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2022/02/15

【米ビルボード・ソング・チャート】映画『ミラベルと魔法だらけの家』から「秘密のブルーノ」3週目のNo.1、ニッキー・ミナージュ&リル・ベイビー初登場2位

 『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックから、カロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティーリョ、アダーサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレーロ、ステファニー・ベアトリス、エンカント・キャストによる「秘密のブルーノ」が3週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 前週から5%減少したが、週間3,560万回を記録してストリーミング・ソング・チャートでも6週目の1位をキープした「秘密のブルーノ」。セールスも38%減少したが、2位以下の曲も売上が芳しくないため、デジタル・ソング・セールス・チャートでも2位を維持した。一方、エアプレイは積極的なプロモーションを行っていないにもかかわらず、前週から53%増加の550万回に上昇している。

 ディズニー・アニメーション映画の楽曲としては、映画『アラジン』よりピーボ・ブライソン&レジーナ・ベルの「ホール・ニュー・ワールド」(1993年3月6日)以来29年ぶり、2曲目の首位獲得で、史上最長記録となる。ディズニー・ピクチャーズ製作の実写映画を含むと、1993年に公開された『三銃士』のブライアン・アダムス、ロッド・スチュワート、スティングによる主題歌「オール・フォー・ラブ」(3週)と同率の記録更新で、その他には以下のタイトルがTOP10入りしている。

1位「秘密のブルーノ」(2022年 / 3週)『ミラベルと魔法だらけの家』
1位 ブライアン・アダムス、ロッド・スチュワート&スティング「オール・フォー・ラブ」(1994年 / 3週)『三銃士』
1位 ピーボ・ブライソン&レジーナ・ベル「ホール・ニュー・ワールド」(1993年 / 1週) 『アラジン』
4位 マイリー・サイラス「ザ・クライム」 (2009年) 『ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー』
4位 ザック・エフロン、アンドリュー・シーリー&ヴァネッサ・ハジェンズ「自由をつかめ」(2006年)『ハイスクール・ミュージカル』
4位 エルトン・ジョン「愛を感じて」(1994年)『ライオン・キング』
4位 ヴァネッサ・ウィリアムス「風の色」(1995年) 『ポカホンタス』
5位 イディナ・メンゼル「レット・イット・ゴー」(2014年) 『アナと雪の女王』

 ウォルト・ディズニー・レコードからリリースされた楽曲としては「秘密のブルーノ」が初の首位獲得だが、ウォルト・ディズニー・レコードを含むディズニー・ミュージック・グループ(DMG)としては、ハリウッド・レコードからリリースされたプレイン・ホワイト・ティーズの「ヘイ・ゼア・デライラ」(2007年 / 2週)以来約15年ぶり、2曲目のタイトル。

 「秘密のブルーノ」の大ヒットもあり、『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックも今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で通算5週目の首位を獲得し、シングル、アルバムの両チャートを3週連続で制した。サウンドトラックとその楽曲がHot 100とBillboard 200で同時に3週以上首位を獲得したのは、映画『デンジャラス・マインド』のサウンドトラックとクーリオの「ギャングスタズ・パラダイス feat.L.V.」が記録した1995年9月9日、16日、23日付以来、約27年ぶりの快挙となる。『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックからは、今週10位にジェシカ・ダロウの「増していくプレッシャー」もランクインしている。

 続いて、今週2位には2月4日にリリースされたニッキー・ミナージュの新曲「ドゥ・ウィー・ハヴ・ア・プロブレムfeat.リル・ベイビー」が初登場。ニッキー・ミナージュは、これでTOP10にランクインしたタイトルを20曲目に更新し、史上22番目、女性アーティストとしては以下に続く7番目の記録に更新した。

38曲 マドンナ
31曲 リアーナ
30曲 テイラー・スウィフト
28曲 マライア・キャリー
27曲 ジャネット・ジャクソン
23曲 ホイットニー・ヒューストン
20曲 ニッキー・ミナージュ

 なお、ニッキーの首位獲得は、シックスナインとのコラボレーション「トロールズ」(2020年6月27日付)、ドージャ・キャットの「セイ・ソーfeat.ニッキー・ミナージュ」(2020年5月16日付)の2曲がある。

 ゲストのリル・ベイビーは通算9曲目のTOP10入りで、TOP10に初登場したタイトルとしては、いずれも2位に初登場したドレイクの「Wants and Needs feat.リル・ベイビー」、同じくドレイクの「Girls Want Girls feat.リル・ベイビー」に続く3曲目のランクインとなる。

 「ドゥ・ウィー・ハヴ・ア・プロブレム」は、初週2,440万回を記録してストリーミング・ソング・チャートで2位、48,000を売り上げて、デジタル・ソング・セールス・チャートではNo.1デビューを飾った。セールス・チャートでの首位獲得は、ニッキーにとって9曲目、リル・ベイビーは意外にも初の快挙となる。また、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートと、ラップ・ソング・チャートでも1位に初登場し、両チャートでニッキーは7曲目のNo.1を獲得した。

 アデルの「イージー・オン・ミー」は先週の2位から3位にダウンしたが、週間8,530万回(4%減少)を記録してエアプレイ・チャートでは12週目の首位を獲得し、「ハロー」の11週を上回る自己最長記録を達成した。

 グラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」も3位から4位に順位を下げたが、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートで21週目の首位をキープし、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートでも1位を獲得した。これまでには、オルタナティブ・エアプレイ・チャートで3週、ポップ・エアプレイ・チャートでも2週の首位を獲得している。

 ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバーの「ステイ」も4位から5位にダウンしたが、ジャスティン・ビーバーは「ゴースト」が先週の12位から9位にTOP10入りし、2曲同時ランクインを果たしている。

 ジャスティンは、これでTOP10入りしたタイトルを26曲目に更新し、ソロ・アーティストとしては史上11番目のランクインを果たした。そのうち、17曲がTOP10にデビューしている。初登場から今週9位に上昇するまでの期間は20週で、スクリレックス&ディプロとのコラボレーション「ホウェア・アー・ユー・ナウ」(2015年)の18週を上回る自己最長記録も更新した。

 「ゴースト」は、週間3,400(20%増加)を売り上げてデジタル・ソング・セールス・チャートで24位から17位に、790万回(8%増加)を記録してストリーミング・ソング・チャートでも40位から36位にそれぞれ上昇。また、エアプレイ・チャートでは6,200万回(6%増加)を記録して5位から4位に最高位を更新した。

 その他、コダック・ブラックの「スーパー・グレムリン」が5位から6位に、ゲイルの「abcdefu」が6位から7位に、エド・シーランの「シヴァーズ」が7位から8位にそれぞれランクダウンしたが、各曲ポイントは安定している。「abcdefu」は、エアプレイが前週から15%増加の5,290万回に上昇、3週連続でAirplay Gainerを獲得している。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは2月18日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「秘密のブルーノ」カロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティーリョ、アダーサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレーロ、ステファニー・ベアトリス、エンカント・キャスト
2位「ドゥ・ウィー・ハヴ・ア・プロブレム」ニッキー・ミナージュfeat.リル・ベイビー
3位「イージー・オン・ミー」アデル
4位「ヒート・ウェイヴス」グラス・アニマルズ
5位「ステイ」ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバー
6位「スーパー・グレムリン」コダック・ブラック
7位「abcdefu」ゲイル
8位「シヴァーズ」エド・シーラン
9位「ゴースト」ジャスティン・ビーバー
10位「増していくプレッシャー」ジェシカ・ダロウ

リン=マニュエル・ミランダ その他の画像・最新情報へ

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