2022/01/08 11:00
今週の洋楽まとめニュースは、【第64回グラミー賞】に関する話題から。現地時間2022年1月5日、レコーディング・アカデミーは、新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大のため、【第64回グラミー賞】の開催を延期すると発表した。当初、米ロサンゼルスにあるCrypto.com Arenaで1月31日に行われる予定だったが、関係者によるとおそらく4月に延期されるそうだ。さらに、別の会場を使用、または米ロサンゼルス以外で開催される可能性もあるようだ。レコーディング・アカデミーと米CBSは、共同声明で「音楽コミュニティ、観客、そしてショーのために休むことなく働く、何百人もの人々の健康と安全が、私たちの最優先事項であることに変わりありません。オミクロン株にまつわる不確かさを考慮すると、1月31日に開催することはあまりにも多くのリスクがあります。我々は音楽最大の夜を近い将来に祝えることを楽しみにしています。開催日は近々発表します」と綴っている。新型コロナウイルスによる【グラミー賞】の延期は、2年連続となった。
【第64回グラミー賞】オミクロン株感染急増のため開催延期を発表
1月5日、ザ・ウィークエンドがニュー・アルバム『Dawn FM』のトラックリストを公開した。告知動画によると、1月7日に発売された16曲入りの本作品はタイトル曲「Dawn FM」で始まり、「Gasoline」、「How Do I Make You Love Me?」、シングル曲「Take My Breath」、「Sacrifice」、「A Tale By Quincy」、「Out of Time」と題された楽曲が続いている。ザ・ウィークエンドの5枚目のフル・アルバムのトラックリストを明らかにした1分間のティーザー動画からは、彼が最新プロジェクトに合わせて作り上げた物語を垣間見ることができる。動画は地面に横たわるザ・ウィークエンドの姿から始まり、赤いフード付きのユニタードを着た謎の女性、本アルバムのカバーにもなっている白髪の生えた老けたザ・ウィークエンドが登場する。映画の予告編のように展開されるアクションの中で、彼は不気味なキーボードのリフに合わせて歌い始める。途中、「ザ・ウィークエンドのマインドから生まれた新しい音の世界」と書かれた文字が現れ、現在の彼と年老いた彼の痛々しい泣き顔が画面いっぱいに広がる。どうやら二人は映像では確認できない何かに怯えているようだ。
ザ・ウィークエンド、ニューAL『Dawn FM』の16曲入りトラックリスト公開
カニエ・ウェストが、昨年リリースした10thスタジオ・アルバム『Donda』の続編を制作中であると、米誌Complexが伝えている。『Donda』は、カニエの亡き母の名を冠した27曲入りのアルバムで、全米でゴールド認定されている。元G.O.O.D. MusicのCOO(最高執行責任者)/現ユニバーサル・ミュージック・グループのA&R担当上級副社長、Victor Victor Worldwideの創業者兼CEOであるスティーヴン・ヴィクターが、カニエが“新しい傑作に取り掛かっている”とComplexに語っている。現時点でカニエの広報担当者は、この件に関する米ビルボードの問い合わせに反応しておらず、“Donda 2”のリリースに関するタイムテーブルもまだ確定していないようだ。10作の公式スタジオ・アルバムに加え、未発表のプロジェクトを多数抱えているカニエは、過去作の中から最初にどのアルバムの続編を出すつもりなのか、公には語ったことがない。新しいプロジェクトのゲスト・アーティストはまだ確認されていないものの、先週投稿された動画には、グレーのジーンズにお揃いのパーカーを着て黒い手袋をはめたカニエが、スタジオでキーボードを叩き、背後には頻繁にコラボしているGeto Boysのメンバーでソロ・アーティストのスカーフェイスが頭を振っている姿が映っていた。
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」が通算8週目の首位をキープした。2019年(2週)、2020年(2週)、2021年(2週)、そして2022年でも2週目のNo.1を獲得し、通算8週目に記録を更新した「恋人たちのクリスマス」。マライアは、その他にも8週を超えるNo.1ヒットが4曲あり、同5曲をもつドレイクと歴代最多記録を並べた。「恋人たちのクリスマス」が初めて首位を獲得した2019年12月21日付チャートから、今週(2022年1月8日)までの期間は2年18日で、初首位から最新の首位までの歴代最長記録も更に引き伸ばしている。今年も記録を更新した「恋人たちのクリスマス」だが、今季のチャートインは今週で最後になる。というのも、今週の集計は2021年12月24日から30日までの1週間で、ホリデー・ソングのピークが終わるからだ。次週はホリデー・ソングが一掃され、その他の曲がTOP10に復帰することが予想される。
【米ビルボード・ソング・チャート】マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」通算8週目の首位、アデルが2位に再浮上
そしてアルバム・チャートでは、アデルの『30』が6週目の首位をキープした。初登場の2021年12月4日付チャートから6週連続でトップを維持した『30』だが、週間ユニットは前週から53%減少の99,000に落ち込み、遂に10万を切った。前週と比較すると大きく減少したが、登場6週目のユニット数としては高く、6週目で99,000を上回ったのは、ロディ・リッチの『プリーズ・エクスキューズ・ミー・フォー・ビーイング・アンチソーシャル』が110,000を記録した2020年1月25日付チャート以来、約2年ぶりとなる。先週2位に浮上したマイケル・ブーブレの『クリスマス』は、今週も同位をキープ。前週から31%減少したが、今週も旧作としては異例の高さの53,000ユニットを獲得している。『クリスマス』は、今週でチャートイン数が100週に達し、マイケル・ブーブレは143週を記録した『イッツ・タイム』(2005年)、113週を記録した『コール・ミー・イレスポンシブル』(2007年)に続く、3作目の快挙を達成した。例年の傾向からすると、次週はホリデー・アルバムが一掃され、通常のチャートに戻る。
【米ビルボード・アルバム・チャート】アデル『30』が6週連続首位、『ミラベルと魔法だらけの家』サントラTOP10入り
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