2022/01/22
“ジャズの日”を記念して、ビリー・ホリデイやチェット・ベイカーなど、実在するジャズ・アーティストを描いた映画を3つご紹介する。
現在放送中のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で、ジャズ・トランペット奏者のルイ・アームストロングの名曲「On the Sunny Side of the Street」が物語の重要なポイントとなっているなど、ジャズに興味を持ち始めた方も多いのではないだろうか。ここでご紹介する作品を観て、よりジャズの魅力に惹かれて欲しい。
★『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』(2022年2月11日公開)
「ビリー・ホリデイを止めろ! 彼女の歌声が人々を惑わせる」。1940年代は人種差別の撤廃を求める人々が国に立ち向かった公民権運動の黎明期。アメリカ合衆国政府から反乱の芽を叩きつぶすよう命じられたFBIは、絶大なる人気を誇る黒人ジャズ・シンガーのビリー・ホリデイにターゲットを絞る。大ヒット曲「奇妙な果実」が運動を扇動すると危険視し、黒人の捜査官ジミー・フレッチャーをおとり捜査に送りこんだのだ。だが、逆境に立てば立つほど、ビリーの圧巻のステージ・パフォーマンスは輝きを増し、肌の色や身分の違いを越えて全ての人を魅了する。
ビリーを演じるのは【グラミー賞】にもノミネーションされた経験も持つアンドラ・デイ。ビリーが憑依したかのような素晴らしい歌声で数々の名曲を歌い上げる。劇中には、冒頭にも触れたルイ・アームストロングとパフォーマンスを披露するシーンがあり、作品を楽しみながらジャズの潮流を知ることができる。
監督:リー・ダニエルズ
出演:アンドラ・デイ、トレヴァンテ・ローズ、ギャレット・ヘドランドほか
配給:ギャガ
(C) 2021 BILLIE HOLIDAY FILMS, LLC.
★『ブルーに生まれついて』(2016)
黒人アーティストが主流だった1950年代のモダン・ジャズ界において、その甘いマスクで女性を虜にし、ファンを熱狂させていたジャズ界の異端児チェット・ベイカー。その後、麻薬に溺れどん底の日々を送る彼が、自身の人生を描いた映画の出演で一人の女性と出会い、愛と償いの機会を模索する。
★『バード』(1989)
ジャズ史にその名を残す天才アルトサックス奏者のチャーリー・“ヤードバード”・パーカー。ジャズの革新ビバップを創始し、観客を熱狂させる一方、ドラッグとアルコールに蝕まれていた。僅か34才でこの世を去ったチャーリー・パーカーの鮮烈な生きざまと妻チャンの生涯を描いた本作では、演奏にパーカー自身のオリジナルを復元し、レイ・ブラウンら超一流ミュージシャンが共演。熱狂的なジャズファンで知られるクリント・イーストウッドが監督し、【カンヌ国際映画祭】など世界各国で絶賛を浴びた。
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