2022/03/01
カニエ・ウェストを追ったNetflixドキュメンタリー『jeen-yuhs: カニエ・ウェスト3部作』では、彼が駆け出しのラッパーだった頃からラップ界で最も評価が分かれる人物になるまで、そのキャリア全体にわたるクリエイティブな部分と音楽プロセスを究極の形でファンに紹介している。
同ドキュメンタリーの未公開映像では、カニエが「スロー・ジャムス」のミュージック・ビデオのコンセプトを実現するためにクリエイティブ・チームと激しくやり取りする姿を捉えており、常に順風満帆というわけではなかったようだ。
米タイム誌が入手したこの映像の中で、カニエは「肝心なことは、ジェイミー・フォックスが現れて、オレが昨日お願いしたレコード・プレイヤーにこのアナログ・レコードを置くんだ」と話している。そして「オレは何度も何度も繰り返し言うぞ。お前たちがオレを嫌な奴にしているんだ……オレは取り乱すぞ」と彼が製作チームと口論している姿が収められている。カニエがクリエイティブ・チームに説明したシーンはMVには使用されなかったが、ラッパーのトゥイスタも出演するこのMVには、ジェイミー・フォックスがレコード・ストアで複数のアルバムを選ぶシーンが使われている。
MVで自身の意見を反映する難しさとは裏腹に、「スロー・ジャムス」はチャートで大成功を収め、カニエにとって自身初の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”1位を獲得した曲となった。
楽曲とMVのリリースから18年後、ジェイミー・フォックスとカニエは再び繋がり、二人で新たなプロジェクトに取り掛かっていると予告した。フォックスは、カニエの成功を振り返りながら、「当時、カニエは若くてハングリー精神に溢れていたとオレは言っただろ」とSNSに投稿した動画で述べた。「今、オレたちを見てみろ。オレたちが出会ったのには理由があるんだ。次のステップを見せるのが待ちきれないよ」と続けた。
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