・クーパーが再会を果たした。今年、ガガはパトリツィア・レッジアーニを演じた映画『ハウス・オブ・グッチ』で<主演女優賞>、クーパーは映画『リコリス・ピザ』で<助演男優賞>にノミネートされていた。にこやかな様子でハグを交わした二人は、雑談しながら写真撮影にも応じた。この“ビッグ・イベント”にファンはSNS上で大いに喜び、あるユーザーは「二人がハグした数秒間、世界が止まったと私にはわかる。2022年にレディー・ガガとブラッドリー・クーパーが一緒の姿を見られるなんて信じられない!」と二人の2ショット写真を添えた。別のユーザーは「ブラッドリー・クーパーがレディー・ガガを見つめるように、(自分を愛してくれる)相手を見つけて」とパートナーに関するアドバイスを投稿した。

【第28回全米俳優組合賞】レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパーの2ショットにファン歓喜

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックから、「秘密のブルーノ」が5週目の首位をキープした。先週、ディズニー・アニメーション、実写映画の楽曲としては、ブライアン・アダムス、ロッド・スチュワート&スティングの「オール・フォー・ラブ」(1994年)が記録した3週を上回り、首位最長記録の単独トップに立った「秘密のブルーノ」。今週その記録を5週目に更新したことで、「オール・フォー・ラブ」とピーボ・ブライソン&レジーナ・ベルの「ホール・ニュー・ワールド」(1993年) が記録した1週の合計4週も超えるという快挙を達成した。先週2位に最高位を更新したグラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」は、今週も同位をキープ。奇遇にも、1位の「秘密のブルーノ」はリン=マニュエル・ミランダが、「ヒート・ウェイヴス」はフロントマンのデイヴ・ベイリーがそれぞれ単独で書いた曲で、ソングライターのクレジットが一人のみの曲が1位、2位を独占したのは、マッチボックス・トゥエンティの「ベント」(ロブ・トーマス作)と、ヴァーティカル・ホライズンの「エヴリシング・ユー・ウォント」(マット・スキャンネル作)がランクインした2000年7月29日付以来、約22年ぶりとなった。

【米ビルボード・ソング・チャート】映画『ミラベルと魔法だらけの家』から「秘密のブルーノ」5週目の首位、ゲイルTOP3入り

 そしてアルバム・チャートでも、『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックが7週目の1位をキープした。首位獲得週が7週を超えたのは、昨年の1月から3月まで通算10週をマークしたモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(今週3位)以来約1年ぶりで、過去5年間では8週を記録したテイラー・スウィフトの『フォークロア』を含めたこの3作しか達成していない。2位はガンナの『DS4Ever』が、3位は前述の『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』がそれぞれ同位をキープしていて、TOP3は先週と変動がなかった。週間ユニットは両アルバムとも僅差の41,000だが、『DS4Ever』は登場7週目で前週から10%減少しているのに対し、『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』はTOP10通算58週目で同じユニット数を記録しているという大きな違いがある。6位には、米カリフォルニア州出身のラッパー=Yeatの『2 Alivë』が初登場。本作は、昨年9月にリリースしたデビュ-・アルバム『Up 2 Më』からわずか半年で完成させた2作目のアルバムで、自身初のTOP10入りを果たした。

【米ビルボード・アルバム・チャート】『ミラベルと魔法だらけの家』サントラ7週目の1位、Yeatが自身初のTOP10入り


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