2022/01/25
シンディ・ローパーによる1983年のデビュー・シングル「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」のミュージック・ビデオのYouTube再生回数が自身初となる10億回を突破した。同曲は、ローパーのデビュー・アルバム『シーズ・ソー・アンユージュアル』に収録されているガール・パワー・アンセムで、YouTubeで公開されてから約13年を経て、今回の快挙を達成した。
「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」は、シンガーソングライター/パフォーマーのロバート・ハザードが作詞・作曲を手がけた楽曲を元に、ローパーが女性目線に歌詞をアレンジしている。「多くの人が気づいていないようですが、実際“ガールズ”は政治的な楽曲なんです」と声明で述べたローパーは、「フェミニストの私が楽曲に携わることになった時、すべての女性のための賛歌にしたいと思いました。音楽的には、アップリフティングで楽しげな曲にしたかった。ビデオを撮影することになった時、私にとって重要だったのは様々なバックグラウンドを持つ女性に出演してもらうことでした。画面に投影された自分の姿を見るという喜ばしい経験を、このビデオを見たすべての少女たちにして欲しかったんです。一つのコミニティになりたかったんです」と説明している。
「(リリースから)何年も経った【ウィメンズ・マーチ】で、このコミュニティを実際に見ることができました。様々なタイプの女性や少女が、(楽曲のタイトルをもじった)“ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファンダメンタル・ライツ(私たちは基本的な権利が欲しい)”と書かれたサインを持っていました」とローパーは付け加え、「そして今、10億再生を迎えることができました。ビデオを制作した時、YouTubeはありませんでした。なので、考えて見ると本当に素晴らしいことですよねーこの曲が持つ影響力。そして息の長さ。人々が今もこのビデオを検索して再生してるということ。驚きを隠せませんし、心から感謝しています。ありがとうございます」と述べている。
米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で2位を獲得する大ヒットとなった楽曲のエド・グリレス監督によるMVは、当時24時間MVを流していたMTVでヘビー・ローテションされた。個性的なファッション・センスとオレンジ・ヘアのローパーを世界に紹介したロウファイなMVではローパーの実際の母親が母親役、そして元プロレスラーのキャプテン・ルー・アルバーノが父親役を演じている。楽しそうに道端で歌い踊るローパーと友人たちが、彼女の両親が待つ家に大勢の仲間を引き連れて到着し、彼女の部屋で盛大なパーティーを開くという内容になっている。
【グラミー賞】、【トニー賞】、【エミー賞】受賞経験を持つローパーは、全世界で5,000万枚以上のセールスを誇っている。『シーズ・ソー・アンユージュアル』からは「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」に続いて、「タイム・アフター・タイム」、「シー・バップ」、「オール・スルー・ザ・ナイト」が全米TOP5入りしており、デビュー・アルバムから4曲の全米TOP5シングルを輩出した史上初の女性にもなった。
Huge news! My "Girls Just Want to Have Fun" video joined the @YouTube 1 Billion Views Club over the weekend! https://t.co/l9XYDEGAif @billboard pic.twitter.com/l4WrmLYllb
— Cyndi Lauper (@cyndilauper) January 24, 2022
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